「水→雪」 三条店 小塩2012.02.27
気まぐれ日記をご覧の皆さま、こんにちは!
三条店の小塩です。
テーマは「水」。ある日の朝、目が覚め、雨戸をあけて目に飛び込んできた風景!今回は、その時の景色…「雪」を見て、「雪」日本でどのような名前で呼ばれているのかを、ご紹介したいと思います。
そもそも「雪」は、その状態によって色々な種類に分けられます。例えば「霙(みぞれ)」「霰(あられ)」「雹(ひょう)」のように。
しかし、“単なる分類のため”だけではおさまらないのが日本人の感性。四季がある日本に住む先人たちは、あるときはその雪の状態を指して、あるときはその時の自身の気分を映し出す対象として、またあるときは季節の移り変わりを感じる出来事として“ゆき”をとられ、様々な名で呼びました。
『ささめ雪』
「細雪」と書くこの雪は、細かい雪、まばらに降る雪を指します。谷崎潤一郎の小説の題名としても有名ですよね。
『なごり雪』
春になろうかという中で冬の名残りを残すように降る雪のこと。大ヒットした曲の名前でもあるんですが実はこの言葉、作曲者の伊勢正三さんが造られた言葉だそうです。
『友待つ雪』
次の雪が降るまで、溶けずに残っている雪のことです。「友が来るまで残る」雪を擬人化した日本人らしい表現です。
『忘れ雪』
その冬の最後に降る雪、いよいよ春を迎えるときです。
みなさんはいくつご存知でしたか?自分の心情を「雪」と重ねあわせて様々な名で呼ぶ。これって作品に思いを落とし込み、服に名前をつける衣とも通じる部分がありますよね。まだまだ多くの名前を持つ雪、みなさん機会があれば是非調べてみて下さい。
最近、少しずつではありますが、昼間には春を思わせるような暖かな日差しの日が増えてきました。是非、いつが今年の「なごり雪」なのか、「忘れ雪」なのか、少し気にしてみてください。現代にはない古き良き日本人の感性に少し触れられると思います。
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