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「しましまの幕」 松本パルコ店 丸山2015.02.13

春恋しい信州から、こんにちは! 松本パルコ店の丸山です。

突然ですが、私、落語が好きです。ひいきの噺家(はなしか)さんがいる訳ではなく、普段はCDやDVD、動画サイトなどで見たり聞いたりしている程度ですが、今回の焦点は落語そのものではなく、もちろんテーマの「縞」。

落語や歌舞伎などと聞いてパッと思い浮かぶ「縞」、ありませんか?黒に柿色、そして萌葱の三色の縞…そう、『定式幕』です。

先日、念願かなって行く事ができた寄席では、残念ながら定式幕ではなく緞帳でしたが、江戸時代から使われているこの定式幕。もちろん、その頃は落語とは関係も無く、歌舞伎の舞台の幕開けと終幕に引かれていたもの。森田座や市村座、中村座など幕府認定されていた芝居小屋以外では使用を認められていなかったのだとか。

松本パルコ店 丸山
元々は黒(あるいは濃紺)・白・柿の三色のものを、「白は汚れが目立つから」という理由(!!)で萌葱に染められて使われるようになった、等と言う話もあるようですが、江戸三座によって使われていた色や順番が違っていて、左から黒・柿・萌葱の森田座、黒・萌葱・柿は市村座、中村座は黒・白・柿という順番だったそうです。

現在は、歌舞伎座では黒・柿・萌黄の物を、平成中村座では黒・白・柿の物を使っているのだそうです。普段から身の回りにある…という縞模様ではありませんが、どこかで見かける事があったら、そんな歴史にも思いを馳せてみて下さい!

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