唐草模様のお話2021.01.28
こんにちは。名古屋店の丸山です。
今回の気まぐれ日記はフリーテーマということで、好きな柄についてのお話をさせていただこうと思います。
衣の作品には本当に様々な柄が描かれております。
生き物や植物、妖怪に仏像……。
そして、古くから使われている吉祥文様などもあります。
七宝柄や麻の葉、市松なんかがそうですね。
私はその中でも「唐草模様」に昔から惹かれます。
単純に「唐草模様」というと、よくある風呂敷の柄……イラストなんかで泥棒がよく背負っているあれ、のことですが、昔から「牡丹唐草」や「菊唐草」「桐唐草」など、他の植物との組み合わせで描かれることも少なくありません。
また、この唐草模様、日本だけではなく西洋でも古くから柄として用いられています。
西洋では「アラベスク」と呼ばれる古典柄の一つです。
蔓が延びていく様を描き、洋の東西を問わず古くから使われている柄。
特に日本では途切れることなくつながって描かれ「次の世代へとつなぐ」「代々受け継いでいく」といった意味合いがあります。
人々の普遍的な願いが込められた縁起柄ですね。
だからこそ、昔はどの家庭にも唐草模様の風呂敷があり、そこへ身一つで入り込んだ泥棒が、金目の物(昔は布団一式なんかを包んであったそうですが)を風呂敷にまとめて担いで逃げたそうですよ。
そんなわけで、これからは是非「泥棒の柄」ではなく「縁起柄」と思ってみてくださいね!
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