はじめての衣 ~藤原編~2008.01.21
気まぐれ日記をご覧の皆様
こんにちは。
名古屋パルコ店の藤原です。
・・・もう随分前の事。
大学卒業を前にした、超のつく氷河期の就職難の頃。
内定を取ろうと面接を繰り返す友達達の姿を見ても、
なかなか腰も上がらず私は行き先を何処にも決めていませんでした。
そんな私が京都での旅先で出会った、初めての衣は “神様Tシャツ”。
なにも知らずに足を踏み入れた、初めての衣の展示会。
スタッフの作品が壁を覆い、私はその中の1枚に心惹かれました。
今までに出会ったことの無い服でした。
その壁の神様に見とれていると、
“ちょっと触って見てごらん”
“ほらほら、こんな所に味わいが”
“こんな所が苦労の末・・・”
と色々な作り手の思いを聞かせて下さいました。
あの時の言葉では上手く言えない様な、心踊る、服との出会いは、
本当に今でも胸に残っています。
そして、『私も何かを伝えたい。』
そう思い、今、私はここにいます。
衣と私を繋ぎとめてくれた“神様”は今でも一緒です。
自慢ですが、とっても良い味出ています!!
その物と出会った時の思い、それを作った人の思いを心は覚えていますか?
衣を心で感じてもらえる様に、私が貰った感動を又誰かに伝えてゆきたいと思い、
お店でお待ち致しております。
~謎~ 名古屋編2007.11.26
みなさん、こんにちは。
名古屋パルコ店です。
今回のテーマの「謎」。
何を書こうかと悩んでいたところ、
衣のデザインの中にとても謎な物が見つかりました。
それは「蓮」です。
光の届かない暗い泥の沼から真っ直ぐに茎を伸ばし美しい花を咲かせ、
その清らかな花の色や香りから多くの方に愛されています。
でも、あまり身近には咲いていないし、
よく知らない花でもあります。
蓮の花は夏の夜明け頃開花し、午後3時頃につぼみに戻ってしまいます。
開花してつぼみに戻るこの日々を3日繰り返した後、
4日目の開花後に花びらが散ってしまいます。
なぜか必ずこのサイクルだそうです。
そして、全国に拡がる「大賀(おおが)蓮」
このハスのうまれた種は弥生時代の地層に眠っていました。
2000年も前の実が発芽、開花し時を越えて私達の前に現れたのです。
蓮の実は意図的にカッターなどで表面を削り、
傷をつけないと発芽しないそうです。
自然界では、とても硬く厚い外皮に覆われている為、
ほとんど発芽する事が無いのです。
でも、何百年何千年の眠りから覚め、
突然自然発芽することがある「蓮」。
・・・・何がきっかけでその芽を出すのでしょうか・・・。
今、目の前に咲いている蓮の花は、
あなたと出会い何かを残す為、あなたに見てもらいたくて
何百年もの時を越え咲いた蓮なのかもしれません。
何かのきっかけでふと想いや物事が変わる瞬間、衣からの突然の出会いがあなたにも
素敵なきっかけをもたらしてくれる事を願っています。
西国三十三ヶ所2007.10.01
みなさんこんにちは。
名古屋パルコ店の園原です。
みなさんは、お寺ってお好きですか?
私は奈良出身ということもあり、身近にたくさんのお寺があったせいなのか、
お寺に行くのが好きです。
お寺の外観を眺めるのももちろん好きなのですが、
本堂に足を踏み入れた瞬間に変わる厳かな雰囲気、漂うお線香の香り、
壁や天井に施された装飾、今にも動き出しそうな仏像達・・・、
まるで異空間に迷い込んでしまったような強烈な刺激なのに、
何故だか落ち着くその感覚が好きなのです。
そんなお寺好きがエスカレートして、ただお寺に訪れるだけではなく
近畿地方にある定められた三十三ヶ所のお寺を巡り、それぞれのお寺で巡礼の証に
「御宝印」を掛け軸や納経帳に頂く「西国三十三ヶ所巡り」を2年前から始めました。
西は姫路から東は岐阜まで近畿各地に点在しているので、全てのお寺を巡るのは
はっきり言ってとても大変でした。
でもそれ以上に、お寺までの道の草木に日常生活の中で
忘れてしまっている小さな自然を感じたり、
巡礼をしていなければ訪れることはないだろうと思う土地にたくさん行けたり、
とても有意義な時間を過ごすことが出来たと思います。
そして何よりも目標を持って日々を送ることの大切さと、
目標にゴール出来た時の達成感は忘れられないものとなりました。
みなさんも何か興味のあることにもう少し深く踏み込んでみてはいかがでしょうか。
何かに真剣に取り組むと、毎日をもっと楽しく有意義に、
そして新しい何かが見つかるかもしれませんよ。
「シチリン」2007.09.24
皆さんこんにちは。
名古屋パルコの酒井です。
先日、大学のサークルの友達と学校近くの河川敷で
バーベキューをしたのですが、今回はその時のことを書こうと思います。
バーベキューをやろうという話が出たときから僕はどうしても欲しいものがありました。
・・・それは“七輪”です。
どうしても七輪を使いたい!!と思って近くにあるお店を探したりしたのですが見つからず、
「もしかして七輪って最近は売ってないのかな?」などと思いながら、
半ば諦め気味でホームセンターにむかい、買い出しのついでに探してみました。
