幻の襖絵 - 寺町店 –2015.07.28
気まぐれ日記をご覧の皆様こんにちは。寺町店です。
今回、寺町店よりお送りするのは、寺町店にある“もしかしたらとんでもないお宝かも?”についてです。
ご存知の方も多くいらしゃるかと思いますが、寺町店の天井には4枚の襖絵があります。この襖の一枚に注目してみて下さい。
寺町店の入り口に一番近い襖の右端にどうやら獅子のしっぽのようなものが途切れて見えます。実は、この襖絵、幻の5枚目があるらしいいのです。
この襖絵は兵庫県の、とある庄屋さんからお譲り頂いた襖で、お譲り頂いた当時は修復しなければならないほど傷んでいたそうです。修復していただいた絵師の方によると、どうやらこの襖絵を描いたのは狩野派の絵師によるものだそうで、よくよく調べると、昔、その狩野派の絵師が旅の途中に立ち寄った庄屋さんのおうちにお世話になった礼に、この襖絵を描いたという事だったそうです。
残念ながらその絵師が狩野派のだれが描いたものかは、落款が無かったため断定はできないそうです。おそらく、幻の枚目の襖に落款があったのかも…。今となってはわかりませんが、もしかするともしかして、世界を揺るがす国宝級の襖かもとのことです。(笑)
信じるか信じないかはあなた次第、そんな云われある襖絵をどうぞ、一度覗きにいらしてください!云われがなくとも十分素晴らしい襖絵です。
それぞれの昔ばなし2015.07.13
こんにちは。寺町店の宮本です。
昔話、小さい頃に母に寝る前に読んでもらうのが大好きだったのですが、今思い出そうとしてもどの昔話もおぼろげな記憶ばかりで、こうだったかな?何か違う気がするんだけど。と答え合わせをするかのように色々な昔話を調べてみました。
皆様「さるかに合戦」という昔話の物語は覚えていらっしゃいますか?
地域差はあるようなのですが、サルが柿の種をカニに埋めさせて、その柿が育ち、実ったら独り占めをしたサルを、栗や蜂、臼と協力したカニがこらしめるというものです。
ですが、調べてみるとこんなお話もありました。
サルがカニの代わりに木に登って柿を独り占めすると、蟹が一計を案じて「柿の籠は枝に掛けると良いんだが」とつぶやきます。サルはなるほどと枝に籠を掛けると、柿の枝は折れやすいので籠は落ちてしまいます。蟹は素早くこれを抱えて穴に潜り込みます。サルが「柿をくれ」というと「入っておいで」と取り合いません。
サルは怒って、「では、穴に糞をひり込んでやる」と穴に尻を近づけました。蟹はあわててサルの尻を挟みます。それ以来、サルの尻から毛がなくなり、蟹の爪には毛が生えるようになったという由来話になっているものです。人の数だけ話があって、話の数だけ意味があるのか、と感慨深いものがありました。
昔の話で、昔話。いつかは今も昔になります。昔話として今の私たちの生活が語り継がれるのかも?と思うと少しワクワクするものがありますね。
寺町店限定!日本昔話のがいこつ編が登場いたします!2015.06.11
気まぐれ日記をご覧の皆様こんにちは、寺町店です。
「日本昔話」がテーマの今年の春夏物は、もうご覧いただけましたでしょうか?竹取物語に桃太郎さん、一寸法師に鶴の恩返し・・・とTシャツやアロハシャツ等、様々なキャラクターがただいま、衣の店内に並んでおります。
さて今回寺町店に登場いたしますのは、そんな「日本昔話」の番外編ともいうべき作品たち、登場人物がガイコツに姿を変えTシャツ2作品と半袖シャツ1作品に落とし込まれております。
■あけてびっくり玉手箱、鯰も飛び出す!
「浦島太郎ガイコツ 半袖Tシャツ」
色:インディゴ・黒鉄
サイズ:S・M・L・XL
価格:¥7,900(税抜)
■ろうの長さは命の長さかも!?
「寿命のろうそくガイコツ 半袖シャツ」
色:インディゴ
サイズ:S・M・L・XL
価格:¥14,800(税抜)
■情感たっぷりに描かれた衣主による手描き作品!!
「墨絵ガイコツ 半袖Tシャツ」
色:生成り
サイズ:S・M・L・XL
価格:¥7,900(税抜)
いかがでしょうか?久しぶりのがいこつ柄で、楽しんでいただけることと思います。でも一番楽しみにしているのは、実は私たちスタッフかもしれません…(笑)。
限定作品となりますので数に限りがございます。気になられましたら是非、お早目にお越しくださいませ!!
