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「気まぐれ日記」~工房内より~2007.04.23

はじめまして、企画部の近藤です。
寒さの続いた日々もやっと春らしい陽気になり、
夏に向けて暖かくなっていくこの時期に、
我々企画部は秋冬の商品づくりに取り掛かっております。

「つくる」と一言で言っても、デザイナーや企画が「創る」物と、

それを形にする職人達の「造る」があります。
服が1着完成するまでには、ものすごい段階があるのですが、
僕自身はこの「創る」から「造る」に変わる段階が一番好きです。
紙の上でデザインした形が、魔法をかけて

紙から飛び出した様な瞬間がなんとも言えません。
イメージ通りの時もあれば、そうで無い時もありますが、
その魔法をかけてくれる職人達がいるからこそ、
我々の「創る」に意味が出てくるのだといつも思います。
 能書きにもありますが、そんな造り手の技術や思いを
ずっと伝えていく為にも、一着一着大事に扱っていただければ幸いです。

07A/Wはおとぎ話の様な不思議な空間を造っていこうと思っております。
テーマの発表はまだ先になりますが、肌寒くなったなと思われたら、是非足を運んで見てください。

風神・雷神Tシャツ  4月27日(金)発売開始!2007.04.17

風を操る神-風神-と、雷を轟かせる神-雷神-。
大自然を司る二人の神が、

“衣”で繰り広げるのは「相撲」「綱引き」「チャンバラ」。

衣大津パルコ店・衣寺町店にて4月27日(金)より風神・雷神Tシャツを発売致します。
トレーナー、カバーオールなどでお馴染みとなりました“風神・雷神”の対決シリーズ。
ご好評につき、形を変え これから夏に向けて大活躍の
インディゴ染めTシャツで再登場です。

伊勢和紙型紙を使った抜染という技法で、Epson010_2
背中に、正面に、そして脇をまたぐように、
躍動感あふれる三つの柄をご用意致しました。

※風と雷がぶつかり合い、今にも嵐が巻き起こりそうな
 「風神雷神相撲Tシャツ」     7、245円(税込)

※全身全霊を込めて、決死の形相で綱を取り合う
 「風神雷神綱引きTシャツ」    7,245円(税込)

※刀を振りかざし、今にもお互い切りかかりそうな鎧姿の
 「風神雷神チャンバラTシャツ」  8,295円(税込)

(色:インディゴ・ブラックインディゴ)T_2
(サイズ:M・L・XL)

どの舞台においても、二人はにらみ合いの真剣勝負。
大迫力の神々の対決を、是非ご覧下さい。

皆様のご来店を、大津パルコ店・寺町店スタッフ一同心よりお待ちしております。

かわら版からのお知らせです。2007.04.16

皆様こんにちは。
衣スタッフと皆様をつなぐ“気まぐれ日記”ですが、
今回も、無事『薀蓄(うんちく)』というテーマでひとまわりする事が
出来ました。スタッフが何に興味を持ち、何を求め、何を知ったか・・が
お分かり頂けたら幸いです。
さて、次のテーマは・・・と言いたいところですが、その前に
少し別のお話を・・。

 私たち衣のスタッフには、お店に立って皆様と直接お話をする
「販売スタッフ」と、工房と呼ばれる建物内で、商品を送り出す
仕事を受け持つ「製作・管理スタッフ」がいます。
同じ衣のスタッフでありながら、
普段はまるで別の仕事をしている“外”と”中”のスタッフ。
今回は、是非、衣の“中”のスタッフにお話をしてもらいたいと思います。
普段の仕事で感じたおもしろい事、人知れず感じた苦労、
そして自分だけが知っている製作秘話・・等、
きっとおもしろい話が飛び出すことでしょう。
皆様と、直接接する事のない工房スタッフですが、
今回の気まぐれ日記で少しでもその距離が縮んだら・・と思います。

「衣」薀蓄(うんちく)書~園原編~2007.04.09

みなさんこんにちは。名古屋パルコ店の園原です。

いよいよ暖かくなり、桜が咲く季節になりましたね。

みなさん、もうお花見には出掛けられましたでしょうか?

