屁負比丘尼(へおいびくに)2015.04.28
むかぁーし むかぁーし ということでこんにちは、名古屋店の大山です。
今回は昔話と言いますか、江戸時代にいた「お役目」に注目しました。江戸時代には「身代わり」として自身の役割を全うする影武者のような人たちがいました。屁負比丘尼(へおいびくに)と言う役目。一体何の身代わりと言うのか…。
そう、「おなら」です。
表向きは身分の高い女性の身の回りの雑用をこなす付き人さんなのですが、いざ高貴な高い女性が「おなら」をしようものなら「屁負比丘尼」はすばやくこう言うんです。
「私がやりました。」と。
おならと言うものは、江戸時代の女性からすれば何事にも変えられない「恥」。お見合いの席で。。ともなると人生の終わり。引きこもったり、中には自殺する人も少なくなかったようです。当時の若い女性の川柳で「花嫁は ひとつひっても 命がけ」とあるくらい。命に関わる事だったそうです。
この身代わりは、そんな女性の硝子のハートを守ってきた「大切なお役目」と言うわけです。しかし、「屁負比丘尼」にとってはおなら一つの身代わりなんて、屁のツッパリにもならなかったのでしょうね。
それでは。