BLOG

「衣」薀蓄(うんちく)書~山田編~2007.02.12

こんにちは。

寺町店の山田です。

お店にいらしたお客様で、特に常連様から頂く言葉に、

「おもしろいね~!」というのがあります。

“きれい”とか“カッコイイ”と言われるより、何とも一言で

言い表せない「感動」が口をついてでる言葉であり、

楽しい・愉快だ・興味深い・心を惹かれる・滑稽(こっけい)だ・・と

こんな意味を持ちますが、一つに絞りきれないのでまとめて

「おもしろいね~!」・・・・個人的には衣の服に対する

最高のほめ言葉だと思っております。

 さて、「おもしろい」漢字で書くと「面白い」。

なぜだろう?と調べてみました。

「面(おも)」は、目の前が、「白い(しろい)」は明るくて

はっきりしたことを意味するそうで、目の前が明るくなった状態、

目の前にある景色の美しさを表す「面白し」という古語からきているそうです。

現在では、明るい感情を表す言葉としても広く使われていますが、

その言葉を紐解いていくと、目の前がパーっと明るくなった様に感じる“瞬間”

の事を表現していたのかも知れません。

息を飲むほどの景色を目にした時、追い求めていた謎が解けた時、

そして、心が晴々する程笑った時・・・きっとこんな瞬間でしょうか。

「言葉」の持つ意味を知ったとき、その言葉の持つ本当の「顔」も知れた

様な気がします。そして、同じ漢字が違う読み方をされた時、その言葉は

また違う顔を見せます。

「面白い(おもしろい)」が「真面目(まじめ)」や「面目ない(めんぼくない)」に

変わる様に・・・。

言葉の持つ“力”や“謎”はまだまだ図り切れません・・。

カテゴリー

アーカイブ