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キューブリック2018.01.22

気まぐれ日記をご覧の皆様こんにちは、寺町店の山田です。
今回の「絵心しりとり」ですが、バトンとなる言葉は「き」ということで、今回はかつてどっぷりハマった映画監督「キューブリック」(スタンリー・キューブリックです(笑))による映画作品をご紹介させて頂きます。

ご存知の方も多く、一度は目にしたことがある!という方も多いかと存じますが、今回ご紹介したいのはそのストーリーや内容は?ということではなく、私がこの監督の作品にハマった理由である「色彩」についてです。
その中で、今回はSF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」をご紹介させて頂きます。

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まずは宇宙船ディスカバリー号船員の宇宙服。
宇宙服のイメージは通常白ですよね、しかし本作で登場する宇宙服はコチラの赤。白い船内に真っ赤な宇宙服がなんとも鮮烈です。

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続きまして、これまた白い枠に朱赤の摩訶不思議な形の「ボールチェア」
何とコレ、今をさかのぼる事40年前のデザインなんです!当時は100万円と言われていたこの椅子に当時どれだけ憧れたことか・・・。※今ではイミテーションが2万円程でも買えるようです。

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そして、最後は「スターゲート」というワープゾーンのような場所を通り抜けるシーンなのですが正に極彩色!CG未発達であった当時にアナログな手法で映画の一コマにおよそ3分と気の遠くなるような作業量の果てに完成したそうです。正に異空間旅行を目にしたような衝撃でした。
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これら全てが鮮やかに映え、90年代の後半あたりにこれを見た私にとって、やがて来る2001年という未来そのものを感じさせてくれたのを覚えています。

又、キューブリック自身は、とにかく妥協を許さない完璧主義者であったことで有名です、そんな彼の作品だからこそ私のようなアートに鈍かった人間をも引き付けられたのかも知れません。そして、それはどこか私が惹きつけられた「衣」のデザイナーである、「衣主」の姿勢とも重なります。

さて、お次のしりとりの頭文字はキューブリックの「ク」。
スタッフそれぞれの個性が少し垣間見られる面白いテーマかと思います、是非、次回もご覧くださいませ!

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