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有松絞りリメイクアロハシャツ【寺町店おすすめ着合わせ】2023.08.22

江戸時代から人々に愛され、日本人の心を豊かにしてきた有松絞り。
愛知県にある有松町。

はじめはたった8人の小さな村。
田畑に向かないこの地でこの街を活性化する為、反物を仕入れ工夫を凝らし絞り染めを開発。その後、瞬く間に人気を博し日本人を虜に。

美しい模様。存在感のあるシワ感や独特の触り心地。
今ではこの柔らかな、優しい着心地を知る人も少なくなってきました。

長い時を経た先人達の知恵と技術が蓄積された手仕事。
衰退していく日本の手仕事と、現代そして次世代を繋ぐ架け橋として。
サラリと気軽に羽織れるアロハシャツが登場しました。

蒸し暑い日本の夏にうれしい、ラフにまとえる一着。



生地は薄く、軽くてふんわりとした質感。
思わず着ている事を忘れてしまいそうなほどです。



有松絞り特有の凸凹感が、肌に密着せず爽やかな着心地。
今年の夏の相棒にいかがでしょうか。

滅びつつある日本の宝~泣く子をあやす幽霊編~2023.08.20

泣く子をあやす幽霊、子育て飴のお話

昔、京都の六道の辻に一軒の飴屋があった。
ある夜のこと、表の戸をたたく音がするので主人が外へ声をかけると、
かすかな声で「飴をいただきにまいりました」という返事があった。

主人がさっそく戸を開けると、髪を長く垂らし、肩を落とした一人の女が立っていた。
そして、主人が茶碗にもった水飴を渡すと、女は三文をおいて立ち去っていった。
明くる日、主人が銭箱を見ると、昨晩の女からもらった三文が木の葉三枚に変わっていたという。
その夜、昨晩の女が再び現れ、やはり水飴を買っていった。
女が置いていった三文はやはり木の葉の三文だった。

こういう日が五日も六日も続き、ついに主人は寝込んでしまった。

それを聞きつけた近所の若者たちが飴屋で女が来るのを待ち、あとをつけると、女は京の都の墓場といわれた鳥辺野へと入り、ふっと姿を消した。
その事を寺の和尚に聞かせると、10日程前に若い女を葬ったという。
そして、その墓を確かめに行くと、若い女の死骸の上で水飴を嘗めながら泣いている赤ん坊がいた。
この赤ん坊は女が死んだあとに生まれたため、女は赤ん坊のために夜毎水飴を買いに出掛けていたのだという。

その後、赤ん坊は和尚に預けられ高僧になったといい、飴屋は「幽霊飴」と呼ばれ大繁盛したのだとか、、、。

死ししてなお、我が子を思う母の思いを描いた作品
「泣く子をあやす幽霊  子育て飴大島紬着物  オープンカラーシャツ」


本日20日の日付が変わるまでの、限定販売となっております。
一点もの一期一会の作品たちを是非ご覧くださいませ!

滅びつつある日本の宝~大口真神編~2023.08.18

大島紬アロハの中にある、白い狼
こちらは大口真神(おおくちのまかみ)という神様。

農作物を荒らすイノシシやシカを捕食する動物で、山間部に住む人たちにとっては益獣だった「狼」
なぜ大口真神と呼ばれるようになったのか?

それは日本書紀の「昼神」というお話で語られております。

日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が山を進んでいたところ、山の神が白鹿に姿を変えて、日本武尊の前に立ち塞がる。
なんとか勝利したものの、今度は道に迷ってしまう。
そこに現れたのが、白い山犬(ニホンオオカミ)。その山犬が日本武尊を案内した。
日本武尊はその山犬に「大口真神としてこの御岳山に留まり、すべての魔物を退治せよ」と命じた。

人語を理解し、人間の性質を見分ける力を有し、善人を守護し、悪人を罰するものと広く知られ親しみを込め「おいぬ様」と呼ばれ今も変わらず多くの方に信仰され続けている。
東京・青梅市にある武蔵御嶽神社などに祀られており
厄除け、特に火難や盗難から守る力が強いとされ、絵馬などにも描かれている。

その他にも「道を極める」というご利益もあり
極真空手の創始者が修行をした場であることから合宿の場所であったり、多くのメダリストたちが参拝するほど。

そんな白い狼が月を背に、見事な手振り刺繍で描かれております!
「白い狼と満月 大島紬着物オープンカラーシャツ」

販売期間は20日(日)までの残り3日となっておりますので、お見逃しなく!!

滅びつつある日本の宝 ~菊姫の首塚編~2023.08.16

菊姫の首塚のお話

福岡県には有名な心霊スポットの一つとされる「菊姫の首塚」
菊姫の首塚ではこんな心霊現象の目撃談があります。
まず、菊姫様の殺された3月23日の夜には、首のない菊姫の死体が首を探し回るそうです。
そして、次年になると今度は体のない菊姫の首が体を探し回る、、、。


さてさて、なぜこのような首塚が建てられることになったのか?

