「先人たちの手仕事」 寺町店 山田2013.11.19
気まぐれ日記をご覧の皆様、こんにちは。寺町店の山田です。
衣のお店に立たせていただくようになってから、
この数年で急激に好きになったのがヴィンテージ素材をリメイクした作品達です。
そんなヴィンテージ作品の中でも、ひときわ私の心を打ったのは、
「もったいない」の精神から生まれた作品達です。
擦り切れたり破けた農作業着や寝具などに、その都度、充て接ぎをしていった生地ですが、
ある時、「農作業に出るご主人の為に、奥さんが一生懸命刺子で補強し、
継ぎ接ぎをした結果がこの生地の表情なんだ」と聞き、デザインされた訳ではなく
想いの結晶である襤褸の表情に感動しました。使い物にならなくなった服から糸を抜き取り、
使えそうな部分は5㎝でも切り取りこれに使っていたそうです。
又、使い物にならなくなった生地を細かく裂いて糸の状態にしてから、
もう一度、織り機に掛けたものがこちらです。
これに関しては比較的近い技法で「裂き編み」というのを実際に経験したことがあるのですが、
とにかく時間が掛かり地道な作業です。これを先人たちはモノともせず、
とにかく大切に大切にしたい・・と、作り直していったのでしょう。
これらは全て必然から生まれた手仕事たちです。
その表情、込められた想いの入った作品を是非、見にいらして下さい。
「裂き織りハンチング」など、本当に心の芯から感じる良い表情ですよ!
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