BLOG

おしゃれは生きること2018.02.21

こんにちは!三条店の松岡です!
テーマが「絵ごころしりとり」。名古屋店の堀田さんの「照明(しょうめい)」の「い」から始まるワード。

私からは生活する上で欠かす事の出来ない「衣服」について書かせて頂きます。

衣の洋服や小物にも度々登場しております、「襤褸(らんる)」や「BORO」といわれる生地たち。

その歴史は約100年前まで遡ります。
その時代に木綿は庶民にとって、とても高価で貴重な物でした。
東北の寒冷地などでは、重ねた麻布に刺し子をし、寒さをしのいでいました。
これが刺し子の始まりだといわれています。

着物として使えなくなると下着へ、下着として使えなくなると敷物や雑巾へ、最後にはまた端切れに姿を変えていきました。

写真1

こちらは浅草で開催されておりました「BORO展」で撮影した写真です。

実際に目で見て、肌で感じることができ、ゆっくりじっくり一つ一つを見て回っていたのですが、つい見とれてしまい、感動が止まりませんでした…。

日本人のモノを大切に使い続ける「もったいない精神」に脱帽です!!
この衣服たちはその時代を必死で生きていた人たちの「命」だったんですよね…。きっと。
写真2

「人間はどれだけ貧しくてもおしゃれをする」

この言葉に妙に感銘を受け、「おしゃれ」というものは今も昔も変わらず、人間が持ち続けていく感性なのだと、改めて深く知る事が出来ました。

今や「BORO」は世界共通語となるほど高く評価され、「布を愛し慈しんだ人々が生んだ消費文化の対極のアートである」と言われています。

長い間様々な形で受け継がれ、衣にやってきた布たちの声に耳を傾けてみて下さい!!

カテゴリー

アーカイブ