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「縞に歴史あり」 寺町店 山田2014.10.29

寺町店

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気まぐれ日記をご覧の皆様、こんにちは。寺町店の山田です。
今回よりは新テーマが「縞」となり、私からは手始めに縞の歴史を紹介させて頂きます。

縞という言葉は元来、日本語では「筋」と呼んでおり、渡来品として日本に入ってきた
縞模様の衣服「筋もの」を「島もの」と呼ぶようになり、後に“ 島 → 縞 ”と転化していったそうです。

ここ日本では式典等に欠かせない「紅白幕」は格式高い模様の一つ。
現在は主に弔事に使用する白と黒の「鯨幕」もかつては慶弔問わず使われていた歴史の古い縞模様です。
平安期にはその単調さが敬遠され、着物柄としてはあまり用いられなかったそうですが、
鎌倉時代から江戸初期にかけて渡来品として日本に入ってきた縞の反物が人気を呼び、
その着物は「縞のお召し」と呼ばれ、粋の象徴とされていそうです。

ファッションとしてすっかり根付いた今、ボーダー柄等はむしろポップな装いとして扱われていますが、
かつては「粋」で「格式高い」柄だったという部分に時代の移り変わりの面白さを感じますね。

衣の縞もまた、目立つものから、粋なもの、ポップなものなど様々です。
是非、この冬の顔ぶれをのぞきにいらして下さい。

縞 寺町店 山田

「こだわり」 寺町店 神田2014.09.16

寺町店

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だんだんと涼しくなってきましたと思ったら、もう秋ですね。どうも寺町店の神田です。
秋が近づき涼しくなると、そろそろこの秋は何を着ようかと考えだします。

思い返せば、10代後半から20代前半にかけて僕もバカみたいに洋服を買っていました。
入ってくる収入より取り置きの総額の方が多いくらい、、、。
取り置きの商品を買っては、また新しい商品を取り置き、、、ずっとこの繰り返し、、、、。

洋服もシルエットが崩れないように、お財布の代わりにマネークリップを持ってみたり、
スラックスの裾上げの際もお直し屋さんのおやじとやれ長さはどうするだの、
ダブルの太さはこっちの方が良いだの相談しながら直してもらったり、しわにならないように大事に着たり、、、。

今思えばそんなにおしゃれでもなかったと思います。でも何か楽しかったんですよね。

フリーテーマ 寺町店 神田

最近マネークリップ久しぶりに使い始めました。
お財布を出すのにカバンをごそごそしなくていいので重宝しています。
あとポケットに入れても目立ちません。

懐かしい気持ちに浸りながらポケットに青春を入れております。笑

新潟 亀田縞 × 二十四種の伊勢型紙の柄遊び2014.08.14

寺町店

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[亀田縞とは・・・]
江戸時代、新潟 亀田の農民たちが農業に適した、水と泥に強く丈夫な縞の野良着を自作していました。
その優れた機能性に加え独自の縞模様が評判となり、
最盛期の明治末期~大正には600を超える織物業者があり、全国的に広がっていきました。
しかし戦後、機械化の時代が到来すると、一度はその姿を消すことになります。
そして復興を願う職人が現代に残そうとその生産を再開させたのです・・・。

「衣」秋の新作、その『新潟越後 亀田縞生地』を使用した「七分袖Tシャツ」「ワンピース」が登場します!
亀田縞七分T&ワンピース

そして今回、期間限定で、伊勢型紙 24種類の中から、お好きなものを選んで頂き、
柄をお入れする受注会をオスティア・ジャパン衣 全店にて開催いたします。
24種

またさらに!
この亀田縞の生地を10種ご用意し、あなただけの「ジャケット」をお仕立てする特別セミオーダーもお受付いたします!!
もちろん、このジャケットにも24種の柄より、お好きな柄入れも承ります。
亀田縞ジャケット

これほどまでの受注アイテムや柄数が多いオーダーは、後にも先にも、この時ばかりかも…!?
皆さんも必ずお好きな柄に出会えるはず! 柄は色々と組合わせて入れて頂くことも出来ますので、
まさに特別な一点ものに・・・。 店頭でじっくり、悩んで選んでみて下さい。
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期間:8月16日(土)~24日(日)

価格:七分袖ヘンリーT ¥10,584~(税込)
    ジャケット 裏地なし ¥35,424~(税込)
           裏地あり ¥41,904~(税込)
    ワンピース ¥23,544~(税込)

サイズ:七分袖ヘンリーT … SS・S・M・L・XL
     ジャケット … M・L・XL
     ワンピース … F     

色:ヘンリーT … インディゴ/黒鉄
   ジャケット … 10種類の縞生地から選んで頂けます。
   ワンピース … インディゴ

【ご注意事項】
 ■寺町店ではワンピースの取り扱い予定はございません。
 ■三条店ではジャケットの取り扱い予定はございません。
 ■オンラインショップでの本イベント開催予定はございません。

「京都の旬をいただく。」 寺町店 近藤2014.08.12

寺町店

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気まぐれ日記をごらんの皆様、こんにちは。寺町店の近藤です。
とても暑い日が続き、夏もそろそろ後半戦。皆様、夏バテなどせずお元気されてますでしょうか?
ちょっと元気ないな~・・・、そんな時、私のパワーの源は“旬の物を食べる事”です!

