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ころもがたり~市松模様編~2023.06.18

私達、衣の作品でも度々登場しております市松模様。
東京五輪のシンボルにも採用され、又、アニメの影響もあり一躍有名になった柄模様です。
今回はそのルーツについてひも解いてご説明いたします。

格子模様の一種で、日本伝統模様のひとつ。
正方形や長方形を格子状にシンプルに並べたデザインは、上下左右に途切れることなく終わりのないイメージなため「永遠」「発展」「繁栄」の意味を持つ縁起の良い柄。

古くは「石畳」「霰(あられ)」なとど呼ばれ、日本では昔から様々なモノの意匠模様に使われ、その歴史はびっくりするほど古くなんと!!
古墳時代にまで遡り、埴輪の服の柄にも使われていたというほど古くからある模様。

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そんな長い歴史を持つ「市松模様」
市松という名前が付いたのは江戸時代中期に「佐野川市松」という人気の歌舞伎役者が、舞台衣装で白と紺を色違いに並べた模様の袴を身につけて登場したところ、女性たちの間で人気になり、大流行し「市松」と呼ばれるようになったと言われています。

衣でも「市松」を使用した作品がたくさん登場しております!
織りや編み、手刷り印刷など様々な技法を駆使した「市松模様」の作品たちは落ち着いた雰囲気の中に「粋」を感じさせる、なんとも魅力的な仕上がりです!
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中でも、今までの作品の中で私の一番のお気に入りはこちらの「変形市松」。
いびつな四角が並ぶ市松模様なのですが、よくよく探すとランダムな四角の中に、ところどころでちゃんと四角になっている部分があるのです!何とも衣らしい遊び心あふれた作品ですね。

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はてさて、今後はどのような市松が飛び出すのか!?
まだ見ぬ次の市松模様が私自身も楽しみでなりません。前回は買い逃がしましたので、次回の新作こそは必ず手に入れたいと思います!(笑)

23年春夏、大注目の「市松刺し子」はこちらのブログよりご覧くださいませ。
「ころもがたり~KRM市松刺子編~」

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