“気まぐれ日記”の新テーマ、始まります。2012.02.07
“気まぐれ日記”を ご覧の皆さま、こんにちは。
衣(ころも)スタッフがテーマにあわせお届けする“気まぐれ日記”、秋冬テーマ「民族」はお楽しみいただけましたでしょうか。
季節はもうじき移りかわり、穏やかな陽射し、かぐわしいばかりの木々や草花の新緑の香りが楽しみな“春”へと模様替えをする頃…。衣のシーズンテーマも、季節と共に模様替え。
衣の2012年春夏のシーズンテーマは…、『水-ミクロの世界-』です。
水は生き物にとっても、自然にとっても必要な要素です。人の体の70%は水分が占めると言われ、また地球の70%が海だそうです。偶然かも知れませんが、不思議なつながりを感じます。
「ありがとう」という言葉を話しかけた水を凍らせたとき、その水はとても綺麗な結晶になり、反対に「ばかやろう」と話しかけた水は崩れた結晶になるという話を聞いたことがあります。
酒蔵にモーツァルトが流れることが、今の世の中に実在しているくらい、きっと水にも感情があるのではないでしょうか。その感情が穏やかであれば、優しい恵みをもたらしてくれ、逆鱗(げきりん)に触れるようなことがあれば、人の手には負えない脅威になるのではないかと思います。
水と縁深い京都より、また衣が腰を据えさせていただいている日本の各地より、衣スタッフがこの『水』というキーワードで自由に想いを書きあげます!衣のお店にも2012年春夏の新作が登場し始め、これから登場する新作もますます楽しみなばかりです。そんな新作たち共々、衣スタッフの『水』ブログも楽しみにしていてくださいね。
バレンタインラッピング受付開始!2012.01.27
気まぐれ日記をご覧の皆様、こんにちは。
年に一度、寒さの残る2月にやってくる、心温もるイベント「バレンタイン」。その日のためにできる衣のお手伝いとして、各店とオンラインショップでは、バレンタイン特別ラッピングをご用意させていただきます。
明日1月28日(土)より 2月14日(火)までの期間、5,250円(税込)以上 お買い上げの方を対象に、各店ごとに異なるデコレーションを施した“オリジナルバレンタインラッピング”にて包ませて頂きます。 詳細は各店スタッフまで、ご遠慮なく お問い合わせ下さいませ!
<オンラインショップご利用の皆様へ>
商品代金のみでの5,250円(税込)以上がラッピングの対象となります。バレンタイン特別ラッピングを ご希望の方は、「連絡事項」欄にその旨を お伝え下さいませ。お手数おかけ致しますが、どうぞ宜しくお願い致します。
「ブルー」 松本パルコ店 丸山2012.01.26
気まぐれ日記をご覧の皆様、こんにちは。
松本パルコ店の丸山です。
“民族”というものはそれぞれに独自の文化、生活様式を持ち、発展させてきました。日本のように湿潤で、木(=植物)の文化が栄えた島国の民族に対し、乾燥した陸の民族では石や鉄の文化が栄えた、と云われています。
生活の場である「家」つまり建物を見れば一目瞭然ですよね。面白いことに、それは染色にも現れています。衣にとってなじみの深い「藍」も植物から生まれ、その深い色は『ジャパンブルー』と呼ばれています。
同じブルーでも、秋冬に衣のお店に登場した『ペルシアンブルー』。藍とはまた違う表情を見せてくれるこのブルー、海を渡って大陸を遥か向こうのペルシア(現在のイラン)からやって来たこの色は、ラピスラズリと言う鉱石の粉から生まれた色なのです。※ただし、現代では『ウルトラマリンブルー』と呼ばれているそうです。
青は地球に住む私達にとって、空や海などとても身近な色です。そこにも民族の文化の違いが現れている、というのが面白いなぁ、と思いませんか?
民族によって違う、色の文化。藍の色のように深い、深~いこのお話、是非お店で語り合いましょう!
ふしぎフシギ…、カカオ香るロンT発売2012.01.18
気まぐれ日記をご覧の皆様、こんにちは!
年が明け、あっという間に1月も半ば。まだまだ寒い日が続きますね。
新しい一年を迎え、気分は一新。そして暖かい春の気配も少しずつ…。1月はなんだかワクワクする毎日ですね♪衣のお店には、そんなワクワクを服に落とし込んだ、何とも不思議なロンTが1月20日(金)より登場します!!
このロンTはなんと“カカオの香り”付き!カカオの甘くちょっとビターな香りが広がります。目で見て、手で触り、鼻で匂う。衣らしい“五感で楽しむ”不思議なロンT、ぜひ体験してみてください!
【サイズ】S・M・L・XL
【カラー】橙・薄茶
【価格】¥6,195(税込)
柄は男性も女性にも人気の“蓮唐草”。プレゼントにご購入をお考えの方は、是非「一蓮托生」という言葉を添えてみて下さい。「あなたと添い遂げます…」。日本らしく奥ゆかしい告白言葉、きっと喜んで頂けると思います!