キャンプやバーベキューの用具を売っているコーナーをウロウロしていると
[七輪」と書かれた札があったので見てみると・・・
僕の思い描いていた昔ながらの七輪ではなく、金属製の現代的なものでした。
名前も「ザ・シチリン」・・・。
イマイチ風情は感じられない・・・。
自分の想像とギャップがあり過ぎて、
悩みながら行ったりきたりしていたのですが、結局購入してしまいました。
結果、かなりの大活躍で鶏肉を中心にどんどん焼き上げてくれました。
最近は外で長時間過ごすことがあまり無かったので、とても充実した時間でした。
もうすぐ秋なので、次回は少人数で秋刀魚でも焼いてみようかと一人で計画中です。
もし、昔ながらのお買い得な七輪を売っているお店を知っている方がいらっしゃれば是非教えて頂きたいです。
お待ちしています。
東山動植物公園2007.09.03
皆様、こんにちは。
名古屋店の近藤です。
9月で名古屋に住んで3年になります。
今まで名古屋のおススメの場所は?とよく聞かれますが、
私の中での一番のおススメは東山動植物公園です。
ここは、動物園・植物園・遊園地の3つが1つになっている、
広大な敷地に作られています。
3年の間に5~6回は東山動植物公園に行ってるほどお気に入りの場所です。
全部を一日ではとても回りきれません・・・。
お決まりの象、キリン、アシカからあまり普通の動物園にはいないコアラなど
動物の数もたくさんいます。
その中でも一番のお気に入りは・・・★アメリカバイソン★です。
一応・・・牛の仲間になるのだそうですが、
その大きさは牛2頭分ぐらいの大きさで迫力満点です!!
必ず会いに行くバイソンなのですが・・・
いつ行っても小屋に半分頭をつっ込んでいて
体の半分しか見れず、肝心の顔を見れない状態でした。
バイソンがいるところは特に遠くからしか見えないようになっているので
必死に名前を呼ぶのですが、当然振り返ってくれる訳も無く・・・
いつも 諦めていました。
つい最近も暑い中、お弁当を持って動物園に行って来ました。
今日も見れないだろうと、半分諦めの気持ちでバイソンのエリアに向かうと・・・
一番よく見える場所の真ん中に顔をこちらに向けて座っていました!!!
興奮して嬉しくてカメラをズームにしてやっと撮れるぐらいの距離でしたが、何枚も
撮ってしまいました。
何回行っても飽きないですよ!!
(一日で全て回れないのが難点ですが・・・。)
皆さんも名古屋に来られたら、ぜひ行って見て下さい。
はまりますよ~!!
スタッフ募集2007.08.21
オスティアジャパン衣名古屋パルコ店では、
一緒に職人の思いを伝えてくれるスタッフを募集致します。
以下の内容をご確認下さい。
・週3日以上勤務出来る方。
・時間:9:30~17:30/13:00~21:00(8時間勤務)
・職務:店頭販売スタッフ
・勤務地:名古屋パルコ内
・詳細は面談にてお話しいたします。
まずは、お問い合わせ下さい。
・衣名古屋パルコ店・TEL052-264-8183 担当:藤原
メールでも承ります。(koromo-nagoya@kodaishin.jp)
名古屋数珠つなぎ2007.07.23
こんにちは。
この6月から名古屋パルコ勤務になりました藤原です。
名古屋に来て数ヶ月・・・まだ京都を離れた実感がありません。
京都とは違う街並に、北か南の判別も出来ず、
予定も決めずに街中を歩き回っています。
ある日‘何か’を探そうとする訳でも無くただただ歩いて、
まず目に留まったのは、真っ黒の提灯に橙の文様。
これに引き寄せられ、名古屋の染物屋さんの作り出す
鯉口シャツや草履を見つつ、祭りの知識を店員さんに教わりながら・・
次にお茶の飲める所を紹介して貰いました。
細い階段を上って扉を開けると静かなカウンターの“お茶やさん”。
丸いおぼんの上に並んだ見たことも無い茶器に作法も知らない私は戸惑いましたが、
目の前に置かれた五徳と鉄瓶のコポコポとお湯の沸く音を聞きながら
深いお茶を味わいました。
誰かとの会話がある訳でも無く、目の前で揺らぐやわらかい湯気と心休まるお茶の香り。
何とも心地よい空間でした。
何も無いのに我を忘れて時間が過ぎるなんて。。と後で驚きました。
そして帰り際に、次はこのお店を訪ねてみて下さいと1枚の葉書を頂きました。
『きっと気に入ると思いますよ。』との笑顔に、
次は1ヶ月でたった10日しか開店しないカフェを訪ねたいと思います。
人から人へと心のこもった口伝え・・・
大きな広告がある訳でも無く、呼び込んでいる訳でも無く。
自分が感じる心のほっこりを誰かにも伝えたい。
京都を離れた衣も同じ様なかたちで心から心へと伝わって
名古屋の人々にも広がりますように、
京都のはんなりを感じて貰えますように。と願っています。
金魚祭り2007.06.29
「衣」薀蓄(うんちく)書~園原編~2007.04.09
みなさんこんにちは。名古屋パルコ店の園原です。
いよいよ暖かくなり、桜が咲く季節になりましたね。
みなさん、もうお花見には出掛けられましたでしょうか?
