カタログ裏話 第三話 「カメラマンだから気付いた事」2009.04.01
きまぐれ日記をご覧の皆様、こんにちは!
カタログの撮影を担当させていただきました、寺町店・赤瀬です。
今回の撮影は… 一言で言うと…
もーーーーーーう!! 大変!!!!! です。
花魁の妖艶さや儚さも出しつつ衣らしさも取り入れて表現することが
思っていた以上に難しく、撮影中は何度もくじけそうになったものです。
しかし、ファインダーから覗く花魁は、男とはいえ、
ちょっとした しぐさや目線にドキっとさせられました。
個人的に気に入っている一枚は、カタログ2ページ目の
煙草を吸っているシーン。
実はこの写真、わざとポーズをとってもらったのではなく、
撮影の合間にたまたま
休憩をしていた出石さんをとらえたものなんです!
頭はしっかり花魁なのに
体は完全にリラックスしたラフな感じが何とも言えません。
お昼から夜遅くまで撮影をして、少しだけ気づいた事があります。
それは、現代と花魁の活躍した江戸時代の決定的な違い・・・
「闇の深さの差」ということ。
あの時代の一般家庭の照明器具は主に行灯でした。
その明るさは豆電球1ワットほどだったといいます。
つまり、江戸は夜の明かりには乏しく、町ぐるみで暗かったのです。
そんな中、色里では惜しみなくロウソクを何十何百と使い
遊女を光で演出してきました。
現代のような、夜でもある程度明るい中のネオンの輝きとは訳が違います!!
漆黒の闇の向こうに見えた色里の明かりが男達にどのように映ったのか・・・
想像するだけでドキドキしてきますよね!
今回の撮影は本当にタイムスリップを錯覚させられるような瞬間が多々ありました。
カタログ写真や、かわら版に載っている写真で
何か気になる物あれば、気軽に寺町店へお越しください!
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