~謎~ 大津パルコ編2007.10.29
日本のジーンズを語る上で、
決して欠かす事の出来ない街「倉敷・児島」。
ジーンズを作り始めて約半世紀の歴史を持つこの小さな街が
近年 テレビや雑誌などの影響により『ジーンズ=倉敷』と、
一般的に広く認識されてきている様です。
そこで、最近お店でこんな質問を多く受ける様になりました。
「なんで、倉敷なんですか・・?」と。
という訳で、今回は なぜ倉敷なのか?という謎に触れてみたいと思います。
岡山県の南東部、瀬戸大橋のふもとに倉敷市はあります。
古い町並みも残り、穏やかな風情のある街です。
その中の、瀬戸内海に面する『児島』という地区で
たくさんのジーンズが作られています。
この児島は、もともと海や浜だった場所を埋め立てている土地が多く、
その為 土に多量の塩分を含んでいるそうです。
技術の発達していない時代においては、この塩分のせいで
農作物などはあまり育たなかったといいます。
しかし、その中で 生命力に満ち、力強く育ったのが“綿”でした。
先人達は、これを大事に育て、やがてこの綿を原料とした
繊維産業が発達していきます。
その後、作業服や学生服の一大産地にまでなり、
戦後日本に入ってきた“ジーンズ”が、倉敷の職人魂に火を付け
他の地域に先駆けてジーンズの開発へと歩んで行きました・・。
そして現在、世界中から“№1”と称されるまでに成長していったのです。
衣のジーンズも、縫製は主に倉敷で行っています。
有名メーカーの本社や工場もあり、本当に懐の深い街だなぁと思います。
人や物に歴史あり。とも言う様に、単純な流行ではなく、
先人達の努力と志の積み重ねで、『MADE IN倉敷』が広まっていったのだと
感じます。
こんな簡単な説明ですが、少しは謎が解けたでしょうか・・?
まだまだジーンズにまつわるたくさんのヒストリーがありますので、
是非お店にてジーンズ談義に花を咲かせましょう!!
~謎~ かわら版から2007.10.23
皆様こんにちは。
今回、皆様にお送りしている「謎」という
テーマの“気まぐれ日記”。
本日は、お店からのお話しを少しお休みして、
ここ京都で感じる「謎」についてお伝えしたいと思います。
毎年、多くの観光客が訪れる古の街、京都。
皆様は、看板や標識・ガイドブック等で見かける建物や地名に「?」を感じた
事はありませんか・・?
例えば・・・「先斗町」。
鴨川の横、石畳の狭い路地の様な通りです。
皆様この「先斗町」、何と読むかお分かりになりますか?
“ぽんとちょう”です。
かわいい響きとは裏腹に、格式高い飲食店が軒を連ねる通りでもあります。
(この地名の語源は、ポルトガル語のponto(「先」の意味)から来ているそうです。)
また、場所は東山・天然記念物のクスの木で有名な「青蓮院」。
正しい読み方、ご存知ですか・・?
“しょうれんいん”です。
“せいれんいん”ではないのですね。
秋には、色鮮やかな紅葉もライトアップされ、
それはそれは美しい世界を目の当たりにする事が出来ます。
暗闇の中、燃える様に色付くモミジ達。
千年の時を越え、時代を貫き、そこに存命する自然の産物を
是非一度ご覧下さい。
※今年は、10月27日(土)~12月2日(日)まで、
青蓮院門跡の夜間特別拝観が開催されるそうです。
その場所・建物につけられた「名前」という財産は、
時に私たちを「?」渦巻く世界へといざなってくれます。
これは、きっと どの街でも同じ事が言えると思います。
そこに隠された“謎”を解く事、
それは、名付け親に対する挑戦でもあると思うのです。
これから、京都は 絶好の観光シーズンを迎えます。
皆様も是非、先人たちが残した“謎”に挑戦してみて下さい。
※写真:青蓮院の大クスの木。
見上げる程大きく、掴めない程太い 立派な木です。
「秋晴れ」2007.10.15
~謎~ コロモール編2007.10.15
「はい!コロモールです!」
電話を受ける度、発するこの声。
「コロモール」
それがここの名前です。
他の店舗はみんな「衣OO店」なのになんでここだけ??
