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“がま”は “がま”でも …2020.06.19

「さあさあ お立会い、ご用とお急ぎでない方はゆっくりときいておいで……!」

こちらのかけ声は有名な、ガマの油売りの口上です。
大道芸として伝承されているようですが、今回お話したいのはこちらの「がま」ではございません。

衣でも人気の定番アイテムのひとつ、がまぐち。
これまでに、大きなものから小さなものまで、素材も様々登場してきました。

和の物、というイメージが強いがまぐちですが、由来はなんとヨーロッパ。
もちろん「がまぐち」という名前は日本独特の物(ちなみに英語ではがまぐちのお財布のことを「purse with a clasp」や「snap lock purse」というようです)。

口金を開けた姿がガマガエルにそっくりであること、そして「出したお金が『かえる』」ことから縁起がいい、と言われています。
明治時代に日本にやってきたのが始まりで、着物から洋服へと衣服が変わっていくと共に、それに合うようにポーチやバッグとして広まっていきました。

人気の一つは使いやすさ。
ぱくん、と大きく開く口は物を出し入れしやすく、また片手での開閉が容易です。
口金を閉じるときの「パチン」という音が好き、という方も少なくありませんね。

定番の大きながま口ショルダーも人気ですが、今週末からは、同色の小さい革がまぐちが仲間入りです。
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並べてみると、まるでガマガエルの大親分とそれを慕うアマガエルたち…といったところでしょうか。
しっかりとした革の質感をそのままに、いつもの荷物にポンと入れやすいサイズ。

柄は「金魚」「似た者同士」「カワセミ」の三種類。
使い込んでなじませて、自分の手にしっくりとくるまで育ててください。

そんな「がまぐち」作品一覧はこちらより。

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