「少数民族」 カタログの話 出石2011.10.05
気まぐれ日記をご覧の皆様、こんにちは。
工房スタッフの出石です。
カタログで皆様とお会いするのは、実は二回目になります。前回は2009年春夏『廓』の花魁として(ケイタイの方はコチラから)登場しましておりました。しっかりとメイクされていた前回とは違い今回は、表情が素直に写真として残ってしまうため、“素顔の緊張”がありました。
さて、カタログには全作品ではありませんが、さまざまな秋冬作品達が登場しており、その作品の中にも、様々な色を使って“メイク(加工)”を施されたものと、シンプルに素材を活かす加工のものがあるわけです。
そんな素材を活かす技法の一つに、生地の色を抜き、様々な表現ができる『抜染』という技法があります。今回のカタログの中には、“柄が浮き上がるような抜染”を施した作品がいくつか掲載されています。
その中でも「炎の百合ジップ」という作品について・・・。
この作品を加工をするときに、衣主からは、その柄の情景を言葉として聞き、取りかかったのですが、この「炎の百合ジップ」に関しては、こういった言葉をもらいました。
「闇の中で炎のように揺らめく百合を表現したい。」
その言葉を表現すべく、抜染の濃度、生地に含ませる分量、そして時間と気温を、細心の注意はらい様子を見ながらの微調整をしながら、幾度かのテストを重ねた上で、ようやく抜染の強弱をつけることができた加工技法です。
“揺らめく炎の様な百合”を実際に店頭で手にとって、ご覧いただければと思います。いよいよ今週末より2011秋冬展示会『少数民族』(ケイタイの方は、コチラから)が始まります!!お楽しみに!
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