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「夜桜」2007.04.07

 先日、衣スタッフ何人かと、夜桜の見学に行って来ました。

場所は、歴史深い世界遺産『二条城』。

少し肌寒い空気の中、見上げた夜空に照らし出された桜。

ライトを浴び、誇らしげに咲くその姿は とても優雅で、美しく、

私達の心をつかんで離しませんでした。

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黙って風雪に耐え、物言わず咲き乱れる桜達。

桜が“日本の花”で本当によかった、と思えた瞬間でもありました。

暗闇を背景に、白や淡紅色に光る桜の競演を、

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いつまでもいつまでも忘れないでおこうと思います。

花冷え2007.04.05

昨日の京都は、この時期にしたらとても寒い一日でした。

風も強く、辺り一面の桜色がなければ、これから冬に向かうかの様な

一日でした。

そんな桜が咲くころの、一時的な冷え込みを「花冷え」と言うのは

皆様ご存知だと思います。

また、ちょうど今の時期、薄くぼんやりと曇った

空模様の事を「花曇り」と称して言うそうです。

この二つの言葉からも、昔から私達日本人が春の季節の

草花の芽吹きをとても大切に想ってきたことが分かります。

花を中心に、自然の風景を言葉に託す・・。

日本語の持つ奥深さと美しさを、これからも追っていきたいなと思います。

「衣」薀蓄(うんちく)書~大竹編~2007.04.02

初めまして、昨年末より衣スタッフの一員となりました大竹です。

主に三条店におります。どうぞよろしくお願いします。
さて突然ですが、皆様は金魚の日というのがあるのをご存知でしょうか?

金魚といえば夏のイメージがあるのですが、実は雛祭と同じ3月3日なのです。

江戸時代、雛祭りの雛壇に金魚を供えるという習慣があったことから、

その日になったそうです。

日本の金魚は、室町時代に中国から大阪の堺に伝来したことから始まります。

当時は裕福な武士や商人たちしか買えない高級なものだったのですが、

江戸時代になると一般庶民にも楽しめるようになり、

浮世絵や着物の柄にも描かれ出しました。

 衣でも金魚は欠かすことのできない、特に人気のある柄の一つです。

そこには丸い体で尾びれの長い、出目金や琉金と呼ばれる

種類のものが描かれています。

ちなみに、縁日の金魚すくいでよく見かけるのは和金と呼ばれているものです。

金魚にもたくさんの種類があるように、衣のアロハやTシャツの柄にも、

プリント・刺繍などいろいろな金魚をみることができます。

僕も今からどの金魚にしようかと悩んでおります。

 皆様も来年の雛祭りには、お雛様の隣にかわいい金魚たちを置いて、

金魚柄のシャツを着てみるというのはいかがでしょうか。

まだかまだか・・・と2007.04.01

皆様こんにちは。

本日から4月ですね。

少しの肌寒さを残しつつ、それでもしっかりと季節は移ろい

ようやく本当の“春”と呼べる日がやってきました。

あちこちで新しい季節の訪れを感じる毎日です。

ただ・・京都の桜の満開にはもう少し時間がかかりそうです。

咲き誇る日を夢見て、蕾の中そっと待ち侘びる桜達。

その華やかさで、きっと今年も街を雅やかに彩ってくれる事でしょう。

このかわら版でも、いつか紹介出来たらな、と思います。Photo_34

晴れた日の優しい空気。そよぐ風。京都の春の訪れです。

ネットショップをご覧の皆様へ2007.03.27

この度、衣のお買い物ページが新しく生まれ変わることになりました。

本日より一ヶ月間のお時間を頂き、皆様にまた新しい顔の“衣”を

お届け出来る様、只今準備中です!

来月、4月25日にリニューアルオープンの予定です。

ご迷惑をおかけしますが、ご理解頂ければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

「衣」薀蓄(うんちく)書~奥田編~2007.03.26

こんにちは。寺町店の奥田です。

皆様『招き猫』、ご存知ですよね?

前回の、名古屋パルコ・酒井君に引き続き

私も“縁起物”のお話をしたいと思います!

招き猫・・・あの、まん丸い手で福や富を呼ぶわけですが、

では、そもそもどうして、そんな風に言われるようになったのか、

皆さんご存知でしょうか?

