BLOG

「気まぐれ日記」~工房内より~2007.05.14

かわら版

はじめまして。
工房の鈴木です。
衣工房で働くことになり、早や2年が経ちました。
商品の仕上げ、洗い、乾燥、プレス、出荷業務を担当しております。
手作業の素晴らしさを感じると共に、大変さも感じる毎日ですが、
商品1枚が出荷されるまでに どれだけの行程を経ているのかを
見る事が出来、光栄に思うこともしばしばです。
物作りに携わる全ての“人の想い”が1枚1枚に込もっており、
作り、育て、世に送り出す・・という人の一生にも似ている様で・・。
 
『仕上げ業務は、子供を嫁に出す最後の化粧であり、
“いいところに嫁ぐんだよ”という気持ちでプレスが出来るように。』
これは、主が常日頃私たちに掛ける言葉です。
衣独特の風合いのジンバブエコットンや、グランコットなどの
変わった生地が多く、プレスに苦戦する時もありますが、
忙しい日々の中で、忘れがちな“人の想い”を大切にしていけたら・・
と思っております。
 大好きな京都で、京都らしさを持つ商品を生み出す誇りを感じ、
衣の服を手にとって頂く方に感謝をしながら日々を送っています・・。P1060438

「5月5日」2007.05.05

かわら版

皆様こんにちは。
本日5月5日は、“端午の節句”。
男子の健やかな成長を祝い、
健康を祈る日本の古き良き文化が残る一日です。
 さて、そんな“端午の節句”に欠かせない物といえば「鯉のぼり」ですね。
皐月の風をいっぱいに受け、大空を気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼり。
滝を登りきった「鯉」が、やがて「龍」に変わることから
立身出世の象徴として讃えられているのも有名な話です。

 そんな「鯉のぼり」ですが、今でも一部の地域では職人さんによる
手描きの“鯉のぼり”が存在しているそうです。
大きな鱗(うろこ)や、力強い目。そして独創的な色使い。
空という大きな舞台に悠然と舞うその姿を夢見て、きっと職人さん達は
日夜 筆を握り続けるのでしょう。
 先日、そんな職人さんのある言葉を偶然耳にしました。
「私たちにとって、5月5日が大晦日なんです。
そして、5月6日からまた新しい一年が始まるのです・・」と。
自分たちの持てる技術や知恵を筆先に込め、放つ力の“勢い”が
きっと私たちに感動を与えてくれるのでしょう。

 時代や土地、業種は違えど、“物”に込める気持ちが伝わる事、
それこそが、物を作る上での一番の願いなのだと改めて感じました。

「気まぐれ日記」~工房内より~2007.05.01

かわら版

皆様初めまして。
企画部の永田です。
「生地」や「染め」に関わる仕事をさせて頂いております。
 普段何気なく着ている衣服の「生地」と、
じ~っとにらめっこした事がある人は意外に少ないのではないでしょうか。
一つ一つはとても軽い繊維ですが、その繊維を集め、

1本の糸へと紡ぎ、さらに「織」や「編」を施すことで生地になります。
何人もの職人が手をかけ、長い時間を渡り歩き、
生地となった物が手元に届いたそんな時、僕は思わず笑みがこぼれてしまいます。
 バラバラだったピースをくっつけ、すこしずつ完成が見えてくるパズル。
ある程度のまとまりとなったピースが、
次はどこにくっつくのだろうとその凹凸の具合を見つめるかのように、
僕は生地とにらめっこをします。
 どんな服になりたい?
 どんな仕上がりになりたい?Img_0323
と語りかけるかの様に…。
こうして出来上がった生地はまた次の職人のもとへと旅立ち、
新たにピースをつなぎ合あわせ、一着の服になり
最後は皆様のもとへと巣立っていきます。
完成した“衣”の商品に袖を通す前、少しにらめっこしてみて下さい。
その服が生い立ちを語りかけてくるかも知れません。
その時は必ず返事をしてあげて下さいね。
服も生き物ですので…。

桜から新緑へ2007.04.29

かわら版

皆様こんにちは。
桜の時期を過ぎ、京都でもまた新しい季節が顔をのぞかせています。
『新緑』・・その言葉通り、新しい緑や花が少しずつ顔を出し、
街中を爽やかに包んでいきます。
色鮮やかに表情を変える京都の四季。
「山紫水明」と謳われた意味が分かる気がします。

 さて、今月末よりリニューアルした衣の「お買い物ページ」。
商品量も増え、新しい季節に新しいご提案が出来たのでは・・と
思います。よろしかったら、是非のぞいて見てください。
 今回、お買い物ページ内の「ショップ情報」の横に、何枚かの写真を
掲載しています。どの写真も衣の店内の写真なので、
ご覧になった事がある方もいらっしゃるかもしれません。
ずっしりとした時の重みを感じさせる消防服や、さりげなく床に
置かれた「衣」印入りの敷き瓦。所せましと壁を泳ぐ鯉のぼりや
存在感たっぷりの鯰もいます。
お店に足を踏み入れた瞬間に感じる、目に見えない空気が
少しでも伝われば幸いです・・。
  ・・今回使用した写真は、衣各店・6店舗から一枚ずつ拝借したものです。
皆様どの写真がどの店舗の物かお分かりですか・・?。

※写真:桜色から、緑茂る景色へ。

     鴨川添いの遊歩道です。

Img_0301

「お買い物ページ」が新しくなりました!2007.04.25

かわら版

みなさま大変お待たせしました!
「お買い物」のページが新しくなって衣のホームページに帰ってきました。
商品量も増え、より細かい情報もお伝え出来る様になったと思います。
もちろん新商品もぞくぞくと入荷しております
また、新システムとして「代金引換サービス」も始まりました。
ご自宅にいながら、“衣”の世界に今まで以上に足を踏み入れて頂けます。

