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「青い瞳の阿波藍作家」 衣主(ころもあるじ)2012.06.13

その、澄んだ青い瞳は、藍の色が映ったのですか・・・?空の青が海の青に反映され、「色」という言葉では表現できえない色彩を生み出す自然のように、その人の瞳は輝いていました。

去年、阿波藍を本格的に勉強したくて、通った徳島の大学の中にある「藍の家」で彼女に初めて出逢った時の印象です。

ちょっとした観光の寄り道くらいかと思っていたその人は、遠い国から、ただただ、ジャパン・ブルー藍色に引き寄せられ、確たる信念の中、阿波藍の魔力にとりつかれた一人だったのです・・・。そして、その真剣な横顔に惚れてくれたご主人と巡り逢い、この地に根を下ろすことを決めた人だったのです。

藍は世界でも数少ない付着染料であるがゆえ、時間をかけ繊維に染み込ませないとなりません。静かに1点を見つめ、まるで心で対話した想いを聞き届けたような藍の色は、透き通った流水の中で華やかな青色を放ちはじめます・・・。多彩な色の溢れる現代の中に、はっきりと藍染めの居場所を見つけてあげれるような人だと想いました。

「この人に 染めてもらいたい・・・・。」

直観で感じた想いは見事、叶えられました。今週末より、京都三条店から始まる「青い瞳の阿波藍作家・吉原ホルバート・ハンガ展」。是非、足を運んで彼女の世界を楽しんで下さい。(※一部、開催されない店舗もございます。) Photo_2 2 3

衣 主(あるじ)

京都・和・藍染め~衣(ころも)~

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