身近なところにも昔話2015.06.03
こんにちは、寺町店の山﨑です。
今シーズンの衣のテーマは日本昔話ということで、お店には桃太郎や浦島太郎等々、誰もが一度は聞いたことのある昔話モチーフの作品が並んでおります。昔話には衣に並ぶような有名なものもあれば、聞いたことのないようなものまで数多くの昔話があるようです。
あまり昔話にはゆかりがないと思っていた私でしたが、実は身近なところにも昔話が潜んでいたようです。その名も「蛸薬師」。
なんとここ寺町店の目と鼻の先にある蛸薬師堂永福寺にも昔話がありました。タコをお経の巻物に変えたお薬師様の話という事で、詳しいお話の内容はこちら、誰もが知る「まんが日本昔話」のリンクよりご覧くださいませ。
京都の蛸薬師という地名はこの昔話が由来なんだそうです。私の勉強不足かもしれませんが、意外とあるものなんですね、昔話。昔話は寺院にまつわるものが多く、京都には他にもたくさんの昔話があるそうです。普段生活している周辺や旅先等々、調べてみると風景の見え方、地名の聞こえ方が少し変わってきそうですね。
ー 伝承 ー2015.04.21
気まぐれ日記をご覧の皆様、こんにちは。寺町スタッフ神田です。昔話というテーマで書かせていただきます。
昔ばなしという言葉を聞いてまず思い浮かぶのが、口承文学であるということ、つまり、昔から、言い伝えられてきた物語なのです。そういったものなので、長年言い伝えられていくうちに、一言一句違わずオリジナルの物語を伝承できているとは考えられないでしょう。正確な当時のニュアンスを理解することは甚だ難しい・・・。
あらゆるモノは受け継がれていく段階で変化していきます。製作者の手を離れた段階で少しずつ、、、時としてまったく別物になってしまうことも、、、
我々、オスティア・ジャパン衣も少しずつ変わってきている部分もあるのかもしれません。しかしながら、スタート以来、変わらない想いも当然ございます。変化しながらも、変わらないモノも持ち合わせる。そんな不思議な作品が昔ばなし同様、皆様に愛されていけるよう、微力ながら私も頑張りたいと思います。笑
テーマ 日本昔話 「骨なしクラゲ!?」 寺町店 山田2015.03.11
気まぐれ日記をご覧の皆様こんにちは、寺町店の山田です。今回より始まる気まぐれ日記の新テーマは、2015年春夏の衣のテーマと同じ「昔話」。絵本や「まんが日本昔話」で、誰しもが少なからず触れた事のある「昔話」について、スタッフそれぞれの目線からお話いたします。
早速ですが、衣の新作Tシャツ「浦島太郎半袖Tシャツ」はもうご覧いただけましたでしょうか?手刷り印刷による鮮やかな色彩と浮遊感漂うクラゲの刺繍に、私は完全に一目ぼれ中です!一見すると綺麗な花柄のこのTシャツが「浦島太郎」とどう繋がってくるのか、皆様分かりますでしょうか?
そのデザインについて、あまり多くを語ることのないデザイナーに頂いたヒント「竜宮城」。亀に乗って浦島太郎が辿りついた桃源郷を色とりどりの牡丹の花で現されているのです。では、クラゲは?ここにお客様から伝え聞いた「骨なしクラゲ」という昔話(恥ずかしながら知らなかったのですが・・・)がパチッとはまりました。
竜宮城の乙姫様が大病になり、その特効薬としてサルの脳みそが効くと言われており、クラゲがその大役を任されます。地上についたクラゲは、まんまとサルを竜宮城に連れ出すことに成功しましたが、ふとした折りにサルにその計画を知られ、取り逃がしてしまうのです。これに怒った竜王はクラゲの骨を抜いてしまいます。漢字で書くと「海月」。その名の通り海に浮かぶ月の様に、クラゲはゆらりゆらりと自由に泳ぐようになりましたとさ・・・。
いかがでしょうか?皆様との会話でその世界を創造するのも私の密かな楽しみの一つ、どこか懐かしいこの春夏の作品達を、寺町店で語らいませんか?
「スポーツと縞模様」 寺町店 宮本2015.02.17
こんにちは。寺町店の宮本です。
服や小物など身近なところにたくさんある「縞」。お洒落としてはもちろんですが、実はスポーツにおいても非常に便利なものとして用いられているんです。
例えばですが…、
芝がきれいな縞模様になっていますね。ゴルフにおいてはコースの山と谷の傾斜や左右の湾曲がより一目でわかりやすくなっています。またサッカーグラウンドにも見られる縞は全ての線がオフサイドラインの基準になり、秒単位で判断を求められる審判の目安として役立っています。
リール式の芝刈り機は進行方向に芝刈り機後部のローラーで芝生を押し倒して行くので、これを交互に繰り返すと縞模様が完成します。私たちも思っている以上に身近なところで「縞」に助けられているかもしれませんね。
「縞 ー味のある襤褸ー」 寺町店 近藤2015.01.27
いつも気まぐれ日記をご覧いただき、ありがとうございます。
寺町店の近藤です。
さっそくですが・・・ぜひ一目見ていただきたい縞をご紹介いたします。
寺町店にある襤褸(ぼろ)を使ったJK!
