ガラスの器 -代官山&オンライン「お楽しみ箱」より-2015.06.12
オンラインショップでは今晩0:00より、代官山店では明日12:00より、限定「夏のお楽しみ箱」を販売させていただきます。
いつも楽しみにこの時をお待ちいただいている皆さま、今回が初参加という皆さま、どなたさまにも楽しんでいただきたいと、職人があれやこれやと作品作りに取り組んでくれました。
半袖シャツ・Tシャツはいつもの様に衣の職人が遊び心で表現。今回、特別な雑貨アイテムには「ガラス食器セット」が詰め込まれています。
沢山を作る事を目的とした機械や型を使っての物作りではなく、昔ながら1つ1つ手作りで、息を吹き込み膨らませ、形を少しずつ、思い描く形に仕上げていく「宙吹き(ちゅうぶき)」という技法を使う工房。
ポルトガルなど南蛮渡来の文化が今も根付く地「肥前(今の佐賀や長崎あたり)」で、19世紀から今日にいたるまでガラス食器だけを作り続けてきた老舗工房です。
高温に溶かしたガラスの扱いは非常に難しく、何もしなければ垂れて形が変形するため、常に吹き竿を回し続け遠心力を使って状態でキープさせながら広げたり、丸めたり…。
熱くなったガラスは赤く熱を持っており、どんな色のガラスも一様に赤い。そのため、ガラス職人は目で色を見ながら作るのではなく、これまでの経験だけを全ての知識にして作りあげていくのです。
さらにガラスには出来あがってから、また窯に入るというのです。それが「徐冷窯(じょれいがま)」。熱いガラスを時間をかけて冷却することで、ガラスそのものに強度が増し、この工程を省いたガラスはもろく割れやすいガラスになってしまうのです。
その徐冷にかかる時間は24時間。時間をかけ、じっくりと冷ましたガラスは、とても涼しげな表情に。
その姿は「お楽しみ箱」を開けていただく、その時までお楽しみに♪
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