コロモールってどういう意味??
新人スタッフが最初に出会う、「謎」。
「衣のお店だから?」
「衣を売っているから?」
と、よく聞かれますがコロモールが開店したのは今から約20年前。
衣はまだ影も形も無かった頃のお話です。
たまたま通りがかったどこかの大学の先生も、
そんな単語あったかな?と気になって色々調べて
結局見つからず…でも気になって、
「コロモールってなんなんや!!」
と、聞きに来られたそうです。
そこは我らが衣主!
調べて分かる名前を付けるはずは無く・・・
かと言って深~~~~い意味があるのでもなく・・・?
事の真相はこうです。
お店を開店するにあたって名前を考えた衣主。
国語辞典を見てひらめきました。
「これを倒して開いたページの中で決めよう!」と。
そこにあったのが衣の文字。
衣・・・着るもの、身に着けるもの。
それを売るお店。
衣を売る。ころもうる。コロモウル。コロモール!!
そうしてコロモールは生まれました。
そうしてまた10年ほど過ぎた頃、ミシンをカタカタと生まれたのが衣。
コロモールで生まれた衣です。
20年前のあの瞬間!たまたま開いたそのページが違うページだったら
衣は衣では無かったのです。
偶然が生み出した衣。
衣の商品たちも偶然の中に生まれる事がよくあります。
偶然が生み出すおもしろさと、それに賭ける遊び心。
衣そのものの様な気がします。
「はい!コロモールです!」
電話を受ける度に発するこの声。
今もたまにふっと思い出してはほっこりした気分をくれる
コロモールの名前の謎のお話しでした。
ここにもちょっとした遊び心が・・。
中国の風2007.10.12
気まぐれ日記をご覧の皆様こんにちは。
9月の14日から18日までの期間、
中国の3大都市のひとつにあたる広州で開かれた
「JPANAフェアin広州」と言う博覧会に、『衣』の商品たちが顔を並べました。
衣類はもちろん、家具・食品・電化製品にいたるまで
日本のライフタイル全てをイメージさせる博覧会で、
年に一度のその大きなイベントは、人々の熱気の中 幕を明けました。
『衣』が海をわたり、異国の風を吸うのは初めての事、
楽しみの反面不安もあり複雑な気持ちで展示会場に立ちましたが、
中国語の“能書き”を見てうなずいてくれる方々の姿をみて
その気持ちは次第に消えていきました。
言葉も分からない中、通訳を通し必死に思いを伝えていたら、
気が付くとブースの中は人々で埋め尽くされていました。
遠く離れた地で、たくさんの人に出会い たくさんの温かいお言葉や笑顔を頂けた事、
5日間私達と一心同体になり ご協力頂いた方々に、本当に感謝しております。
「蒼く美しい国日本」インディゴブルーの様に
時を経てもなお輝き続けるこの国の誇れる伝統文化を、
今後『衣』を通して世界に伝えて行きたいと思っております。
「謎」2007.10.09
皆様こんにちは。
衣スタッフと皆様をつなぐ“気まぐれ日記”ですが、
今回も、無事ひとまわりする事が出来ました。
常に流れ続ける時間の中で、衣スタッフ達の感じる「今」。
旅行や、最近体験したタイムリーな事から、
趣味や変わらずに好きでいる事・・・まで、
少しでも衣スタッフ達の感じた“自由な気持ち”を知って頂ければ幸いです。
さて、次回からの主題ですが・・・
今回、私たち衣のシーズンテーマにもなっている「謎」について、
お聞かせしたいと思います。
ずっと分らなかった「謎」。
いつもと違った出来事に出会った「謎」。
科学や研究では証明出来そうにない「謎」。
突きつめていくと、何だか頭が痛くなりそうなテーマかもしれませんが、
でも・・・きっと、それはとても興味深くて、不可思議で、
そしてすごく夢のある事だとも思うのです。
「謎」というテーマの元、どの様な体験談が飛び出してくるのでしょう。
是非、お楽しみに・・。
一期一会2007.09.30
気まぐれ日記をご覧の皆様こんにちは。
本日は、私たちが体験した出来事について
綴りたいと思います。
