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「《黒》で《色》を描く漫画家」 松本パルコ店 一ノ瀬2014.07.15

こんにちは。松本パルコ店の一ノ瀬です。
今回はフリーという事で、いろいろ考えました。漫画好きで、見るのも描くのも好きな私。
是非!読んで頂きたい作品《乙嫁語り》をご紹介させて頂きます。
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この作品は、中央アジアを舞台に様々なお嫁さんと、その周囲の人々の日常を描いたお話です。
ちなみに《乙嫁》は可愛いお嫁さんといった意味があるそうです。

ストーリーもさる事ながら、感嘆の声を上げてしまうほど細かく描かれる人や動物、
街並みは息を飲みます。挙げたらキリが無いのですが、大工の棟梁の話や、
布支度の話に至っては作者を心から尊敬してしまう細かさです。

特に秀逸なのは狩猟や戦うシーンです。
追う側、追われる側の緊迫感は、短い映画のように読み手をこの世界に誘います。

あと、いちいち台詞がしびれます。

読むにつれ、緻密に描かれた世界は色付いて見えるはず。
青い空、乾いた大地、そこで生きる人々の息遣い・・・
1コマ1コマ、線の1本1本に込められた作者のほとばしる情熱を読んで感じてみて下さい。

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ちなみに、画像の絵は8時間かけてペン入れ。
下書きには3日・・・・1人で曼荼羅を製作している気分になりました。(終わり)

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