「邂逅(かいこう)」2007.12.30
雪深い土地からも一目置かれる存在の
「京の底冷え」。
四方が山に囲まれ、決して広くない土地
“京都盆地”が生んだ言葉だ。
そんな体の芯まで冷え込む「底冷え」が始まりかけた
2007年の年末、衣の『祭り』がとりおこなわれた。
東京や名古屋にいるスタッフも含め、
一年に一度、唯一全員が集まる同窓会の様な忘年会だ。
いつごろから、飲んで食べての忘年会が、
各店競っての“出し物”をするようになり、
衣の最大イベントになったのか はっきり覚えてないのだが、
今では お呼びがかかれば全国巡業したいくらいに
素晴らしい役者揃いになっている。
衣各店6店舗と工房チーム、計7チームが“感動”という出し物をするのだ。
今年のプログラムは・・
コロモールの『歌謡ショー』
大津パルコ店の『一撃!』
名古屋パルコ店の『大道芸人』
寺町店の『真吾タイトルマッチ』
三条店の『don’t stop me』
代官山店の『ギターと替え歌』
そして・・・工房チームの『千手観音』だ。
笑いの津波は、押し寄せるだけで 返す事なく一気に会場を埋め尽くす。
それぞれの感性の引き出しの中に保管してあった物が
吹き出し、狭い空間をひしめきあっている。
スタッフ一人一人の中に決して存在しないであろう物が、
天啓の様に高いところから降ってきているのではないか・・と
天を見上げてしまうほどだ。
「いのちが笑いを食べている。」と実感する瞬間でもある。
この日の為に使った時間や労力が
お金に変わる訳ではないのに、
「ただ感動させたい・・。」それだけの信念が こうも人を動かすのか、と
不思議である。
衣は、この笑いや空気を厚く深く蓄積した重層構造で
出来ているのかもしれないと思う・・・。
優勝の金一封は、審査員によってつけられた点数より、
ゲームの得点で稼いだ 代官山チームが勝ち取って『祭り』は終わった。
私の好きな言葉に、「邂逅(かいこう)」という言葉がある。
人生の途上において、重要な機縁となる巡り会いの事だ。
人と人との出会いが、新たな出会いを手操り寄せ
素晴らしい関係をつくり、こうして感動を生む。
まさに「邂逅」そのものだと思う。
それは、一匹の蚕が糸を生み、紡がれ、織物となり、
服へと変貌をとげる関係に似ている。
皆様と衣が「邂逅」と呼ばれる関係になれます事を祈りながら・・・。
来年も皆様にとって いい年であります様に・・・。
写真:上から「代官山」「コロモール」「大津」「三条」
「名古屋」 そして・・「工房」です。
詳しい様子や結果は、
各店にて是非お聞き下さい!
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