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「民族」 名古屋パルコ店 藤原2011.10.11

秋冬の衣の、テーマ民族。

大学生の頃、講義の中で履修(りしゅう)していた科目の中に“民族学”という物がありました。

民族とは大きく考えると国単位の物になりがちですが、民族学というものは、風習・伝説・生活の中の信仰と、古くからの人間の営みの中で伝承されてきた理(ことわり)を、現在の生活文化と相対的に説明するという面白いものでした。

つまり国単位よりも、もっと細やかに民族性が育まれているのです。衣のカタログにも描かれていた“大和民族”。そしてそこからさらに、私達の住む土地の民族性。これが意外に違いが沢山あって面白いのです。

普段の衣食住や祭礼などの中にも様々な習慣やしきたりがあり、同郷人の感覚によらなければ理解できない類の心意伝承があります。今でこそ、交通の便が便利になり、沢山の物が入り乱れる時代。でも、服の好みも土地によって少し違いがあるんですよ。知らず知らず。

何か不思議と潜在意識の中にいるあなたの民族性。それがいったい何処から来ているものなのか…、ひも解いてみるのも楽しいかもしれませんね。

京都・和の藍染め~衣(ころも)~

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