このJKは最近になり寺町に入荷してきた作品です。
今までのこの手のJKは、その生地をいかに使っていた人が大事に大事に、
穴が空いたら別の生地をあてて繕い、小豆大程の生地でも大切にしてきたかがわかる。
そんな歴史ある生地が多いのですが、今回のこの生地は見て頂いてもわかるように
上・真ん中・下の生地がそれぞれ違う縞古布なんです!! これがまた良い色なんです!!
今までも襤褸JKや古布JKはいろいろと入荷してきましたが、こんなのは初めてです。
今年、ちまたでは結構、“縞” 模様が流行っていますが、日本も昔からこのような縞模様があったんですね!
だいたいが布団生地だったそうですが、私はこの昔の縞模様が何ともいえない味のある色と生地感が大好きです。
寺町店の近くに来られた時には是非実物を見に来て下さい!!
もちろん1点ものなので旅立ってしまえば見られません!! お早目にいらして下さいね。
寺町店の1着もん!をこっそりご紹介します!2015.01.17
ここ、寺町店をはじめ「衣」には、最寄りのお客様だけでなく、
国内外ふくめて、ご旅行で見えた方も数多くの方々が立ち寄ってくださります。
そんな皆様をビックリさせたい!という衣主の遊び心もあってか、
スタッフも驚く1点物や、秘蔵の蔵だし品が突然入荷する事もあるのです。
サイズも全サイズまで取り揃えて・・・いるわけではないのですが、
M・Lサイズのみ2枚だけなどという事もあり、まさしく『出会いの1品』。
そんなレアな作品ゆえ、オンラインショップにも掲載されることなく、
店舗にご来店の方に「実はこんなん入ってます・・・。」と普段うやうやしくお見せしている訳です。
今回は、そんなあっと驚く1着もん!作品をこっそり私がお教えしちゃいます♪
「シルクデニムジャケット」
こちらはMサイズ数着のみの蔵出し作品です。
綿85%・シルク15%の糸を使った、手触りがなめらかで少しだけ艶っぽさのある
ちょっと珍しいデニム生地を使った、丈が長めのジャケット。
裏地には羽織裏のような着物をイメージさせる鶴柄のシルクを使っており、
武骨な印象のデニム生地との意外性が衣らしく、個人的に「ツボ!」な1着です。
先に申しあげました通りMサイズのみ、数量わずか!
ただ、少し幅が広めのMサイズなのでLサイズの方でも着られるかもしれません。
サイズ感のことなど気になりましたら、是非、見にいらして下さい。
又、機会がありましたらこんな作品、こっそりご紹介させて頂くかもしれません。お楽しみに♪
「しましまの街」 寺町店 山崎2014.12.15
皆様こんにちは。寺町店の山﨑です。
さて突然ですが、ここ寺町店のある京都の街を空から見てみましょう。
そう、まさに京都はしましまの街!
残念ながらそう呼ばれることはあまりないです、、、。
皆様ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、京都の街は「碁盤の目」と言われていて、
まっすぐな縦(南北)の通り、横(東西)の通りで街ができています。
そんな京都の街は、大きなカーブがなくどの通りも同じに見えて京都の街はわかりにくい。
というのをよく耳にします。
実際寺町店にいると、観光されている方から道を尋ねられることがよくあり、
たまに京都に行くと迷ってしまう、、、という方も少なくないようです。
通りを覚えなくては歩きにくい街なのか、「京の通り名数え歌」という通りの順番を覚える歌も存在します。
まる たけ えびす に おし おいけ~♪
(丸太町 竹屋町 夷川 二条 押小路 御池)
あね さん ろっかく たこ にしき~♪
(姉小路 三条 六角 蛸薬師 錦)
・・・以下省略
今はインターネットの普及で簡単に聴くことができますが、
元々は京都人の間で口伝えで伝えられてきたそうです。
そんな歴史のある歌で通りの名前と順番をざっくり覚えておけば、
スムーズに京都を歩くことができますよ!
そして皆様京都にお越しの際は是非、「寺町蛸薬師北西角」と唱えながら、道を尋ねてください!
きっと寺町店にたどりつけますよ。お待ちしております。(笑)
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