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ころもづくり ~インディゴ編~2023.03.31

インディゴとは「藍色の染料」または「藍の青い成分を抽出したもの」という意味
ルーツはドイツにあるとされていて、1880年にドイツの科学者が天然インディゴと全く同じ成分構造を持つインディゴの合成に成功し合成染料が誕生しました。
濃くて深い色合いのインディゴブルー…ファンの方も多いのではないでしょうか。  

衣を長年ご愛好いただいているお客様の中にも、
インディゴ作品をお召しになってご来店いただくことがあります。
初めて目にする作品に、思わずお声かけさせていただくことも多々あります。
デザインや柄入れ、刺繡の施しももちろん気になりますが、
インディゴ作品の成長具合も一期一会…
大切にご愛用くださり嬉しい気持ちでいっぱいになります。

最近の衣インディゴ作品の中から数点ご紹介させていただきます。

オオサンショウウオ

「重なるオオサンショウウオ長袖Tシャツ」

衣作品ではお馴染みのインディゴ撚糸ロンT。
生地の糸の色は、最初全て白です。
インディゴに糸から染めて編み上げるものが撚糸素材です。
白い生地を藍の液に、ドボンとつけて染めるのが生地染めです。

どちらにしても元は白…その原点まで抜くのが「白抜」
それを途中の半分くらいの段階でそれ以上抜けないようにストップをかけてしまうのが「青抜」

藍は本来淡い水色から黒に見間違う濃い紺色まで48段階の色に分けられると言われています。
絶妙な職人技で藍を抜く力を調整して「青抜」をつくりあげております。

主衣 ロンT

「清月牡丹インディゴロンT」

主衣より撚糸ロンTとは違い軽くて柔らかなインディゴ染め生地のロンTです。
薄手の着心地の良い生地感は、通年で着合わせにお使い頂ける優れものです。
大きな牡丹の柄入れにもインディゴを抜染ししとやかな牡丹の様を表現しております。
KRM 蜂の巣刺子
「蜂の巣刺子スタンドジャケット」

三条店で広く展開させていただいている「KRM」インディゴ作品の中より2022年春に登場した、蜂の巣刺し子生地。
凸凹した新素材で、より面白いアタリをお楽しみいただける作品です。
*「アタリ」とは 繊維(糸)の表面の色が使用しているうちに色落ちし繊維(糸)の中心部分の白芯がみえること。

それぞれに独特な風合いや自然な色落ちをお楽しみいただけます。
素材の違ったインディゴ作品をお手に取りご覧頂けますようご来店を心よりお待ちしております。
これからもより多くのインディゴ作品をお楽しみくださいませ。

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