 新緑と花が芽吹き、輝く日差しに心も和む初夏の京都。
商品や文字、画像を通して たくさんの方に京都の風をお届けできれば・・と
思います。

※今回「お買い物ページ」のリニューアルオープンを記念して、Pec
オリジナルシルクポーチを先着25名様にプレゼント中です!
なくなり次第終了とさせて頂きます。
(ポーチの色はお選び頂けません。予めご了承ください。)

「気まぐれ日記」~工房内より~2007.04.23

かわら版

はじめまして、企画部の近藤です。
寒さの続いた日々もやっと春らしい陽気になり、
夏に向けて暖かくなっていくこの時期に、
我々企画部は秋冬の商品づくりに取り掛かっております。

「つくる」と一言で言っても、デザイナーや企画が「創る」物と、

それを形にする職人達の「造る」があります。
服が1着完成するまでには、ものすごい段階があるのですが、
僕自身はこの「創る」から「造る」に変わる段階が一番好きです。
紙の上でデザインした形が、魔法をかけて

紙から飛び出した様な瞬間がなんとも言えません。
イメージ通りの時もあれば、そうで無い時もありますが、
その魔法をかけてくれる職人達がいるからこそ、
我々の「創る」に意味が出てくるのだといつも思います。
 能書きにもありますが、そんな造り手の技術や思いを
ずっと伝えていく為にも、一着一着大事に扱っていただければ幸いです。

07A/Wはおとぎ話の様な不思議な空間を造っていこうと思っております。
テーマの発表はまだ先になりますが、肌寒くなったなと思われたら、是非足を運んで見てください。

風神・雷神Tシャツ  4月27日(金)発売開始!2007.04.17

かわら版

風を操る神-風神-と、雷を轟かせる神-雷神-。
大自然を司る二人の神が、

“衣”で繰り広げるのは「相撲」「綱引き」「チャンバラ」。

衣大津パルコ店・衣寺町店にて4月27日(金)より風神・雷神Tシャツを発売致します。
トレーナー、カバーオールなどでお馴染みとなりました“風神・雷神”の対決シリーズ。
ご好評につき、形を変え これから夏に向けて大活躍の
インディゴ染めTシャツで再登場です。

伊勢和紙型紙を使った抜染という技法で、Epson010_2
背中に、正面に、そして脇をまたぐように、
躍動感あふれる三つの柄をご用意致しました。

※風と雷がぶつかり合い、今にも嵐が巻き起こりそうな
 「風神雷神相撲Tシャツ」     7、245円(税込)

※全身全霊を込めて、決死の形相で綱を取り合う
 「風神雷神綱引きTシャツ」    7,245円(税込)

※刀を振りかざし、今にもお互い切りかかりそうな鎧姿の
 「風神雷神チャンバラTシャツ」  8,295円(税込)

(色:インディゴ・ブラックインディゴ)T_2
(サイズ:M・L・XL)

どの舞台においても、二人はにらみ合いの真剣勝負。
大迫力の神々の対決を、是非ご覧下さい。

皆様のご来店を、大津パルコ店・寺町店スタッフ一同心よりお待ちしております。

かわら版からのお知らせです。2007.04.16

かわら版

皆様こんにちは。
衣スタッフと皆様をつなぐ“気まぐれ日記”ですが、
今回も、無事『薀蓄(うんちく)』というテーマでひとまわりする事が
出来ました。スタッフが何に興味を持ち、何を求め、何を知ったか・・が
お分かり頂けたら幸いです。
さて、次のテーマは・・・と言いたいところですが、その前に
少し別のお話を・・。

 私たち衣のスタッフには、お店に立って皆様と直接お話をする
「販売スタッフ」と、工房と呼ばれる建物内で、商品を送り出す
仕事を受け持つ「製作・管理スタッフ」がいます。
同じ衣のスタッフでありながら、
普段はまるで別の仕事をしている“外”と”中”のスタッフ。
今回は、是非、衣の“中”のスタッフにお話をしてもらいたいと思います。
普段の仕事で感じたおもしろい事、人知れず感じた苦労、
そして自分だけが知っている製作秘話・・等、
きっとおもしろい話が飛び出すことでしょう。
皆様と、直接接する事のない工房スタッフですが、
今回の気まぐれ日記で少しでもその距離が縮んだら・・と思います。

「夜桜」2007.04.07

かわら版

 先日、衣スタッフ何人かと、夜桜の見学に行って来ました。

場所は、歴史深い世界遺産『二条城』。

少し肌寒い空気の中、見上げた夜空に照らし出された桜。

ライトを浴び、誇らしげに咲くその姿は とても優雅で、美しく、

私達の心をつかんで離しませんでした。

Img_0237

黙って風雪に耐え、物言わず咲き乱れる桜達。

桜が“日本の花”で本当によかった、と思えた瞬間でもありました。

暗闇を背景に、白や淡紅色に光る桜の競演を、

Img_0229

いつまでもいつまでも忘れないでおこうと思います。

花冷え2007.04.05

かわら版

昨日の京都は、この時期にしたらとても寒い一日でした。

風も強く、辺り一面の桜色がなければ、これから冬に向かうかの様な

一日でした。

そんな桜が咲くころの、一時的な冷え込みを「花冷え」と言うのは

皆様ご存知だと思います。

また、ちょうど今の時期、薄くぼんやりと曇った

空模様の事を「花曇り」と称して言うそうです。

この二つの言葉からも、昔から私達日本人が春の季節の

草花の芽吹きをとても大切に想ってきたことが分かります。

花を中心に、自然の風景を言葉に託す・・。

日本語の持つ奥深さと美しさを、これからも追っていきたいなと思います。

カテゴリー

アーカイブ