桜は野生種や園芸品種を含めると300種類以上あるそうですが、

鑑賞を目的に品種改良された「ソメイヨシノ」が一番ポピュラーですよね。

どうしてこんなにソメイヨシノが多いのか…、気になって調べてみました。

ソメイヨシノは他の桜よりも成長が早く、葉よりも先に薄ピンクの大きめの花が

びっしりと咲き見栄えがすることから、他の桜よりも人気があるそうです。

枝いっぱいに花が咲き乱れる姿、風に吹かれ花びらが舞い散る姿は

言葉にならないほど素晴らしい光景で、私も大好きです。

しかしその美しい姿を人々の目を楽しませる以外の目的で、たくさん植樹された時代が

あったそうです。それは、「一斉に咲き華々しく散る」ことが軍人精神と合致するという

ことから、戦時中に死を賛美して兵士を戦地に赴かせるため、日本中の学校や公園、

城跡等への植樹が奨励されたそうです。ただただ綺麗だと眺めていた桜にも、

そんな意味を含ませた時代があったのかと心が痛くなりました。

人が背負わせた暗い影…、そんなことをものともせず、

毎年力強く美しく花を咲かせる桜を見ていると、

「良いこともあれば悪いこともある。くよくよせずに前向きに」

と言われているような気持ちになります。

新しい生活に足を踏み出す人も多い4月に咲く桜、

そんなメッセージを込めてこの時期に咲いているような気がして・・・。

日本人の心に深く根をおろしている桜。

これからも平和で美しい国、日本の象徴であってほしいと思います。

「夜桜」2007.04.07

 先日、衣スタッフ何人かと、夜桜の見学に行って来ました。

場所は、歴史深い世界遺産『二条城』。

少し肌寒い空気の中、見上げた夜空に照らし出された桜。

ライトを浴び、誇らしげに咲くその姿は とても優雅で、美しく、

私達の心をつかんで離しませんでした。

Img_0237

黙って風雪に耐え、物言わず咲き乱れる桜達。

桜が“日本の花”で本当によかった、と思えた瞬間でもありました。

暗闇を背景に、白や淡紅色に光る桜の競演を、

Img_0229

いつまでもいつまでも忘れないでおこうと思います。

花冷え2007.04.05

昨日の京都は、この時期にしたらとても寒い一日でした。

風も強く、辺り一面の桜色がなければ、これから冬に向かうかの様な

一日でした。

そんな桜が咲くころの、一時的な冷え込みを「花冷え」と言うのは

皆様ご存知だと思います。

また、ちょうど今の時期、薄くぼんやりと曇った

空模様の事を「花曇り」と称して言うそうです。

この二つの言葉からも、昔から私達日本人が春の季節の

草花の芽吹きをとても大切に想ってきたことが分かります。

花を中心に、自然の風景を言葉に託す・・。

日本語の持つ奥深さと美しさを、これからも追っていきたいなと思います。

「衣」薀蓄(うんちく)書~大竹編~2007.04.02

初めまして、昨年末より衣スタッフの一員となりました大竹です。

主に三条店におります。どうぞよろしくお願いします。
さて突然ですが、皆様は金魚の日というのがあるのをご存知でしょうか?

