日本昔話 ~神様の話~2015.06.18
こんにちは。福岡パルコ店の丸山です。
春夏のテーマが「日本昔話」と聞き、懐かしいなぁ…どんな話があったっけ?と思い出したり調べたりしていたのですが、「因幡の白兎」や「ヤマタノオロチの話」など、古事記に出てくるお話もいくつかありますね。古事記、いわゆる日本神話ですが、読んでみるとなかなかはちゃめちゃな神様がでててきたりと面白いものです。
今回私がお話させて頂くのは、そんな神様にまつわるお話。少し「日本昔話」とは離れてしまうかもしれませんが、お付き合いください。
私の故郷、信州安曇野のある神社には「御船祭」という大きなお祭りがあります。お祭りの山車が船の形をしており、大きな船を引いて練り歩く様はとても荘厳で見応えがあります。
子供の頃は気にもしませんでしたが、海の無い信州なのになぜ船なのか?それは、その神社に祀られている神様が海上守護の神様だからです。古事記に出てくるイザナギノミコトが黄泉の国から戻った際、禊(みそぎ・身体を清める事)をして生まれた神様です。
その神様を代々祀ってきたのが「安曇族(阿曇族)」と言われ、安曇野に住む民の祖先、と言われています。私自身もその神社が産土神社(自分の事を守護してくれている神様の神社)でして、つまり安曇族の末裔である、と言ってもいいのではないかと思います(笑)。
そしてその安曇族のルーツをたどると、驚くべき事に今私の住む福岡県に辿り着くのです!海の民が海上守護の神様を祀るのは当然の事。もちろん、その神様の総本社も福岡にあります。
何と言う偶然でしょう…。私はこの事実を知った時、鳥肌がたつどころではありませんでした。「呼ばれている以外のなにものでもない!」と。これほど強力なご縁があるでしょうか。
元々この福岡の地に住んでいた氏族が氏神様と共に各地に移住し、最後にたどりついたのが信州安曇野である、とも言われているそうです。玄界灘を望む小さな島にある神社で自分のルーツに思いをはせる…。次の休日はそんな過ごし方をしてみようと思っております。