それぞれの昔ばなし2015.07.13
こんにちは。寺町店の宮本です。
昔話、小さい頃に母に寝る前に読んでもらうのが大好きだったのですが、今思い出そうとしてもどの昔話もおぼろげな記憶ばかりで、こうだったかな?何か違う気がするんだけど。と答え合わせをするかのように色々な昔話を調べてみました。
皆様「さるかに合戦」という昔話の物語は覚えていらっしゃいますか?
地域差はあるようなのですが、サルが柿の種をカニに埋めさせて、その柿が育ち、実ったら独り占めをしたサルを、栗や蜂、臼と協力したカニがこらしめるというものです。
ですが、調べてみるとこんなお話もありました。
サルがカニの代わりに木に登って柿を独り占めすると、蟹が一計を案じて「柿の籠は枝に掛けると良いんだが」とつぶやきます。サルはなるほどと枝に籠を掛けると、柿の枝は折れやすいので籠は落ちてしまいます。蟹は素早くこれを抱えて穴に潜り込みます。サルが「柿をくれ」というと「入っておいで」と取り合いません。
サルは怒って、「では、穴に糞をひり込んでやる」と穴に尻を近づけました。蟹はあわててサルの尻を挟みます。それ以来、サルの尻から毛がなくなり、蟹の爪には毛が生えるようになったという由来話になっているものです。人の数だけ話があって、話の数だけ意味があるのか、と感慨深いものがありました。
昔の話で、昔話。いつかは今も昔になります。昔話として今の私たちの生活が語り継がれるのかも?と思うと少しワクワクするものがありますね。