「アイヌ文様」 三条店 小塩2011.12.06
皆さんこんにちは!三条店の小塩です。
今回は北海道の少数民族である、アイヌの「文様」のお話をさせていただきたいと思います。
そもそも「アイヌ」とは「人間」という意味なのですが、私たちが思う生物としての人間という意味とは少し異なります。アイヌ民族においての人間とは「自然=カムイ」に対する、概念としての「アイヌ=人間」という意味だそうです。何だか難しいですが、要するに私たち現代人とは異なり、まず “自然” ありきで物事を考える。という事のようです。
このアイヌ民族の文様ですが、歴史は古く、江戸時代後期にはアイヌ文様の記録があるものの、実ははっきりとしたルーツは不明なのだそうです。ですが、昔から伝わるこの文様を、女性は衣服に刺繍によって、男性は日常の道具などに彫って刻んでいたことは事実。
なぜこの文様が大切に受け継がれたかというと、「魔除け」の効果があるとされていたというのが有力な説です。衣服の場合は隙間から悪い霊が入り込まないようにと、文様は衿や裾、前立てなどに入れられている事が多いのです。その文様はすべて自然から生まれ、川の流れや植物、風などから生まれたと言われています。
この秋冬、衣の服にはこの“アイヌ文様”が使われています。ただし、衣では本来のアイヌ文様が持つ「自然」の意味に加え、ある日本的な“文化”を落とし込みました。普段、何気なく目にしている方も多く、特に京都ではよく見ることのできるこの文様、みなさん何だと思いますか?
また、フリースジップにも衣のアイヌ文様が使われているのですが、こちらにも衣らしい一工夫。この文様のどこかが「衣」の文字になっているんですよ!
一口にアイヌ文様と言っても、その文様には様々な意味があります。興味のある方は、ぜひ店頭でお話しましょう!日本の先住民族が“カムイ”から感じとり、先祖代々途絶えることなく伝えた想いを感じていただけると思います!
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