「音 ~オノマトペ~」名古屋店 大山2014.05.08
こんにちは、名古屋店の大山です。
お題が「音」という事を聞いて「ピン」ときたのが『オノマトペ』、いわゆる擬音語のことです。
雨がシトシト、ソヨソヨ吹く風、コンコンと湧く泉、、など
文の中に擬音語、擬態語を取り入れて表現するのは、日本人ならではですね。
衣スタッフのブログや、着あわせブログなどでは、いろいろな擬音語が出てくる事が多く、
意識して読み返すと面白かったりします。「はんなり」とか「ほっこり」とか。
それくらい衣のアイテムには「音」があるのです。
今回出てきた「妖怪の綱引きシリーズ」なんか特に聞こえてきませんか?
「コロコロ」「ぴょこぴょこ」した妖怪が「いそいそ」と集まり、「ワイワイ」「がやがや」楽しく綱引き。
衣の能書きにも「生き物と同じ。。」と書いてあるのは、ある意味この事も含まれているのだと思います。
今から夏に向け、その「音」の聞こえるアイテムが登場します。
衣の主が「夜な夜な」「黙々」と筆をはしらせ、職人や工房スタッフが「せっせ」と「バタバタ」と作り上げ、
出来たて「ほやほや」がお店に「ジャジャジャーン」と登場いたします!!
お楽しみに~!!!
「奏でる“音”」名古屋店 藤原2014.04.01
皆さんこんにちは。名古屋店の藤原です。
ようやく春の陽射しを感じ目に映る色合いが変化を遂げましたね。
さて、今回のブログテーマである音。
少し昔にさかのぼると、中学・高校時代の部活動を吹奏楽で燃焼した私にとって音は音色ではなく、“奏でる”なのです。
個性も豊かで表現や捕らえ方が違う人間が集団となり一つのものを作り上げる協奏曲。
確かに、ひとりひとりの単位でみると音。
ですがそれぞれの役割を合わせると一つの物を共感・共有しあう“奏で”なのです。
時には見解が違い、意見も違い、衝突する事もあり。
そうする事によってそこから生まれるお互いへの理解。
芸術の捉え方は答えが一つしか無い物ではなく、無限に広がる可能性も秘めています。
その様な熱い部活動に青春をそそいだ!と言っても過言ではありません(笑)
今でも吹奏楽の音色やかつて演奏した曲目を耳にすると胸が熱くなるのです!
もう吹奏楽に関わらなくなって長い時間が経ちました。
でもふと気付くと今の私も“奏でる”仕事をしています。
衣の作品は生み出されるまでに沢山の人の手を介します。
糸を織り・縫いあげて・染めを施し・柄を入れ・仕上げをし、お客様の元へと届けます。
衣主(ころもあるじ)から生まれた想像のデザインを人々の工程で紡ぎ形にしていく。
これは“奏でる”と一緒ですよね。
これからも奏で続けられる衣の協奏曲を作り届ける一員として皆様にお会いしたいと思います。
余談ですが、衣のスタッフの中には意外にも吹奏楽出身者が多いんですよ。
みんな何処か惹かれる所や表現方法を衣に見い出している所が同じな様で嬉しくなります!
春夏展示会にもう一つのお楽しみ!2014.03.20
名古屋店 営業時間 臨時変更のご案内2014.02.24
「集い ~名古屋の衣~」 名古屋店2014.02.10
皆さん、こんにちは。
時節は立春を迎えたのですが、言葉での春とはまだまだ遠く余寒が厳しいですね。
春を告げてくれる梅の花のほころびもこの寒さに耐え忍んでからでしょうか?