金魚といえば夏のイメージがあるのですが、実は雛祭と同じ3月3日なのです。

江戸時代、雛祭りの雛壇に金魚を供えるという習慣があったことから、

その日になったそうです。

日本の金魚は、室町時代に中国から大阪の堺に伝来したことから始まります。

当時は裕福な武士や商人たちしか買えない高級なものだったのですが、

江戸時代になると一般庶民にも楽しめるようになり、

浮世絵や着物の柄にも描かれ出しました。

 衣でも金魚は欠かすことのできない、特に人気のある柄の一つです。

そこには丸い体で尾びれの長い、出目金や琉金と呼ばれる

種類のものが描かれています。

ちなみに、縁日の金魚すくいでよく見かけるのは和金と呼ばれているものです。

金魚にもたくさんの種類があるように、衣のアロハやTシャツの柄にも、

プリント・刺繍などいろいろな金魚をみることができます。

僕も今からどの金魚にしようかと悩んでおります。

 皆様も来年の雛祭りには、お雛様の隣にかわいい金魚たちを置いて、

金魚柄のシャツを着てみるというのはいかがでしょうか。

まだかまだか・・・と2007.04.01

皆様こんにちは。

本日から4月ですね。

少しの肌寒さを残しつつ、それでもしっかりと季節は移ろい

ようやく本当の“春”と呼べる日がやってきました。

あちこちで新しい季節の訪れを感じる毎日です。

ただ・・京都の桜の満開にはもう少し時間がかかりそうです。

咲き誇る日を夢見て、蕾の中そっと待ち侘びる桜達。

その華やかさで、きっと今年も街を雅やかに彩ってくれる事でしょう。

このかわら版でも、いつか紹介出来たらな、と思います。Photo_34

晴れた日の優しい空気。そよぐ風。京都の春の訪れです。

ネットショップをご覧の皆様へ2007.03.27

この度、衣のお買い物ページが新しく生まれ変わることになりました。

本日より一ヶ月間のお時間を頂き、皆様にまた新しい顔の“衣”を

お届け出来る様、只今準備中です!

来月、4月25日にリニューアルオープンの予定です。

ご迷惑をおかけしますが、ご理解頂ければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

「衣」薀蓄(うんちく)書~奥田編~2007.03.26

こんにちは。寺町店の奥田です。

皆様『招き猫』、ご存知ですよね?

前回の、名古屋パルコ・酒井君に引き続き

私も“縁起物”のお話をしたいと思います!

招き猫・・・あの、まん丸い手で福や富を呼ぶわけですが、

では、そもそもどうして、そんな風に言われるようになったのか、

皆さんご存知でしょうか?

江戸時代、ある貧乏なお寺に住んでおりました「タマ」

と言う名の猫が、この話の主人公になるのですが・・・・

タマは、その寺の主である和尚さんに大変可愛がられていたそうです。

そんなある日の事、立ち往生をしている時の藩主を

タマはお寺の前で見かけます。

外は降りしきる冷たい雨と風。

うろたえる人々の群れ。

そんな時、ふいにタマの手がゆっくりと上下に動きました。

そう、あの「おいでおいで」です!

その手に導かれるように、藩主達は古いお寺にぞろぞろと

入っていきます。雨宿りの間、手厚いもてなしを受けた

藩主達は、その御礼としてこの古いお寺を保護する事に決めたのだそうです。

その出来事をきっかけに、「おいで、おいで」のポーズが縁起物として言い伝えられ、

あの招き猫の置き物が作られたといわれています。

私は、この話を小さい頃に親から聞かされました。

しかし、「こんなただの猫が本当に福を呼ぶの?」と、

幼いながらによく疑いの目であの招き猫の置き物をながめていたものです。

最近になって、もっと詳しい事を知りたいと思い調べたのですが、

お話に出てくるお寺は、実際に豪徳寺と言う名で現在も東京の世田谷区にあるそうです。

招き猫のお寺として有名だそうですよ。

私は「本当だったんだぁ」と、今更ながらに信じてみよう思い、

ちょっとそのお寺に行ってみたくなりました。

私の家には現在「メイ」という猫が一匹住んでおりますが、

「お前も何か福を招いてくれんかなぁ」と私は、コタツで、

のほほんとあくびをするメイの姿を見ながら思うのでした。

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