生地のハナシ10 ~プレーティング~2009.02.25
気まぐれ日記をご覧の皆様、こんにちは。
今回は「プレーティング」について綴らせて頂きます。
天竺(Tシャツ生地)や裏毛と同じ“編み物”の仲間で、通常1本だけ通す針に、
2本の糸を同時に引き入れながら編んだ生地を 「プレーティング」と呼びます。
“二重臼(にじゅううす)”とか、“添え糸編み”“くるみ編み”とも呼ばれるそうです。
上質な生地感と、しっとり馴染むような着心地が特徴で、
この春、衣が使うプレーティングにはもう一つ!最大の特徴があるのです!!
同時に引き込む2本の糸を全く別の色にしておく事で、
一枚の生地の表裏が、全く別の色に仕上がるのです。
これはプレーティングが<表側に出る糸>と、<裏側に出る糸>とを、
きれいに分かれさせる事ができる編み方だから生まれた表現。
さらに、ふわっと柔らかく編んでいるので、
糸と糸の隙間から反対側の色が少し見え隠れ。
-廓(くるわ)-をイメージさせる色合いに仕上がりました。
コロモール OPEN時間変更のお知らせ2009.02.24
いつもコロモールにご来店頂き、
誠にありがとうございます。
北山コロモールより、営業時間変更のお知らせです。
2009年3月1日(日)より、これまでの営業時間
10:00~20:00を、
↓
12:00~20:00 とさせて頂きます。
(オープン時間のみの変更となります。)
ご迷惑をお掛けしますが、どうぞよろしくお願い致します。
自由な言葉 ~永田編~2009.02.23
気まぐれ日記をご覧のみなさま。
こんにちは。
工房の永田です。
衣スタッフが綴る衣ブログ。
先日、新テーマは「自由な言葉」という事で発表させて頂きました。
お店のスタッフへそのバトンを渡す前に、
ひとつ私から、お話させてもらいたいと思います。
少し時間をさかのぼり、2009年1月1日元旦の日の出来事です。
ほぼ毎年の様に親族で集まり、わいわいやっていて、私も20代後半という事もあり、
親族の中には子供がいる従兄弟もいたります。
お正月といえば…、そう“お年玉”。
昔はもらって喜んでいた側ですが、気がつけばあげて喜んでもらう側。
従兄弟の子達にも生まれた年から渡す様にしていて、
もの心つく前であろうと、その子のために使ってもらえる何かを“お年玉”しています。
そんな子達の中の一人(かわいい6歳児です。)へ、
今年お年玉として渡した、小さい子供向けのおもちゃのラジコンヘリコプター。
包み紙をあけたその時に、その子が言った言葉。
「この間、僕が言っていた事、聞こえてたの?」
私は京都、その子は東京に住んでおり、
普段、従兄弟とも電話やメールなんかもしたりしていません。
あとから従兄弟から聞いた話、
以前に東京のおばあちゃんに車のラジコンをもらった時に、
「次はヘリコプターがいいな。」とそう言っていたそうです。
本当にあげて良かったと思ったのと同時に、子供の自由な発想に驚きました。
ホームページをご覧の皆様の中には、お気付きの方もおられるかも知れませんが、
最近、衣のネットショップに関する仕事や、もの作りのお手伝いをしています。
そんな仕事の中でも、子供の様な自由な発想を色んな形で取り入れ、
皆様に驚いて頂ければな…と思います。
時々…なのですが、京都3店舗には立っている事がありますので、
気軽に声をかけて下さいね。
「もの作りのハナシ」はじめます!2009.02.18
気まぐれ日記をご覧のみなさま
こんにちは。
「かわら版」では“生地のハナシ”として
“衣の生地”についての「秘密」や「不思議」を
語らせて頂いております。
さて、そんな衣の洋服について綴るブログがもう一つ始まります。
“能書き”にもあります様に、衣は一枚一枚手作りです。
ではその商品は、一体どの様にして出来あがっていくのでしょう?