なかでも京都生まれのウチにとってはやはり京野菜が格別です!

この時期の旬は、「万願寺唐辛子」「賀茂茄子」
万願寺は焼いて鰹節をかけて、賀茂茄子はやっぱり田楽でしょうか?
季節の野菜はみずみずしさや香りが強く、サッパリと頂けますので、
少々お疲れ気味な方でも食べやすいですよ。

そして、魚を頂くなら何と言っても「鱧(はも)」
特に味の強い魚ではないですが、サッと湯引きして梅肉を乗せ、口に運んだ時に
ふっと広がる風味が何ともさっぱりしていて、思わず暑さを忘れる味です。

さて、肉類は…、
こちらは季節も特にないのですが、実は「京都牛」というブランド牛があるのです・・。
直接的なパワーを付けるのならやはりお肉は外せない所です!

皆さまも、色々な旬ものを食べてみて下さい。
特に、最近食べたのですが、鱧おとしはオススメですよー!
フリーテーマ 寺町店 近藤

「マイ・ブーム」 寺町店 山田2014.07.08

寺町店

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こんにちは、寺町店の山田です。

今回よりのブログは「フリーテーマ」となりますので、マイブームである『植木栽培』を書かせて頂きます。

実は毎年5月の母の日に向けて、ここ寺町商店街では
アーケード内の各お店に、店頭に飾るようにカーネーションが配られます。
イベントを盛り上げるために配られるのですが、
母の日が過ぎると毎年枯れていき、程なく終わらせておりました。

ですが今年は何故か枯れゆくカーネーションが気になり、
全ての花が茶枯れしてしぼみつくした後にも、
枯れた花を摘み取り、毎日水をやり、お日様に充て続けたところ・・・
およそ3週間程した頃につぼみを付け、およそ1ヵ月後の父の日に再び花が開いてくれました!!

フリーテーマ 寺町店 山田 (2) フリーテーマ 寺町店 山田 (3)

これまで30数年間生きてきて、一切、植木等に興味が無かった私ですが、
花が開いたのを見た瞬間に「あぁ、これは嬉しいわ・・・」と、
植木を楽しむ人の気持ちが分かりました。

その後もグングン伸び続けるカーネーションがいとおしくなり、
今では栄養剤を差し込み長寿を願うばかりです。

現在、寺町店の店頭では今月に発売予定の「紫蘇染め」に合わせた
「紫蘇」と「カーネーション」の植木がございます。
近所のおばあさんに「この調子なら秋口までは行けるんちゃうか?」と
いわれてますので、そこまではなんとか持たせます!
ご来店の際には是非一目、ご覧ください。

フリーテーマ 寺町店 山田

数量限定にて、特別な「鯉のぼり」が登場いたします!2014.06.16

寺町店

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鯉のぼりの目玉がぎょろり!
大胆に描かれた線に思わず見とれてしまう…
青色の鯉からはその鮮やかさを感じ、インディゴの鯉からは
抜染のコントラストの奥深さと、これからの色落ちを想像させられます。

寺町・三条・心斎橋・オンラインの4店舗にて、6月18日(水)より数量限定、アロハが登場いたします。
アロハ置き撮り 

「鯉のぼりアロハ」
 【色】青・インディゴ
 【サイズ】M・L・XL
 【値段】¥22.800-

アロハ着用

どうしても追い求める納得のいく表情にするため、わずかばかりしか作ることのできなかったこの生地。
作成枚数も非常に少なく貴重なものになりました。衣で「鯉のぼり」と名の付くものの中でも、ひときわ特別な一枚。
その表情をぜひご覧になって下さい。

また、女性のためにワンピースもお仕立てしています。こちらも同日販売開始、お楽しみに♪
ワンピース

「縫う音」 寺町店 神田2014.06.10

寺町店

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カラッとした春の暑さが終わり、じめじめとした京都の梅雨がはじまりました。
どうも寺町店、神田です。

先日、実家の近くをバイクで走っていると、
リサイクルショップの入口にミシンが置いてあるのが目につきました。
いつも見ている工業用ミシンより一回り小さく、モーターもついていません、、、

足もとには大きなペダル、、、なんと足踏みミシンでした!!