さて、今回の“集”ブログを名古屋店よりお届けさせて頂きます。
名古屋にオスティア・ジャパン衣のお店がオープンしたのは2004年9月17日。
その当時のスタッフも今は住まいを移し、それぞれのお店・ファクトリーにて仕事に励んでおります。
そして、私 藤原が名古屋にやってきたのが2007年7月。
今の大須商店街に店構えを移したり、気が付けば驚くほどの長い時間を名古屋で過ごしてきました。
衣が名古屋に来た当時からご来店下さっているお客様、大須に移って来てから出会えたお客様。
沢山の方々に衣を知って頂きたく、沢山の方々に衣を共有して頂きたく。
名古屋店では今までに沢山のイベントを行ってきました。
その際にお客様にお送りさせて頂くお手紙は、出来る限り作品の情報を伝えたくて。
1つ1つの写真を撮って、切って、貼って、コピーをかけて…。
イベントの内容の一番大切に想っている事は、『衣だから出来る事』。
そして常にそこに集って下さるお皆様を思い浮かべつつ、名古屋店ならではを。といつも考えます。
スタッフが好きな事、好きな物そしてその事に共感して頂ける事をと、考えをめぐらし、
準備も大変ですがご来店いただける皆様の“集う”姿を楽しみにしています。
個性を兼ね備えた名古屋店スタッフと共に、いつでも集って頂ける場所であり続けられるように。
また、皆様の元にお届けするイベントも楽しみにしていて下さいね。
「手仕事 ~見えないところも~」 名古屋店 藤原2013.12.10
ちょっとした所に隠れている衣の手仕事。
皆さんも気付いているかもしれませんが、そんなちょっとした発見を、今回ご紹介したいと思います。
店頭でも入荷している「主衣」。その服の裏側をめくって見てください。
そこに見えるのは、縫い代を全て包み込んで縫い上げた、とても丁寧な縫製を見ることが出来ます。
縫製仕様や作品のシルエットを作りだすためにそれが出来ないものを除き、
服を脱ぎ着する際に上着を脱いで裏がちらりと見える時、気付かれない方も多いかもしれませんが
服の裏側までに心配りをほどこした「主衣」の服。その縫製に気付かれたお客様が、
「タグが付いてなければリバーシブルで着れちゃう!!」とおっしゃってくださる程です。
次は、私も使用している「革がまぐちショルダーバック」。
この「がまぐちショルダー」は外側の抜染の柄はもちろんですが、
内側には手刷りの柄が施されています。これは、例えばカバンの口を開けてお財布を取り出す時、
まるでレジにいる人の方を向いてナマズが語りかけているかの様にも見えます。
周りに人も楽しめる。これも見えない所の手仕事のひとつです。
他にも上げると色々と出てくる“衣の作り手”の手仕事達。
そんな作り手の密かなお話、ぜひ店頭にてお楽しみ下さいね。
実は…と出てくる物作りのお話をさせて頂きますね!
京都の靴職人が作る「衣のブーツ」 【代官山店・名古屋店】2013.11.28
職人により一つ一つ手づくりでつくられるもの・・・
そうして出来上がったものには職人たちの想いが詰まっています。
衣が伝えたいのはその想い・・・
今回は、京都の靴職人「吉靴房」により仕立てていただく、
2トーンの切り替えメダリオンブーツをご用意しました。
お好みの革色を選んで組合わせて頂ける期間限定受注のオリジナルブーツ。
色の組合わせでこの世にひとつのブーツをつくって下さい。
お洒落は足元から・・・
まさに職人の想いをしっかりと踏みしめてみて下さい。
お待たせしました!
代官山店と名古屋店では、いよいよ11月30日(土)から始まります!
「衣のブ-ツ(雲)」
サイズ:5サイズ(23.5/24.5/25.5/26.5/27.5)
革色:苔・茶・こげ茶・えんじ・紺・黒
価格:¥60,690-(税込)
期間:11月30日(土)~12月8日(日)
※2月上旬お渡し予定
お渡し期間は目安です。
ご注文の状況により、制作が遅れる事もございます。あらかじめご了承下さい。
京都の靴職人 ~もの作りのオハナシ~はこちらにて
「手仕事」 名古屋店 大山2013.10.22
こんにちは。名古屋店の大山です。
この間、ジーンズの裾上げをしているときにふと思ったんです。
極端な話ですが、この作業を全て機械が、
コンピューターができるようになったら、一体どんな世界になってしまうのかと。
世の中、便利グッズがあふれて、ボタンひとつで何でも出来てしまいつつある世になりました。
しかし、その代償に脳が休む事を覚え、記憶が曖昧になったり、
知らぬ間に「便利」に依存していたりする傾向があるそうです。
