藍を纏う【寺町スタッフブログ】2021.05.05
はじめまして、寺町店の付(ふ)と申します。
私は染織について学んでおり、今回は少し専門的な事についてお話したいと思います。
「青は藍より出でて藍より青し」ということわざがありますように、藍染めの青い色は、清々しくて、深みのある色ですね。
衣好きなお客様は、藍染めがお好きな方が多いと思いますが、私もこの藍色が大好きです。
今回は、そんな藍染めのベストを作ってみました。その過程をご覧いただこうかと思います。
まず、着物の様にカーブを使うのではなく、生地端の直線をそのまま大胆に使うデザインからヒントを得て、まずは細長い生地を織りました。
7種類の糸を使い、豊かなテクスチャーと、藍染による青い色のバリエーションを組み合わせてみたいと思います。
今回使った藍染めの染料は、最も品質が良いと言われている、徳島でつくられた「阿波藍」です。
この藍染めの元となる藍染料(すくも)は、藍葉を発酵熟成させた物です。
徳島では、現在もその伝統的な方法で作っているそうです。
そして染めあがった生地は全てを直線に裁ち、余計な裁断をせずに、シンプルな形で生地を縫っていきます。
そうして出来上がりました。
これからの暑い季節に、爽やかな藍色の服はいかがでしょうか。
衣のお店でも徳島の阿波藍で染めた作品をはじめ、デニムを染める方法と同じ染色方法で染め上げたインディゴ糸を使ったカットソー作品など、色々な藍染めの作品をご用意してお待ちしております。
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