時は遡り、天文4年(1535年)戦国時代の真っただ中

今の福岡宗像市のあたりを当時収めていた、有力者の第76代宗像(むなかた)大宮司の宗像正氏と正室との間の一人娘でした。
菊姫が生まれた時代は戦国時代で、家督争いや殺し合いなどが日常茶飯事で、
裏切りなども、後を絶たない戦乱の世だったことは言うまでもありません。

その当時の宗像氏は山陽地方の有力武将大内氏に属する一族でした。
そして、菊姫は14歳で結婚し、当時としては順風満帆な日々を送っている…ハズだったのです。

18歳の際に家督争いに巻き込まれ、母親、従者とともに惨殺されてしまいます。

実際に、菊姫が惨殺された後、怪死する者、心を病んでしまう者、病に倒れる者、戦死するものなどが多く、
決していいことがなかったそうです。あまりの事に恐怖を感じた一族は、
菊姫たちの霊をまつるために増幅院を建立し6体の地蔵が刻まれ、地蔵尊をつくり祀った。

そんな物語が背景にある作品がこちら!
「菊姫の首塚 大島紬着物オープンカラーシャツ」

滅びつつある日本の宝~大島紬編~2023.08.13

~ 大島紬 ~

「一度は着てみたい憧れの大島紬」とも言われ、「日本の民族衣装を代表する着物(キモノ)の女王」とも言われる高級絹織物。
それが鹿児島県 奄美大島で作られ続けている「大島紬」です。

車輪梅(奄美の方言で「テーチ木」と呼ばれる木)を煮出して取り出した“自然の色”と、大人が立っても腰まで つかる「泥田(どろた)」の持つ“大地の色”が結びついて現れる色。
細かな点と点を合わせて作る絣の美しさが特徴。

泥染めは禁止から生まれた!?

初期の大島紬は自家用として織られ、島民たちが愛用していた。
しかし、江戸幕府の支配下になった際に、見事な大島紬は貴重品として注目され薩摩藩への上納品となった。

それに伴い、庶民が身に付けることを禁止する「着用禁止令」が下された。
所持することも禁じられ、見つかると投獄や打ち首に処される場合もあったという。

そのような状況にあっても自分で織った紬を手元に残してきたいという思いが庶民の中にあり、
ある時、役人の取り調べにあった農家の主婦が自分の着物をそっと泥田の中に隠したという。

隠した紬を取り出して洗ってみると、なんとも美しい、光沢のある黒に染まっていた。
一説には、これが泥染の始まりと言われている。

そんな大島紬の着物を丁寧にほどき、生まれ変わらせたのがこちらの作品たちです!
https://online.koromo-kyoto.com/collections/oshima-tsumugi-kimono

ゆったりとした夏を蛍と共に、【三条店おすすめ着合わせ】2023.08.12

皆様こんにちは!

8月に入り更に気温が上がり心身ともに疲れて
どうにか少しでも涼めないか悩むこの頃ではないでしょうか。
心身を少しでも休めて頂けるよう衣より涼し気な着合わせをご紹介させて頂きます。


「蛍草インディゴ刺子半袖シャツ」
「市松刺子切替半袖Tシャツ」
「市松刺子リラックスパンツ」

「妖怪 革サンダル」



夏にはサッと履いて出掛けられるサンダルに、
とても着やすく風通しも良い刺し子生地のリラックスパンツ、、
物足りぬ様に刺し子生地のシャツをサッと羽織り、
中はシンプルにインディゴで締めてみました。



羽織りのシャツには蛍たちが蛍袋の花の中や葉の上で
静かに、優しく光っています。


蛍は成虫になってからわずか2週間しか生きられないそうです。
この暑い夏もまたいずれかは終わります。
描かれた蛍たちを見て良い夏だったと思えます様に…皆様の大切な夏の思い出が一つでも多く出来ると
良いなと思っております。

ころもづくり~手振り刺繍(横振り刺繍)編~2023.08.08

衣でお馴染み手振り刺繍についてお話したいと思います。

手振り刺繍のミシンは通常のミシンと違い、足元のペダルと右膝部分にもう一つ針の幅を操作する為の調整レバーがついています。
膝でレバーを動かし針の幅を変え、足もとのペダルで速度をコントロールしながら手で生地を動かし刺繍を入れていくため、沢山の動作を一度に行わないといけません。
私も一度触りましたがとても難しい・・・
足の上下左右の動きに混乱し1本の線すらまともに入れることが出来ませんでした。

熟練の技を持つ職人さんに話を聞くと
「刺繍を入れる植物や生き物を理解し、絵が描けないと刺繍は入れられない。」と言っておられました。
確かに…
職人さんが刺繍を入れている姿は、まるで針が筆、糸は絵具、布のキャンバスに絵を描いているよう・・・
始めは型の線があるものの刺繍で埋めていけば線は見えず、その後はフリーハンドで刺繍を入れていくので絵が描けないといけない。
だんだんと浮かび上がってくる刺繍は何度見ても飽きません。

この素晴らしい技術を持った職人さんは、今では人数が少なくとても希少な存在です。
そんな職人さんの技術が、衣の作品には数多く登場します。
先日もお店で行われたイベントでの刺繍入れは、職人さんがいる今しか出来ない本当に貴重なイベントなのです!

