【赤と白の】2020.07.31
―曼殊沙華―
蓮のようにすっと、真っ直ぐに伸びた茎
百合の花にも似た、燃える炎のようなその花弁。
穏やかな表情の多い秋の花の中で、その妖艶さは息をのむほど。
咲いている場所やその名前からか、怖い花、というイメージを持たれてしまう「彼岸花」。
実は毒をもつ花だから、というのもあるかもしれませんね。
その毒性と墓地に咲くイメージには関連性があり、それはまたなんとも理にかなった根拠があるのですが…、長くなるのでここでは割愛させていただきます。
興味のある方は是非スタッフへお尋ねくださいね。
さてその彼岸花、別名を曼殊沙華とも言いますが、この「曼殊沙華」という漢字を見て何となくピンとくる方もおられるかと思います。
この花は仏教ともつながりがあり、「曼殊沙華」とはサンスクリット語で「天上の花」「天界の花」という意味を持つのだそう。
おめでたいことが起こる前に、天から花がひらひらと降ってくる、いわゆる吉兆(良いことの前兆)なんだとか。
さらに、白い曼殊沙華は、見たものの悪業を払うとも言われているそうです。
いつの間にかそこに咲き、そしてまた気が付くといなくなっている。不思議な存在感のある花。
彼岸花が咲くのを見ると、暑さの中にも季節が確実に移り変わっていることを実感します。
そんな彼岸花を胸元に、まだまだ主役アイテムである半袖Tシャツを作りました。
「白い秋 赤い秋 半袖Tシャツ」
柔らかな色合いは、柿、栗、アケビ……秋の実りを意識した三色に染め上げました。
暑い中、それでもどこかで秋を感じさせるものを。
移ろいゆく季節を楽しむ日本人らしい作品が、8月1日(土)より全店にて販売開始です。