「不思議な自然の音」 三条店 室(むろ)2014.05.13
気まぐれ日記をご覧の皆様、こんにちは。三条店の室です。
私は先月、雲ヶ幡(くもがはた)の志明院(しみょういん)という山寺に行ってきました。
ここは賀茂川(鴨川)の源流地があり、歌舞伎や「もののけ姫」のタイトルの由来になった場所です。
訪れた日は、丁度「石楠花(しゃくなげ)祭」の時期で、綺麗な桃色の花が満開に咲き乱れていました。
仁王門をくぐると、一瞬にして“凛”とした空間に。
滝の流れる音を聞きながら、落ち葉が敷き詰められた石の階段をざくざくと踏みしめ上ります。
鳥の声や洞窟の静かな音を耳にし、更に上がってゆくと舞台が見えてきます。
舞台を上がりきると「岩屋清水」洞窟の奥から源流が湧きだす最も神聖な所に到着です。
洞窟の前で手を合わせて挨拶とお礼をお伝えし、ふと後ろを振り向きました。
すると急に「ざぁー」と木々が大きく揺れ、向かい風が洞窟の中へと吹き抜けていきました。
ただの風なのですが、不思議と迎え入れて下さったような感覚でした。
絶えず水や風と鳥の声や音が大きく響くのですが、うるさくなく、むしろ聞いていたい。
聞きなれているはずの音なのですが初めてきく感覚で言葉で表せません。
もし機会があれば是非、石楠花を見に、そしてその“音”を聞きに行ってみて下さい。
なんだかよく分からない不思議な気持ちと、心が洗われた様な気持ちの中 、
「そろそろ行こうか」と背を向けると、「さー」と優しい追い風が背中を押され後にしました。
もう一つ、志明院は「京都最大の魔所」と妖怪が出る場所として
「石楠花妖話」という小説が書かれている程有名な地でもあります。
雲ヶ幡では多くの方が怪異を体験されています…。
残念ながら私には分かりませんでしたが、お会いして見たかったです。
もしかしたら、木々や風に紛れてなにか居たかもしれませんね。。。
。。おっと、太鼓の音がしたような… 気のせいかな?
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