“香り付き”という不思議な一枚。個性的な一枚をお探しの方にはもちろん、ちょっと変わったプレゼントをお探しの方にもオススメです!
※「カカオの香り」は洗濯しても香りますが、永続的なものではありません。あらかじめご了承ください。
※名古屋パルコ店へのは本作品とは異なる名古屋パルコ店だけの特別な柄をご用意。そのため、本作品の入荷予定はございません。ご理解いただけます様、お願いたします。販売日など、詳しくは名古屋パルコ店までお問い合わせ下さい。(TEL:052-264-8183 Mail:koromo-nagoya@kodaishin.jp )
「日本人の個性」 代官山店 鬼丸2012.01.16
皆さんこんにちは、代官山店の鬼丸です。今年も宜しくお願い致します。
今回の気まぐれ日記のテーマ「民族」ですが、大和民族「日本人の個性」について語らせて頂きます。
皆さんは「沈没船ジョーク」というのをご存じですか?
「様々な民族の人が乗った豪華客船が沈没しそうになっています。それぞれの乗客を助ける為、海に飛び込ませるにはどのように声をかければいいのか?」
誰だって海に飛び込みたくないですよね?そんな時、アメリカ人には「英雄になれますよ」、ドイツ人には「規則ですから」、と言えば自ら飛び込んでくれるというのです。では日本人には何と言えばよいのでしょうか…。ズバリ!「皆さんやってますので!!」
そう、何でも皆と同じで個性がないと言われる日本人への皮肉です。個性とは云わば信念、信条…まぁ、簡単に言うとこだわりです。皆さんはこれだっ!!というこだわりをお持ちですか?僕には「衣」の服なのです。
以前、名古屋パルコ店の大山さんが「衣民族」について語っておられた(ケイタイの方はコチラから)様に、まず見た目が個性的。それだけではなく、手間と時間をかけ、手作業により作りあげられる作品に、一つとして同じものはありません。それはまさに最高級の個性なのではないでしょうか!?
そう考えると、僕にとっては日本人ほど個性やこだわりを持った民族は他にいないと思います。さてさて僕は個性のある男に見えますでしょうか?またお店で個性のお話、いたしましょう!!
「こぎん刺し」 コロモール 西野2012.01.10
新年あけましておめでとうございます!
コロモールの西野です。
さて、秋冬テーマ“少数民族”。私は、去年の年末にずっとやりたかった東北伝統の刺子…、『こぎん刺し』でお正月にお酒を飲む様に古布に刺子をしてコースターを作りました!師走の合間を見つけチクチクと。
この刺子の文化は、まさに日本の少数民族の文化かなと思います。
東北の長くて厳しい冬。江戸時代には藩の統制で、一部の人を除き大半の民衆が貴重な絹は着る事を許されず、さらに木綿は育たぬ寒冷地帯。結果、着られる物は麻の一枚仕立て。(とっても寒そうですね!!)
そんな中、働く男衆の為、家族の為、当時の女性たちは知恵を絞り、刺子が産まれたそうです。刺子をすると裏に糸がびっしりと並び、自然と生地の補強と防寒の役割を果たしてくれます。
少数民族…、限られたコミュニティーの中で、その環境特有の人々の思いやりの心を感じる事ができました。秋冬テーマは“少数民族”でしたが、毎シーズン衣主から出されるテーマがあり、そのテーマを想いながら衣の作品たちを見るのも又違った面白い見方ができるはずですよ。
最後になりましたが、今年も一年よろしくお願い致します。沢山笑って過ごせますように、皆様の2012年の御多幸と御健康お祈り申し上げます。
「チイパオ」 千葉パルコ店 石井2012.01.06
あけましておめでとうございます。千葉パルコ店の石井です。
「衣」でもおなじみの「チャイナカラー(スタンド衿)」の中国!その中国人が着る伝統的な衣服、チャイナドレス「旗袍」(チイパオ)についてお話ししたいと思います。
「旗袍」は中国の長い歴史の移り変わりの中で、様々な種類が生み出され変化をとげてきたそうです。高い衿やスリット、装飾用の釦や女性物のワンピースの特徴を備えたものなど・・・。そのデザインはいつの時代でも女性本来の美しさを引き出し、そして表現してきたものだったのです。
そんな「旗袍」も、中華人民共和国成立後から文化大革命の期間を通して、見られなくなってしまったそうです。
ですが、数百年の歴史の中で一度は廃れてしまった「旗袍」が、今、その良さが見直され、人々によって再発見され、今では「旗袍」は単なるファッションとしてのみにとどまらず、それは中国国民の誇るべき象徴になったのです。
歴史こそ違えど、日本の着物にも通じるものがあるのではないでしょうか・・・。
・・・国々の持つ歴史、文化が色濃くでる民族の衣服。私達は大事に受け継いでいかなければならないと思います。
