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「夏休み -布地と過ごした夏休み-」 名古屋店 藤原2013.07.15


本当に暑い毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
お久しぶりです!今回の気まぐれ日記は名古屋店の藤原よりお届け致します。

大学時代の“夏休み”。
自分がどう在りたいか?何をしたいか?人生の選択を迫られる前の自由な休暇。
何気無しに過ごしていた夏休み。

なんとなく、自分の好きな物が見えてきて私は藍色に惹かれて色んな場所を廻っていました。
藍色と言っても、使い込まれた古い色。見ると心躍るような美しさ。
古布と言う物に出会い、私はその布地との更なる出会いを求め歩きました。

誰にも拘束されない自分だけの時間の使い方。これが夏休みの醍醐味でした。
見る人からそんなボロボロの布を如何するの?と言われても、布が有るだけでの幸福感。
仕立てを解き、せき込みながら綿をはがしてホコリを払い、水洗いをし、天日で干して綺麗に畳む。
布を仕立て直して物を作るとかではなく、ただ布自体が好きでした。

中でも縞や格子はとても美しく、機にかけられていたであろう糸一本一本の色合いに、
二つとして同じ物は無く夢中になりました。今でも布地達は大切に持っています。

何気なく入った古道具屋さんで、何故かお茶をご馳走になって色んな話を聞かせて頂いたり、
ここを訪ねてみるといいよと情報を頂いたり、布を通じて沢山の方とも出会えました。
そして何気なく好きな事をしていた夏休みですが、気が付けば今私は好きなものに囲まれて仕事をしています。

 

私にとっての夏休みは、衣に出会う前に無くてはならないものだったんだな。と今では思います。
人生の中での長いお休みは限られているかもしれません。でも、そのお休みが次の人生に繋がる。
そんなお休み素敵ですよね。

夏も本番、皆さんも休暇で良き出会いが訪れるといいですね!!

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