それは、先月の ある晴れた日の事でした。
私たちは、ある目的を胸に、京都市内を車で奔走していました。
時には狭い路地を、時には厳かな神社の境内を、
“かん”だけを頼りに進んで行ったのです。
小脇にはカメラを、手に持ったカバンにはたくさんの商品達、
そして、私たちの目線の先にはいつでも「人」がいました。
私たちが作る“衣”の洋服を、粋に着こなしてくれる「人」。
あたたかくて、温もりがあって、一生懸命な人。
そんな方達を探して、そして そんな素敵な出会いを求めて、
奥へ奥へと足を運ばせました。
写真を断られた事もありました。
言葉をうまく選べず、歯がゆい思いをした事もありました。
けれど、生きてる「人」に着てもらった衣の服は、
本当に生き生きとして見えました。
袖を通して頂いた瞬間の空気、
背景と、人と、服が合わさった時の雰囲気、
すべてを飲み込んで、そして、すべてに飲み込まれて、必死に私たちはシャッターを切りました。
ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。
おかげで、無事カタログを作成する事が出来ました。
店頭にて、この模様をお伝え出来るまであと少し。
今しばらくお待ち下さい。
お忙しい中 写真撮影にご協力頂いた皆様、
本当にありがとうございました。
心より感謝致します。
一期一会の出会いだとしても、少しはにかんだ、少し照れたその笑顔は、
決して忘れる事はありません。
’07秋冬展示会開催のお知らせ2007.09.29
超能力や宇宙人。
心霊現象や古代文明。
実体がよく分らず、説明のつかないものは全て・・謎・・。
“創造性”という体の中の細胞が、
どうやって「衣」を紡ぎだすのかも、実は『謎』。
この秋「衣」のお題は ~謎~
来たる10月6日(土)から10月14日(日)まで、店頭にて’07秋冬展示会を開催致します。
店頭に並ぶ事を夢見…衣スタッフが“謎”というテーマを追いかけ、24作品出展いたしました。
その中から選ばれし4作品が晴れて衣の商品として店頭に発表される予定となっております。
スタッフが考え、スタッフが選んだ、作品達を是非ご覧下さい。
期間中、お手元に届きましたハガキもしくは右下ハガキ画像を印刷したもの
(御住所・御名前未記入は無効となります。お気を付け下さい)
をご持参の上、5,000円以上お買い上げの方に先着でオリジナルノベルティを贈呈致します。
※数に限りがございますのでご理解ご了承ください。
また、今回より、ネットショップでもこの作品達をご覧頂く事が可能になりました。
もちろんご購入もして頂けます。
初秋2007.09.21
「衣職人とデニム職人が作る あなたの一番星ジーンズ」2007.09.12
9月22日~30日の9日間
・西は北山コロモール
・東は東京代官山店
の2店舗にてジーンズオーダーメイドのご注文を承ります。
世界中にジーンズを持っている人は何人いるでしょう。
今まで何本のジーンズが世に出たでしょう。
どちらも正確な数字は分かりません。星の数ほどの人が持っているのに 今もなお作られ、進化し続けるジーンズ。
穿き込む毎に刻まれる自分の跡。
膝(ヒザ)や腿(モモ)の形。
笑う度に深くなる目尻の皺(しわ)のような味わい。
穿いた本人だけの発見と喜び。
ジーンズならではの魅力です。
そんなジーンズに魅せられた衣職人が
ジーンズ一筋のデニム職人と出会いました。
形や加工はもちろんの事、糸やボタン、皮パッチ等、
細部にわたり一からこだわって作り込んで頂けます。
そこに、衣ではお馴染みの手描き友禅、抜染、手振り刺繍で
装飾して頂く事も可能です。
星の数ほど作られ続けるジーンズ。
あなたの一番星がここにあります。
それは、ただのジーンズではなく、子や孫の代まで
引き継げるただならぬ一本になる事でしょう。
※44,100円(税込み)~
一本一本作らせて頂きますので1ヶ月ほど、
お時間を頂く場合があります。ご了承下さい。