また「衣」でも“「旗袍」のチャイナカラー”を思わせるロンTや、着物のジャケットがありますので、気になった方!着てみたい!と思った方は、ぜひ見にいらしてください!中国と日本の歴史に、ぜひ触れてみてくださいね・・・。
臨時営業のお知らせ2012.01.04
気まぐれ日記をご覧の皆様、こんにちは。
いつもコロモールに ご来店頂き、誠に ありがとうございます。 年始臨時営業につきまして、コロモールより、お知らせです。
【コロモール】
1月5日(木)…12:00~20:00
通常 木曜定休日ですが、上記日程にて 臨時営業させて頂きます。
どうぞ、よろしく お願いいたします。
※代官山店の1月5日(木)は通常通り<木曜定休日>とさせていただきます。お間違えのない様、ご注意ください。
福袋2011.12.30
こんにちは。
店頭にお越し下さる皆様へ、スタッフより「よいお年を・・・」とご挨拶をする毎日。気がつけば今年も残すところ、あと僅かになりました。
2011年は震災があり、今の生活の有難さ、当たり前だと思っていた事への感謝の気持ちを改めて考えさせられる一年でした。皆様には店頭での募金や、チャリティーグッズ販売の際に、ご協力いただき、ありがとうございました。
5月には、衣初のパフォーマンスショー「有縁まつり」を開催いたしました。たくさんの皆様に御参加いただき、スタッフ共々楽しい時間を過ごさせて頂きました。
そして早いもので、今年も1年が終わろうとしています。本年も新しい衣作品との出会いがあったのではないでしょうか?大晦日はそんな作品たちを、振り返ってみるのも楽しいかもしれませんね。
新年には一年に一度のお楽しみ、『衣福袋』が販売になります。今回のテーマは『自然絶滅した物達』。
天災で絶滅した種もありますが、人による乱獲や、住処の侵略など、いわゆる人災によって絶滅した種も。それは動植物の全てに及び、人が奪ってしまった歴史でもあります。
今年、その歴史を気づかせてくれるきっかけが多い一年でもありました。この福袋には、そんな自然環境すべてに想いをよせ、優しさを持って接する事ができますように。そんな心を込めております。
今回の福袋の為だけに、作られる新しい作品たちは、衣類だけではなく「手縫いの革手帳カバー」や「今治(いまばり)バスタオル」など…、お店では通常見る事も出来ないアイテムも。一年の“有難う”の言葉と、“感謝”の想いの入った福袋です。
【1月1日(日・元旦)】
10:00~ 千葉パルコ店
【1月2日(月・祝)】
9:00~ 名古屋パルコ店
10:00~ 松本パルコ店
12:00~ 寺町店
【1月3日(火)】
12:00~ コロモール
12:00~ 三条店
12:00~ 代官山店
※各店、販売日、時間が異なりますので、ご注意下さい。
2011年も暮れとなり、衣から日本赤十字社を通じ、¥100,000-の震災義援金を寄付させていただきました。2012年も皆さまに新しい出会いと幸福が訪れますように。新年お会いするのを楽しみにしています。
「ネクタイ」 松本パルコ 一ノ瀬2011.12.26
こんにちは。
松本パルコ店の一ノ瀬です。
民族の風習というのは、その土地その環境から生まれる様々な形式、そして人々の思いがこもっているもの。日本にもいつの間にか根付いている風習も、紐解いていくとまた違う文化に辿り着いたり・・・。この日本の明日を担う社会人が日々、その首元に巻いている「ネクタイ」についてのお話を。
その源はクロアチア人の風習にありました。寒さ厳しい中、兵役を務める兵士が身を守る為に巻いていたスカーフなのですが、実はこれ、『弾除けのおまじない』という御守り的な意味がありました。無事の帰還を願い妻や恋人が兵士に贈り、その想いを兵士は身に纏い戦地におもむいたのです。
他言語では“クラバット”と呼ばれるネクタイは、フランスに来たクロアチア兵の首の巻物を見た国王・ルイ14世の質問を側近が聞き違え、「クラバット(クロアチア兵)です」と返答したのが語源になります。
最初は外すよう言っていたルイ14世に、クロアチア兵は「外さない」と抵抗、やがて王の譲歩を引き出したワケです。民族の想いと愛を貫いたクラバットがいなければ、ネクタイは存在しなかったのかもしれません・・・。
ここ日本にもその一針、その一織りに想いを込めた、刺し子や襤褸と呼ばれる生地があります。これもまた自分の夫をそして子を、少しでもその寒さから身を守ろうと生活の中から生まれた物。
そんな二つの民族の思いが一つになったかのような《ネクタイ》が、衣のお店には顔を並べています。言葉も風習も異なる民族でも「人が人を思う心」は何一つ変わらないのだと思います。