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滅びつつある日本の宝~大島紬編~2023.08.13

~ 大島紬 ~

「一度は着てみたい憧れの大島紬」とも言われ、「日本の民族衣装を代表する着物(キモノ)の女王」とも言われる高級絹織物。
それが鹿児島県 奄美大島で作られ続けている「大島紬」です。

車輪梅(奄美の方言で「テーチ木」と呼ばれる木)を煮出して取り出した“自然の色”と、大人が立っても腰まで つかる「泥田(どろた)」の持つ“大地の色”が結びついて現れる色。
細かな点と点を合わせて作る絣の美しさが特徴。

泥染めは禁止から生まれた!?

初期の大島紬は自家用として織られ、島民たちが愛用していた。
しかし、江戸幕府の支配下になった際に、見事な大島紬は貴重品として注目され薩摩藩への上納品となった。

それに伴い、庶民が身に付けることを禁止する「着用禁止令」が下された。
所持することも禁じられ、見つかると投獄や打ち首に処される場合もあったという。

そのような状況にあっても自分で織った紬を手元に残してきたいという思いが庶民の中にあり、
ある時、役人の取り調べにあった農家の主婦が自分の着物をそっと泥田の中に隠したという。

隠した紬を取り出して洗ってみると、なんとも美しい、光沢のある黒に染まっていた。
一説には、これが泥染の始まりと言われている。

そんな大島紬の着物を丁寧にほどき、生まれ変わらせたのがこちらの作品たちです!
https://online.koromo-kyoto.com/collections/oshima-tsumugi-kimono

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