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「羊とともに生きる民族」 三条店 柴田2012.01.28

気まぐれ日記をご覧の皆様こんにちは!
三条店の柴田です。

大寒の日を過ぎ、寒さが増す一方ですが、体調など崩されていませんでしょうか?私は冬になると、寒さ対策として必ずウールの素材のカットソーを一枚着込みます。今回はそんな「ウールについて」お話したいと思います。2

モンゴルトルコなどの山岳で生きる遊牧民にとって、エサになる草を求めて移動してさえいれば、羊は腐らない「衣・食・住」を担ってくれる最高の旅の友なのです。もともと肉を食べ、寒さをしのぐためにその毛皮を羽織ることをしていたのでしょうが、羊の毛が絡まりやすく、糸になることがわかり、「フェルトにする」「編む」「織る」という技術を得たのだと思います。

「住」に関しても、遊牧民の住居である「ゲル」は、木のフレームに羊毛から作った大きなフェルト布で壁や屋根を覆って作られており、釘1本使わずに組み立てられ、真冬の厳しい寒さの中でも内部は、まきストーブ一つで快適に過ごすことができるのです。

織り機を使って生地を作るのが好きな私は、染織をするのにもってこいの羊毛を使うことが多く、お気に入りの色を絡めて好きな糸によっていく作業はとても楽しいものです。

衣でも冬はウールを使った作品がいくつか並んでいます。微妙な絡みあった繊維の微妙な色の表現も、ぜひじっくり見てみて下さい。まだまだこの月末も寒く、2月、3月と羽織ものが手放せない季節。ふわふわ温かなウールアイテムを味方に、楽しく乗り越えましょう!1

京都・和柄・藍染め~衣(ころも)~

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