座禅2019.12.03
スタッフブログをご覧の皆さん、こんにちは。
寺町店の阿部です。
秋も深まり、紅葉が見頃になり、着実に冬へと向かっておりますね。
この季節になると京都は寺院が多く、四季折々の景観が楽しめるのが魅力だなとしみじみと感じます。
そんな寺院の多い京都に2年前に越してきた私には、ずっとやってみたかったことがありました。
それが座禅です。
今回は、座禅会に参加した私がそこで教えてもらった座禅の魅力や皆さんにお伝えしたいと思います。
今回、座禅会に参加したお寺は祇園にある建仁寺両足院というお寺です。
不定期で座禅体験会を開催していて、観光客にも人気らしく座禅会の部屋に入ると海外の方も多く見受けられました。
座禅会の部屋は庭園に囲まれた角に位置しており庭園を眺めながら座禅に取り組める、とても落ち着いた雰囲気のある場所でした。
まず、座禅と言うと「何も考えずに心を無にする」といったイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。しかし、これが意外と困難なものです。
私も最初は何も考えないように座禅をしようとしても足の痛みや小さな物音が気になったり、ふと、どうでもいいことが思い出されたりと全く集中できませんでした。
しかし、住職さん曰く座禅のコツは「自分の考えていることを客観的に知る」ことだそうです。
例えば、座禅中に足が痛くなったら「今、足が痛いと感じている自分がいる」と思うようにして、小さな物音が気になってしまったら「今、物音が気になっている自分がいる」と冷静に自分が考えていることを判断すること。
「自分があることについて考えている」ということを幽体離脱したように1歩離れて観察する事が重要だそうです。
そうすることで、雑念を「考えてしまっている自分」に気づくことができ、思考を落ち着けることが出来ます。
そして、この思考法は日常生活でも役に立つと住職さんが教えてくれました。
例えば、何か嫌なことがあったり、悲しい出来事があったりするとついつい落ち込んでしまうものです。
しかし、落ち込んでいる自分の感情を客観的にみることが出来れば、意外と気にすることでもないと気付くことができ、改善策を考えるようになりポジティブな感情に気持ちを切り替えるきっかけになります。
スティーブ・ジョブズ氏やイチロー選手といった著名人も座禅を取り入れていると言いますが、その秘訣はもしかしたらここにあるのかもしれませんね。
皆さんも座禅会に参加して、忙しい現代社会の中で忘れがちな自分の気持ちを見つめなおして、心を穏やかにする時間を設けてみてはいかがでしょうか?
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