桜は野生種や園芸品種を含めると300種類以上あるそうですが、
鑑賞を目的に品種改良された「ソメイヨシノ」が一番ポピュラーですよね。
どうしてこんなにソメイヨシノが多いのか…、気になって調べてみました。
ソメイヨシノは他の桜よりも成長が早く、葉よりも先に薄ピンクの大きめの花が
びっしりと咲き見栄えがすることから、他の桜よりも人気があるそうです。
枝いっぱいに花が咲き乱れる姿、風に吹かれ花びらが舞い散る姿は
言葉にならないほど素晴らしい光景で、私も大好きです。
しかしその美しい姿を人々の目を楽しませる以外の目的で、たくさん植樹された時代が
あったそうです。それは、「一斉に咲き華々しく散る」ことが軍人精神と合致するという
ことから、戦時中に死を賛美して兵士を戦地に赴かせるため、日本中の学校や公園、
城跡等への植樹が奨励されたそうです。ただただ綺麗だと眺めていた桜にも、
そんな意味を含ませた時代があったのかと心が痛くなりました。
人が背負わせた暗い影…、そんなことをものともせず、
毎年力強く美しく花を咲かせる桜を見ていると、
「良いこともあれば悪いこともある。くよくよせずに前向きに」
と言われているような気持ちになります。
新しい生活に足を踏み出す人も多い4月に咲く桜、
そんなメッセージを込めてこの時期に咲いているような気がして・・・。
日本人の心に深く根をおろしている桜。
これからも平和で美しい国、日本の象徴であってほしいと思います。
「衣」薀蓄(うんちく)書~酒井編~2007.03.20
皆様こんにちは。
名古屋パルコ店の酒井です。
少しずつ暖かくなってきましたが、まだまだ寒い冬は影を
潜めている様です。
先日、家の近くを散歩していると、近くの家の庭に
梅が花をつけているのを見付けました。
“まだまだ寒いのに、花をつけているなんて・・”と
感動と感心をしたものです。
さて、今回僕が皆様にお伝えしたい薀蓄は、そんな梅にも
関する事、ずばり!『松竹梅』についてです。
お正月の門松などにも用いられる事から、縁起物として
扱われる事は皆様ご存知だと思います。
でも・・・なぜ、松と竹と梅が縁起物なのでしょう?
数ある植物の中で、3つが選ばれた理由。共通点は?
その答えは、それぞれが持つ生命力にありました。
冬でも枯れない不老長寿の象徴、“松”。
“竹”には、まっすぐに伸びる立身出世の姿を重ね、
真冬に花を咲かせる“梅”は忍耐努力を表すそうです。
そういえば・・長野県の祖母の家に大きな松の木が
あります。小学生の頃、夏休みや冬休みなどの
長い休みには必ず家族で遊びに行っていたのですが、
夏の暑い日も、雪が降り積もる様な寒い日も、
その松の木は変わらず青々としていた記憶があります。
また、雪が積もっても、しなって雪を跳ね返す竹や、
冒頭にもあげた様に梅には寒い冬に花を咲かせる力があります。
明るく、華やかなものはもちろん魅力的であるし、愛でるべき
物であると思います。しかし、この様に力強く堂々と
生きているものも、とても魅力的ではないでしょうか?
これは、草花に問わずすべての事に言えることではないかと
僕は思っています。