伝統工芸『大島紬』"Oshima Tsumugi"2017.05.24
鹿児島の奄美大島で1300年ものあいだ、継がれてきた染織技術がある。
「泥染め」
車輪梅(奄美の方言で「テーチ木」と呼ばれる木)を煮出して取り出した“自然の色”と、大人が立っても腰まで つかる「泥田(どろた)」の持つ“大地の色”が結びついて現れる色。
南国、その土地の人の暖かさで育まれた泥染めはテーチ木と泥田の持つ濃い鉄分が反応をして、褐色の茶とも黒ともいえる色を作りだす。
その泥染めをほどこした正絹で織られた「大島紬」。本場奄美大島紬の代表的な染色方法である泥染めは絹糸に独特の美しい黒い光沢を与えます。
「一度は着てみたい憧れの大島紬」とも言われたり、「日本の民族衣装を代表する着物(キモノ)の女王」とも言われる高級絹織物です。
大島紬はなんといっても細かな点と点を合わせて作る絣の美しさが特徴です。糸を染める前に仕上がりの模様を想像して、染めたくない部分を糸で縛ります。そして思った濃度になるまで染めを繰り返し、一度縛った糸をほどきます。
次に、また違う色・濃度で染めたい部分を残し、染めない部分を糸で縛り、染めるのです。色数が増えるほどにその工程は重ねられていき、作業工程は気が遠のくほど。
その様にして染めあがった糸を織機にかけ、カタカタと織っていくと、染まった部分、染めが重なった部分、染めていない部分が折り重なり、思い描いていた柄がようやく現れてくるのです。
大島紬の良さを知る人たちは皆、口々に「心地良い衣擦れの音」がその良さの証拠だと言います。細い正絹をしっかりと打ち込むことで、糸目がつまり、高密度ながら絹の特性から重くなることもなく、着心地の良いハリのある生地になるのです。
その生地同士が歩くときにすれる音「シュッ、シュッ」。帯をしめあげる時などにも聞こえるあの音です。
さらに糸目が詰まっていることで雨に強く、皺にもなりにくいという点も特徴としてあげられます。
「大島紬」には“大島らしい”と言われる模様もあれば、どこかモダンさを持った大島もあります。 そんな「大島紬」で仕立てた作品をお披露目いたします。
1つの反物から洋服を作れるのは多くても2着限り。希少な大島を使った贅沢な1着を。オンラインショップにて先行販売させていただきます。
一期一会の大島紬、ぜひ一生ものの一枚に袖をお通しくださいませ。
※「大島紬」こちらの作品ページにて掲載させていただいております。
Do you know the ‘Mud dyeing’?
The ‘Mud dyeing’ is one of the traditional dyeing methods of Japan.
It was transmitted south end of Japan,Amami-Oshima island in Kagoshima 1,300 years ago.
The method is….
Soaking in dye which is extracted the essence of wood (Rhaphiolepis umbellata) by boiling,
and mud of paddy field. After that, dry them under the sun.
The master of ‘Mud dyeing’ is doing soak and sundry times and times.
The fabric which is woven by silk yarn dyed ‘Mud dyeing’, is called “Oshima Tsumugi”.(tsumugi means pongee)
The greatest feature of “Oshima Tsumugi” is design texture which is in woven.
Those yarns are tied up before soak in the paddy field. So some parts are dyed deeply but some parts
are still white. And they weave fabric using this yarn placed in a well-thought order.
So the fabric get design textures.
With fabric of “Oshima Tsumugi”, we sewed our new shirts and dresses.
Only 1-2 items can be made by one fabric.
Please check our rare limited items.