毎回一つの商品に着目し、
その作品が日の目を浴びるまでのハナシを
少しさせて頂きたいと思います。
職人の作る洋服を、より一層の愛着を持って育てて頂けます様に。
そんな願いを込めて…。
もの作りのハナシ1 -行燈(あんどん)桜ロングTシャツ-2009.02.18
やわらなか、ふくらみのある独特な風合いの、
衣の定番ジンバブエコットンが今回のキャンバスです。
何もない、ただそれだけでも十分に魅力ある長袖Tシャツ。
そこには落とし込まれた最初の加工は“彩色”。
大小様々な大きさの伊勢和紙、
複数の色を使い分け、
手作業で1着1着に色がのせられていきます。
色と色との境界線、
そこには2度と同じに作れない色が見えていますね。
次に“染め”の加工が加わります。
手間ひまをかけて作り出された彩色の色は、
ここで一度身を潜めます。
1色は暗闇の夜の色に。
1色は遊郭の様な艶っぽさを感じさせる色に。
一度は潜めた彩りも、次の“抜染”の工程で、
その色をさらに変化させおぼろげな姿をみせてくれました。
一枚の和紙を通し見える光と、そこからこぼれる光。
そのひと時を表現したく、
あえて手間をかけた物作りに取り組みました。
仕上げは篆刻。
1針1針が連続した時、
最初にイメージした図柄を浮かび上がらせる刺繍で
“衣”は刻まれています。
この作品は「行燈桜」という名が付けられました。
「パルコ休館日のお知らせ」に関するお詫びと訂正2009.02.16
平素は当店を御利用いただき御厚情のほど、
心より御礼申し上げます。
先日「かわら版」内でご案内させて頂いた、
「パルコ休館日」のお知らせにつきまして誤った内容が記載されておりました。
つきましては、訂正したものを下記に掲載させて頂きます。
お客様には大変ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございませんでした。
ご確認下さいませ。
【名古屋パルコ店】 2月18日(水)
【松本パルコ店】 2月18日(水)
【大津パルコ店】 2月19日(木)
今月、以上の日程をパルコ休館日の為、休業とさせて頂きます。
今後ともパルコ店及び、オスティアジャパン衣をよろしくお願いいたします。
オスティアジャパン 衣 スタッフ一同
“着こなし数珠つなぎ” から “自由な言葉”へ2009.02.16
皆様、こんにちは。
“着こなし数珠つなぎ”全スタッフをつないだ<たすき>も
無事ゴールいたしました。
衣スタッフの着こなし方、
少しはご参考になりましたでしょうか。
たすきとして次のスタッフへ渡したアイテムも、
着る人の着こなしによりその姿をがらりと変えていましたね。
皆様の思われる、衣スタッフがしていなかった様な、
あんな着こなし、こんな着こなし、またこっそり教えて下さい。
さて『気まぐれ日記』はまた新たなお題へとうつらせて頂きます。
今まで色々なお題で掲載させて頂いていましたが、
原点回帰という事で、お題を「フリーテーマ」にしたいと思います。
衣スタッフありのままを、
その筆の気の向くままに言葉を綴って頂きたいと思います。
いったいどんな話が出てくるのか、ぜひお楽しみに!!
松本パルコオリジナルストール販売2009.02.09
衣といえば「藍染め」と言っても
決して過言ではない、衣の定番色!
着込む程に、濃紺の風合いは「冴えた青」へと移り変わる。
そんな自分だけの一枚に合わせて頂けたらと、
松本パルコ店オリジナルのストールを作りました!
藍染めとの相性はもちろんの事、
グルッと首元に巻くだけで目を引く
~京友禅~ならではの華やかな彩りは
コーディネイトの良きポイントとなってくれます。
まだまだ肌寒い松本の冬ですが、
もうすぐ訪れる“春”を感じさせてくれる
柔らかな素材で着込んだ藍、濃紺の新しい藍、
いろんな服に合わせてください!
ご用意している柄も沢山ございます。
販売期日:2009年2月7日(土)より販売開始
価格:¥4,935(税込)
※無くなり次第とさせていただきますので、お早めに!
着こなし数珠つなぎ ~小松編~2009.02.09
きまぐれ日記をご覧の皆様、
こんにちは。
松本パルコ店の小松です。
「数珠つなぎ」初参加になりますがしっかり繋ぎたいと思います!
三条店の玉腰さんから『あやかし百花蝶長袖シャツ』を
受け取らせて頂きました。
このアイテムに『鬼の風神雷神ロンT』と、
『ふわふわ裏毛椿ジップ』を合わせて着てみたいと思います。
『鬼の風神雷神ロンT』は橙と墨黒の二色ですが
今回は橙を合わせてみました。
今にも、その喧嘩が始らんばかりに鋭く睨みあった風神雷神。
墨黒の落ち着いた色味もとても渋く格好良いのですが、
橙の鮮やかな色が『あやかし百花蝶長袖シャツ』の紺を
さらに引き立ててくれます!
百花蝶の京友禅の彩りと鬼の風神雷神の迫力ある柄…
その組み合わせの一番上に『ふわふわ裏毛椿ジップ』を羽織ってみました。
華やかな着合わせに、椿ジップの藍色が
『衣』特有の落ちついた雰囲気をプラスしてくれます。
また藍染めは着込んでいくうちに冴えた“青”に移り変わっていくので、
自分だけの一枚を育てて頂けます!
しかもこの『ふわふわ裏毛椿ジップ』ですが名前の通り、
生地がふわふわしていてやわらかくとても着心地が良いです!
咲き乱れる椿も色鮮やかで、
とてもお気に入りのこのジップを私も育てている真っ最中です!!
『衣』の商品の「可愛いらしさ」と「格好良さ」、
そして「着続ける事の楽しさ」をコーディネイトしてみました。
この他にも皆様オススメの着こなしありましたら是非教えて下さいませ。
ご来店お待ち致しております。
生地のハナシ9 ~硫化染【りゅうかぞめ】~2009.02.06
気まぐれ日記をご覧のみなさま、
こんにちは。
今回は「硫化染」について語らせて頂きたいと思います。
“生地”のハナシなのに“染め”!?
と思われる方もおられるかも知れませんが、
“染め”も生地にとっての大切な要素のひとつです。
同じ生地でも色によりその表情は違い、
それが個性につながるのです。
そもそも藍染は染液から出したあと、
空気に触れる事で発色するのですが、
染色に時間がかかり、色落ちが強いという
人からは嫌われがちな一面を持っています。
それを改善しようと生み出された“染め”が
「硫化染」なのです。
代表的な物に“消防袢纏(はんてん)”等があります。
藍染が“濃紺”から“淡い水色”に冴えていくように、
消防袢纏の、炭の様な漆黒も、
燃えた後に残るはかない灰の色の様に
時間と共に元色とその淡色が共生した色へと姿を変えます。
きっと育てる楽しみを持つ一着になるでしょう。
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