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もの作りのハナシ -泥染め-2010.09.24

伝統工芸『大島紬』の泥染め

日本の南国、その土地の人の暖かさで育まれた泥染め

奄美の方言で「テーチ木」と呼ばれる木のから取り出した“自然の色”と、
腰ほどまで つかる「泥田(どろた)」の持つ“大地の色”が結びついて現れる色。Tetigi Doro

最初は茶褐色の泥が 次第に独特の茶に生まれ変わっていく…、衣の大好きな“藍”にも通じる、
その“育てる”という過程に魅かれ、衣 スタッフみんなで、この泥染めをおこなってきました!Minnade

秋の少し肌寒くなった時、人の温もりが感じられる服をお届けしたい。
そんな事を思いながら、夏の日差しを浴び、1着1着を手染めしたもの。

理屈ぬきで、スタッフが子供の様に泥遊びしている様で、本当に楽しく染めさせていただきました。
仕上げは もちろん伝統工芸士によって、深い色に染め上げられています。Doronoato

Otentosamabosi
今回の体験の中で1つ、少しステキな話が聞けました。 テーチ木と泥田の持つ濃い鉄分が反応をして、この色を作りだすそうなのですが、
この泥田で何度も何度も染めを行うと、少しずつその鉄分は減っていきます。

科学的なものを一切使わず染め上げる泥染めは、減った鉄分を補うために、
田んぼのまわりに植えられているソテツの葉を切って一晩つけておくそうです。
そうすると、朝にはもとの鉄分を含んだ泥田になっているのだとか。
ソテツとは“蘇鉄”と書きます。鉄を蘇らせる魔法の植物、神様からもらった素敵な名前。Sotetu

 

そんな話に感動した 今回の泥染め研修で作り上げた 衣 作品が、全店に登場します。
店舗によってご用意しているアイテムは異なりますが、これからもジーンズやハンチングなど、
色んな“泥染め”作品が登場します。 どうぞ、お楽しみに!!

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