たかが “泥”、されど “泥”2009.06.02
気まぐれ日記をご覧の皆さんこんにちは。
先週に引き続き、代官山店の6月に予定しているイベントに
関連した画像をご紹介したいと思います。
まずは前回の問題の正解をお教えいたします。
皆さん おわかりになられましたか?
問題…アイの花は右画像(Photo ・2・3)のどれでしょうか?
答えは…Photo 2
アイの花はイメージの藍色と
違いピンク色をしています。
他の花も 衣には馴染みのあるもので、
①は、ウコンの花。「ウコン×柿渋染めTシャツ」
ではその根が染料として使われています。
③は、「三重奏Tシャツ」で染料の一つとして使われている、五倍子です。
これからはまた、今までとは違った見方が出来るのではないでしょうか。
さて先週最後でのお話、
画像の生地の色が黒味がかって見えるという
その理由がわかるのが、今回の画像なのですが…
決して遊んでいる訳でも、
魚を捕まえようとしているのでもありません。
以前に衣の研修旅行(奄美大島)にて、
泥染め体験をした時の一枚です。
泥田の泥は、すごく滑らかだったのが印象的で、
わざと汚しているような、不思議な感覚でした。
泥染めとは、奄美大島を代表する伝統的な染色方法です。
まずテーチ木から煮出した液体に染めて、その後泥田に沈めていきます。
そうすると泥の鉄分により色が定着し、黒褐色に染まっていきます。
この工程を何度も繰り返し、独特な黒色を作り上げていきます。
そうなのです。
画像の生地の色は、泥染めをしているため、黒味がかって見えたのです。
藍染めと泥染めが合わさることで、今までにない新しい色が出来ました。
では、ここで問題です。
泥染めとは、泥に直接つけて染める大変珍しい方法ですが。
どのようにして始まったと言われているでしょうか?
①紬を作っていたある人が、年貢として取られるのが嫌で
泥田の中に隠し、その後取り出してみるときれいな黒に染まっていた。
②江戸時代、幕府から庶民の贅沢が制限されていて、
最低限の方法で と考えられた。
③子供が泥遊びをしていて、着物が汚れてしまい、
洗濯をしたところ、きれいに染まっていた。
お解かりになりましたでしょうか?
正解は また次週にお答えいたします。
そして最後に
今回のイベントに登場する役者の横顔を少しだけごらん頂いて
また次週。。。。。
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