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自慢の半纏(はんてん)2015.08.05

ブログをご覧の皆様こんにちは。心斎橋店です。
今回は、心斎橋の半纏(はんてん)を自慢させていただきます(笑)

お店に入ってすぐ右側の壁、ドンとかまえる半纏を皆様はご存知でしょうか?
手に持つだけでそのずっしりとくるその存在感。幾多の火事の現場を乗り越えてきたのか…。
生地の色あせやアタリは、この半纏の歴史を物語っております。

剣道着や、柔道着よりもさらに分厚いその刺子生地は、
激しい火事現場での火や水によるダメージをものともしません。

心斎橋はんてん (1)
実は通常の“半纏”より、火消しの半纏は丈が長く作られていることが多いのです。
この半纏でしたら、身長にもよりますが、腰より下~おしりのあたりまでの長さになります。

それゆえ、普通の半纏であれば一反から二枚つくることができますが、火消しの半纏は一反から一枚しか作ることができません。
なぜそんなことをするのか?合理性を考えると丈が短くでもよさそうです。

その理由はまったくのシンプル…
長いほうが“粋”だからです。格好良いのです。
大火にさえ勇敢に立ち向かう火消したちは、町の英雄だったのです。

心斎橋はんてん (2)
背中には「京都」の文字。
これを一体どんな“粋”な京の男が背負っていたのか…。
想像するだけでワクワクしてきますね。

今はここ大阪の地で、「京都ブランド」を背負う衣の立派なシンボルとなっています。
ご来店の際は、ぜひその歴史をじっくりと見て、ぜひ触れてみてください。

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