BORO2011.09.07
いつも気まぐれ日記をご覧頂き、ありがとうございます。
オスティア・ジャパン衣の作品名などでも、よく耳にする「襤褸(らんる)」。
「襤褸」とは破れる度に何枚も何枚も当て布を施した状態(ボロ)になった衣服のことで、
「襤褸」は「ぼろ」とも読む事ができます。また、その一言では語れない程の歴史があります。
その昔、青森県で極貧の生活にあえいできた農民が、東北の寒い気候で知恵を使い生み出した「襤褸」、
そこには、破れた衣服で働く夫に少しでも暖かく過ごしてもらいたいと願った女性の「想い」や、
麻が主流であった当時「綿」その物が貴重であり、少しでも無駄にすまいと考えた「モッタイナイ」の
精神も一緒に縫い付けられているのです。
この「BORO」という本には、この「襤褸」の写真と共にどのような背景で生まれたのかが推測され、
記載されており、すごい面白いですよ!今期のテーマ「襤衣」のルーツも垣間見ることが出来、又、
これが一つの道しるべとなります。
襤褸のことにあまり興味がない方でも、まずは1ページごらん頂きたい、
また、襤褸をよく知らない方にも是非読んで頂きたい1冊です。
物が溢れ、使い捨ての時代に慣れてしまっていますが、
この時代だからこそ考えさせられました。興味ある方は貸し出しもしますね!!
寺町店 近藤でした。