むかし通っていた学校の恩師が言っておられました。
京都の小路にある一軒の古い町家の屋根下を指差し、
「大山見てみろ、あれがなんだかわかるか?」と問いかけられ、
「ん?」と思いよく見ると、そこには小さい鐘軌(しょうき)さんの像が飾られていました。
先生は続けて「誰が作った物だと思う?」とまた問いが。
私は「名のある仏像の職人さん」と答えましたが不正解。
正解は、大工さんや左官屋さん。それくらい一般庶民にも魔よけとして親しまれていたようです。
家を立てる際に時間の合間を見つけ、ササッと作っていたそうです。ササッと。。
今は残念ながら必要とする家も、作る職人さんもほとんどいなくなったそうです。
「無駄を無くす」という行為の中にいつの間にか職人の手仕事が紛れ込んでしまったのでしょうか。。
おそらく昔ながらの職人さんのもの作りの時間軸と今現在の時間軸の差に生じた抵抗なのだと思います。
しかしそれでも衣には、伊勢型紙の職人さん、手ぶり刺繍の職人さん、
京捺染の職人さん、手描き友禅の職人さん、藍染め泥染め草木染めの職人さん、
鯖江の眼鏡職人さん、生地の職人さん、縫製の職人さん、そして衣の職人さん。
様々な手仕事の時間軸が流れています。
衣の商品は予定よりも入荷が多少遅れたり、逆に早く出てきたり、
これも手仕事の時間軸の仕業だな(笑)と思う事があります。
それも愛嬌あるパフォーマンスで、なにより店頭に並んだときの、
手間暇かけた凛とした表情を見るのが私は好きです。
衣にはいつまでもそうであって欲しいと言う想いと同時に、
それを絶やさず守り続けていく事が私達の仕事なのでしょうね。オスティア・ジャパン衣の能書きのように。
「 金魚 アクアリウム展!」 名古屋店 大山 2013.09.05
こんにちは、名古屋店の大山です。
まだまだ暑いですが、今年の夏も終わり、秋を迎える頃ですね。
私の家の周りでは少しフライング気味にコオロギが鳴いております。
さて今回の夏休みブログ、行ってきましたよ!「アートアクアリウム展・金魚の雅」!!
「おォォォ!」私一人で行ったのですが、思わず声が漏れました。。
圧巻でした。日本ならではのわびさびと、現代アートの融合で、
今まで二次元でしか表現できなさそうな事を三次元に引っ張り出してきた!
といった感じでしょうか。
最新とか次世代アートと言う言葉が似合うのでしょうが、
なんとなくですが、昔からの「知恵」を感じました。
衣の作品と同じく言いたい事は山ほどあるのですが、
言葉で表現しきれない物が感じられる滅多とない機会です。
なので、皆さんもぜひ、衣のお店に立ち寄りがてらに、行って体感してみて下さい。
「夏休み -布地と過ごした夏休み-」 名古屋店 藤原2013.07.15
本当に暑い毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
お久しぶりです!今回の気まぐれ日記は名古屋店の藤原よりお届け致します。
大学時代の“夏休み”。
自分がどう在りたいか?何をしたいか?人生の選択を迫られる前の自由な休暇。
何気無しに過ごしていた夏休み。
なんとなく、自分の好きな物が見えてきて私は藍色に惹かれて色んな場所を廻っていました。
藍色と言っても、使い込まれた古い色。見ると心躍るような美しさ。
古布と言う物に出会い、私はその布地との更なる出会いを求め歩きました。
誰にも拘束されない自分だけの時間の使い方。これが夏休みの醍醐味でした。
見る人からそんなボロボロの布を如何するの?と言われても、布が有るだけでの幸福感。
仕立てを解き、せき込みながら綿をはがしてホコリを払い、水洗いをし、天日で干して綺麗に畳む。
布を仕立て直して物を作るとかではなく、ただ布自体が好きでした。
中でも縞や格子はとても美しく、機にかけられていたであろう糸一本一本の色合いに、
二つとして同じ物は無く夢中になりました。今でも布地達は大切に持っています。
何気なく入った古道具屋さんで、何故かお茶をご馳走になって色んな話を聞かせて頂いたり、
ここを訪ねてみるといいよと情報を頂いたり、布を通じて沢山の方とも出会えました。
そして何気なく好きな事をしていた夏休みですが、気が付けば今私は好きなものに囲まれて仕事をしています。
私にとっての夏休みは、衣に出会う前に無くてはならないものだったんだな。と今では思います。
人生の中での長いお休みは限られているかもしれません。でも、そのお休みが次の人生に繋がる。
そんなお休み素敵ですよね。
夏も本番、皆さんも休暇で良き出会いが訪れるといいですね!!