「昭和の小説」 名古屋パルコ店 中里2011.05.30
きまぐれ日記をご覧の皆様、こんにちは。
名古屋パルコ店の中里です。
「昭和の・・・」とは、少しズレがあるかもしれませんが・・・、私が一番初めに思い浮かんだのは昭和時代を舞台にした小説です。皆様は、昭和時代を舞台にした小説、映画というとどの様なものを思い浮かべますか?
本当に沢山あると思いますが、今回はその中から私のお気に入りを紹介したいと思います。それは京極夏彦さんの「百鬼夜行」シリーズです。
個性的な登場人物と独特な世界観…、読み出すと夢中になってしまいます。「姑獲鳥の夏」、「魍魎のはこ」は映画にもなっているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
怨霊や妖怪をテーマとし、それらが人間の心理に潜む怪異として物語に織り込まれています。空想や、はたまた信じ得ないものも見方、考え方を変える事で、「この世には、不思議なことなど何も無い。」となるのです。
一見無関係なエピソードも、その全てが集大成されてゆき、やがて迎える物語の終盤。主要登場人物の1人、京極堂こと中禅寺秋彦が、“憑き物落とし”をして迎えるクライマックスには読書後の爽快感を感じます。
やはり、「昭和の…」とは少しズレてしまった感じはありますが、ご興味のある方は読んでみて下さい!!
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