BLOG

「衣」薀蓄(うんちく)書~岸田編~2007.02.19

皆様こんにちは。三条店の岸田です。

今回のテーマ“薀蓄“という言葉が発表された時、

僕の頭の中で 1頭の動物が浮かんできました。

幼い頃から、とても気になる動物。

・・動物というより その存在が、その形が、その色が

気になっていたのです。

そいつは、父が飲むビールのラベルに必ず描かれていました。

角を持ち、目は鋭く 炎の様な毛並みをした動物。

それが「麒麟」だと知った時には、相当な驚きがありました。

自分たちが知っている“キリン”とは、随分とかけ離れた

姿形をしているではないですか!

首も短いし、色も黄色じゃないし、そして何より怖そうです・・。

幼心に抱いた疑問と不安は、色々な事を知るにつれ、

少しずつ解決していきました。

まず、あの“麒麟”は 中国の伝説上の動物で、鹿に似た

容姿、狼の様な顔、牛の尾に馬の蹄(ひづめ)を持っている事。

そして、その見かけとは反対に 優しく穏やかな性質を持ち、

それ故にか、麒麟を傷つけたり殺したりは大変不吉な事と

されている、とも知りました。

つまり、“麒麟”と“キリン”は、完全なる別物だったのです。

納得!の反面、幼い頃の僕の心の中を走り回る、あのかっこいい

“麒麟”が、少しだけ遠くに行ってしまう様な気もしました。

ちなみに、今現在の中国語で“キリン”は「長頸鹿」と

書くそうです。長い 頸(うなじ)の 鹿・・・

これまた納得!?のマメ知識でした・・。

カテゴリー

アーカイブ