コンピューター刺繍とは違い、刺繍を入れられる場所も様々、職人さんの気分で変わる生き物の表情や表現方法、糸の盛り上がりの立体感は一枚一枚職人が想いを込めて手作業で行うからこそ魅力のある作品になります。
これからもっと減ってく職人さんの技術と想いを途切れさせないように・・・
衣の作品を通じて沢山の方に知って頂きたいと思います。

最後に少しだけ・・・
まだお店に出ていない作品にすごい刺繍が入ったのでチラッとお見せします。
ガイコツが着ている着物の柄は、一枚ずつ柄が違いフリーハンドで職人さんが柄を刺繍しています。

どのこのお店に現れるかはまだお楽しみ!!

夏の小物テク【三条店おすすめきあわせ】2023.08.01

皆様こんにちは!三条店です。
少し歩いただけでじわじわと汗がでてくるこの季節。
湿度も高く寝にくい毎日ですね。。
そんな日々に最適な新作を紹介したいと思います。

「空の上の蓮半袖ロングワンピース」
「青い蝶尾金魚ストール」
「牡丹とろとろレギンス」
「インディゴベレー帽」
「百花蝶レディース雪駄」
「唐草の実一連ネックレス」
「黄金の菊イヤリング」

ざっくり着れるワンピースが入荷しました!
裾に向かって広がってくれるラインは涼しく綺麗に演出してくれます。
胸元と裾の抜染も綺麗ですよね。

クーラー除けに日差し除けに、、
多用途に使えるストールは蝶尾金魚でさらに涼し気に。

帽子はワンピースと同じくインディゴで。
ネックレスやイヤリングともマッチし小物で雰囲気を変えてくれます!

雪駄は百花蝶がちらっと見えるお洒落な一足。
夏感が一気にアップしてくれます!

暑い夏ですが、是非新作チェックしに店頭へお越し下さいませ!!

渋くレトロに【名古屋店おすすめ着合わせ】2023.07.16

湿度の高いムシっとする、今日この頃。
シトシトと降り続く梅雨の雨のイメージでしたが、最近では局地的に激しい雨が降ったかと思うと弱くなってと予測がなかなかできない天気が多いですね。

夏になると、外に出ると汗をかき、屋内に入ると冷房がよくきいていて身体が冷えてしまう事も多くあると思いますので、そんな時のおすすめの着合わせのご紹介です!

着合わせ①

前回の寺町店の着合わせでご紹介いたしました「市松刺し子リラックスパンツ」
こちらと同じ生地のシャツもございまして、柔らかくて軽いので脱ぎ着がしやすく羽織るだけで冷房対策にもなります。
しかも刺し子で市松模様を表現しているので他にはない、大人な雰囲気の市松模様となっております。

ボトムス

シャツがレトロ感のあるシックな雰囲気ですのでレトロなリメイク作品のボトムズを合わせました。

少し肌が出るだけで、体感温度も変わり涼しく感じる七分丈のゆったりとした飼料袋をリメイクしたパンツです。

雪駄は、前掛けの生地をリメイクしたものですので、丈夫で経年変化も楽しめる同じものはない一点もの。

着合わせ②
インナーには落ち着いた色味を。
カッパ達の表情がちょっとした遊び心を足してくれます♪

インナー
河童
シャツを羽織るとチラリと見えるカッパもいいですね!

熱中症に気を付けて、この季節の着合わせを楽しみましょう!!

ご紹介作品
「市松刺子シャツ」
「仲間外れとダリア 半袖Tシャツ」
「市松刺子リラックスパンツ」
「前掛けリメイク雪駄 (角型)」
「ストローハット」

爽やかな夏にしましょう!【三条店おすすめ着合わせ】2023.07.04

皆様こんにちは!
梅雨の季節になり、ジメジメした毎日になってきました。。
今日はサラッと爽やかに着て頂きたい、着合わせを紹介致します!
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「青い金魚クレスト釦ワンピース」
「カラー花束半袖」
「蓮華パンツ」
「リングワンショルダーバック」(芍薬)
「唐草の実一連ネックレス」

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派手過ぎず爽やかに。
歩いているだけで涼しくなれそうなワンピース。

何といっても着心地が抜群!
綺麗なラインを見せてくれてまとわりつく感じはなし。
おススメワンピースは前開きにも着て頂けます。
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また違った表情を見せてくれる万能なワンピースです!!

中にはインディゴのTシャツを。
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華やかなカラーの刺繍。
羽織っていてチラッと見せるも良し。
白のパンツと相性抜群です!!
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何度も紹介しております、蓮華パンツ。
本当に合わせやすいこちら。
もちろん着心地も最高です!
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インディゴや青の服に合わせたくなるこちらのバック。
たくさん入れていただけるので、暑くなった羽織を入れるのも◎

皆さんジメジメの梅雨も爽やかファッションで乗り切りましょう!!!

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