江戸時代より継がれる日本の生地 -高島縮み-2020.05.30
広大な面積を誇る日本一の湖「琵琶湖」。
その琵琶湖に流れ込む清流「安曇川」の水が地下に染み入り、そのほとりで作り続けられてきた織物…、「高島縮み」。
撚り糸の回数を通常の1.5倍にする事で、その糸にかけた撚りの戻りがうねりとなり、独特の“しぼ”を持ち、肌への接する面積を減らし、風を入れるすき間を多く作りだす。
だから汗を吸ったり水で濡れても、肌にくっつくことなく早く乾き、着心地がさらっとしていて、また立体的な表情でもある“しぼ”が生地に伸縮性も持たせるため、綿100%ながらの高機能素材、それが昔から作られる「高島縮み」。
肌着にも使われるほどの肌なじみの良さが特徴的で、湿度の多い日本の気候に最適な素材として、江戸時代より伝統の技で作られ続ける布地です。
柳の葉のように細い、独特の「しぼ」をもつため「楊柳 -ようりゅう-」と呼ばれたり、ラテン語で「縮む・曲がる」などといった意味のある【crispus-クリスパ-】を語源として「クレープ」とも呼ばれます。
様々な模様の金型、紙でできたロール状のバーを取り付けた機械に生地をはさんで通し、その過程で大量の蒸気を使い反物に金型の模様を記憶させていくことで、洗いを重ねても“しぼ”がなくなることもなく、ずっとずっと形状を保ちます。
気温も上がり、湿度もあがる、これからの日本の気候にふさわしい素材として、「高島縮み」を。
■作品一覧はこちらのリンクURLより
https://shop.koromo-kyoto.com/products/list.php?transactionid=848fe1c024dc4ede70d144c1cef0cd0d2c3652cf&mode=search&category_id=&name=TakashimaCrepe
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