もの作りのハナシ2 -河骨(コウホネ)とカワセミ半袖T-2009.03.11
気まぐれ日記をご覧の皆様、
こんにちは。
「物づくりのハナシ2」 語らせて頂きます。
これまでも色んな技法を使い分け、
その表情を様々に変化させ続けている
定番インディゴ撚糸が今回のハナシの舞台。
伝統工芸士の業により、細く繊細な線まで忠実に再現された 伊勢和紙を、
1着ごと大きさの変わるTシャツにあわせ、 三度も配置される“抜染”。
(※左と右のそれぞれの河骨と、胸元のカワセミの三度)
小さいながらも、その色で存在感を表す 黄色い花は、
時間を惜しまず、丹念に手作業で“彩色”されいるので
インディゴの水面にも映えて見えます。
そしてさらには、色の異なるいくつもの藍の古布の組み合わせと、
この葉の持つ筋の様な部分が ミシンの糸目だけで表現された、
“リメイク”の葉が縫い付けられます。
仕上げは刺繍による篆刻。
切り取られた部位で色が違う藍布を縫い付けては、糸を変え、
仕上げの篆刻が入った藍布を、また縫い付ける。
前立て(ヘンリーネックの釦部分)部分の隙間に その篆刻は潜んでいます。
少し手間と思える事で、全く違う3つの技法の 調和が取られ、
一つの作品として出来上がるのです。
たった1着のためだけに、何人もの職人の手が加わり 仕上げられた、至極のTシャツと言えるのではないでしょうか。
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