お店の人にお願いして、試しに踏まして頂きました。
感触として問題なく縫えそうだと感じたので即決で購入いたしました。
ミシンをお店のご主人に運んで頂き、ボロボロのベルトを交換し、
ミシンの給油用の穴からミシンオイルを入れて、足踏みペダルにも潤滑油を刺しました。

すると、きしむような音は消え、針が布を刺すトントン…という音だけになり、
普段踏んでいる工業用ミシンなどでは考えられないくらい静かになりました!!

ミシンの動きも一針一針が丁寧に縫ってくれているというような動き方、、、

インターネットで調べてみると足踏みミシンは、なんとシルクから分厚い生地まで縫えるのだそうです。
通常、ミシンというのは普段縫い続けている生地の厚さに縫い慣れていく性質がある様で、
不意にいつもと違う生地感のものを縫うと糸調子があわなかったりするのです。

また、生地を傷めずに縫ってくれるので、テーラーなどの職人が愛用しているらしいとの事、、、
人生で3本の指に入る位の良い買い物をしたなと思います。
さて、この新しいパートナーと共に、これから何を作りましょうか、、、、、
「音」 寺町店 神田

「京都路地裏の音」 寺町店 近藤2014.04.22

寺町店


気まぐれ日記をご覧の皆様こんにちは。
寺町店の近藤です。

京都は路地裏が多いことで有名ですが、京都で生まれ育った私は、
小学生の頃、路地裏で遊ぶことが多かったのです。
その路地裏で遊んでいた時によく耳にした音がありました。

それは一軒の家から聞こえるのではなく、その辺り一帯の家からガシャンガシャン・・・と、けたたましく音が聞こえるのです。
そのガシャンガシャンと勢いのある音、まるで金属をぶつけるような音は、
ほぼ毎日鳴り続けていて、小さいながらも何の音なのかすごく興味がありました。

しばらくして分かったのですが、実は小さいころに聞こえていたその音は、西陣織の機械の音だったのです。
皆様もご存知の通り、京都は西陣織が有名な織物です。
南は今出川、北は北大路、東は堀川通り、西は千本通りに囲まれた辺りにその西陣織は多かったのだそうです。

細い糸から時間をかけて織られる西陣の帯はとても綺麗で煌びやかなものに仕上がります。
あの勢いのある金属音は織り立てる時の音でした。

今ではその路地裏を通っても、昔のようにあの音を耳にすることがなく
着物を着る文化がなくなってきている今の時代では帯も需要がない為、なくなってしまっています。

極たまに、ふっと通った路地裏の一軒で小さくガシャンガシャンとあの懐かしい音を耳にすると
小さい時に路地裏で遊んでいた時の事を思い出しとても懐かしく感じられます。
あの時ほどの勢いのある音ではなくなりましたが、皆様も京都の路地裏に入ったら耳を澄ましてみて下さい。
もしかしたら、その音に出会えるかもしれません。

春夏展示会にもう一つのお楽しみ!2014.03.20

寺町店


気まぐれ日記をご覧の皆様、こんにちは。

まわしをしめた蛙が「はっけよ~い!!のこった!!!」と相撲取り。
寺町店名古屋店松本パルコ店 3店舗限定販売

一枚一枚、筆を用いて描く愛嬌のある蛙に仕上がりました。
「白熱の一戦」とも言うべきカエルの一勝負が限定作品にて登場いたします。

販売開始:3月21日(金・祝)~
手描き抜染「すもう蛙半袖T」 ¥7500(税抜)

 
 

「音 ~500年前から続く”音”~」 寺町店 山田2014.03.19

寺町店


気まぐれ日記をご覧の皆様こんにちは、寺町店の山田です。
私達、寺町店スタッフが最近出会った「音」と言えば、こちらのコントラバス(ウッドベース)の音色。

少し前からここ寺町店に入ってくれることになったスタッフが、こちらの楽器を趣味としており、
スタッフみんなでカラオケボックスにてその演奏を耳にする機会があったのですが、
写真のように身長180cmのこちらのスタッフとほぼ変わらない程高さのある、とても大きな楽器でした。

その音色・迫力はやはり格別なもので、直接胸に響く低音、どっしりとした音響でありながらも、
それが紡ぎだす重厚なメロディーに一同で酔いしれてしまいました・・・。

聞けば、こちらの楽器の歴史はおよそ500年とのこと。

オスティアジャパン衣の歴史は今でおよそ10年あまり。
しかし、その作品に使われている生地の中には、永きに渡る歴史あるものも多数ございます。

 

例えば古布を使ったこちらのバッグ・・・・。
古い「米袋」を使った物ですが、今のようにお米はナイロン袋に密封されて販売されていたのではなく、
ご覧のような帆布生地に入れて移動していたそうです。そんな生地を2WAYのバッグとして蘇らせました!
しっかりとした形ながらヴィンテージならではの表情のある生地を使った重厚感のある1点です。

春の綺麗な色味の装いに、1つだけこういったヴィンテージアイテムを取り入れてもかっこいいですよね!

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