襤衣に育てる~姿を変えて息を吹き返す~2011.10.16
こんにちは三条店の柴田です。
皆さんオスティア・ジャパン衣のお店で「鯉のぼり」をご覧になったことはありますか?
カットソーの柄になっていたり、財布や鞄として愛嬌ある表情が人気の鯉のぼりですが、今のように科学繊維で作られたものがなかった時代、鯉のぼりは綿の素材で作られていました。そのアンティークな表情と、迫力ある顔、色合いに惹かれ、なんとか古い鯉のぼりが手に入らないかと思っていた時、毎月のように行っている北野天満宮の骨董市で、ある日その姿に出会いました!
やっと出会えたその鯉のぼりを連れて帰り、なんとか身に着けるものへと生まれ変わらせたいと考えましたが、陽の光を浴び、何年大空を泳いだ子なのか、黒い色の部分はやせてしまい、洗濯すると「溶ける」かのように繊維からボロボロになり、その生地が歴史を物語っていました。
破れやすい部分は除き、色をかき集めるように部分部分を継ぎ接ぎし、武骨ですがまずはひとつ、小さなカバンに生まれ変わりました!お店にも、昔の生地を継ぎ接ぎし、今の世にカタチを変え生まれ変わった作品たちがたくさんあります。
次はどんな歴史を持った子に出会えるかわくわくしつつ、また次回の骨董市に足を運びたいと思います!
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