江戸時代、ある貧乏なお寺に住んでおりました「タマ」

と言う名の猫が、この話の主人公になるのですが・・・・

タマは、その寺の主である和尚さんに大変可愛がられていたそうです。

そんなある日の事、立ち往生をしている時の藩主を

タマはお寺の前で見かけます。

外は降りしきる冷たい雨と風。

うろたえる人々の群れ。

そんな時、ふいにタマの手がゆっくりと上下に動きました。

そう、あの「おいでおいで」です!

その手に導かれるように、藩主達は古いお寺にぞろぞろと

入っていきます。雨宿りの間、手厚いもてなしを受けた

藩主達は、その御礼としてこの古いお寺を保護する事に決めたのだそうです。

その出来事をきっかけに、「おいで、おいで」のポーズが縁起物として言い伝えられ、

あの招き猫の置き物が作られたといわれています。

私は、この話を小さい頃に親から聞かされました。

しかし、「こんなただの猫が本当に福を呼ぶの?」と、

幼いながらによく疑いの目であの招き猫の置き物をながめていたものです。

最近になって、もっと詳しい事を知りたいと思い調べたのですが、

お話に出てくるお寺は、実際に豪徳寺と言う名で現在も東京の世田谷区にあるそうです。

招き猫のお寺として有名だそうですよ。

私は「本当だったんだぁ」と、今更ながらに信じてみよう思い、

ちょっとそのお寺に行ってみたくなりました。

私の家には現在「メイ」という猫が一匹住んでおりますが、

「お前も何か福を招いてくれんかなぁ」と私は、コタツで、

のほほんとあくびをするメイの姿を見ながら思うのでした。

「衣」薀蓄(うんちく)書~酒井編~2007.03.20

皆様こんにちは。

名古屋パルコ店の酒井です。

少しずつ暖かくなってきましたが、まだまだ寒い冬は影を

潜めている様です。

先日、家の近くを散歩していると、近くの家の庭に

梅が花をつけているのを見付けました。

“まだまだ寒いのに、花をつけているなんて・・”と

感動と感心をしたものです。

 さて、今回僕が皆様にお伝えしたい薀蓄は、そんな梅にも

関する事、ずばり!『松竹梅』についてです。

お正月の門松などにも用いられる事から、縁起物として

扱われる事は皆様ご存知だと思います。

でも・・・なぜ、松と竹と梅が縁起物なのでしょう?

数ある植物の中で、3つが選ばれた理由。共通点は?

その答えは、それぞれが持つ生命力にありました。

冬でも枯れない不老長寿の象徴、“松”。

“竹”には、まっすぐに伸びる立身出世の姿を重ね、

真冬に花を咲かせる“梅”は忍耐努力を表すそうです。

 そういえば・・長野県の祖母の家に大きな松の木が

あります。小学生の頃、夏休みや冬休みなどの

長い休みには必ず家族で遊びに行っていたのですが、

夏の暑い日も、雪が降り積もる様な寒い日も、

その松の木は変わらず青々としていた記憶があります。

また、雪が積もっても、しなって雪を跳ね返す竹や、

冒頭にもあげた様に梅には寒い冬に花を咲かせる力があります。

 明るく、華やかなものはもちろん魅力的であるし、愛でるべき

物であると思います。しかし、この様に力強く堂々と

生きているものも、とても魅力的ではないでしょうか?

これは、草花に問わずすべての事に言えることではないかと

僕は思っています。

2007年春夏展示会開催のお知らせ2007.03.17

種も仕掛けもあるのが手品Photo_30

目を引く桜や隠れた鯰・・・

さぁさぁ入場料無料!!

衣の手品の始まり始まり

 ’07春夏テーマは“手品

来たる3月21日(水・祝)から4月1日(日)まで、店頭にて’07春夏展示会を開催致します。
店頭に並ぶ事を夢見…衣スタッフが“衣の手品”を想い、24作品出展いたしました。
その中から選ばれし5作品が晴れて衣の商品として店頭に発表される予定となっております。
スタッフが考え、スタッフが選んだ、衣流“手品”を是非ご覧下さい。

期間中、お手元に届きましたハガキもしくは右上ハガキ画像を印刷したもの
(御住所・御名前未記入は無効となります。お気を付け下さい)
をご持参の上、5,000円以上お買い上げの方に先着でオリジナルノベルティを贈呈致します。
※数に限りがございますのでご理解ご了承ください。

~ご注意~
展示会5作品はネットショップではお取り扱い致しておりません。
詳細は各店舗にお問い合わせ下さい。

※写真左:オリジナルノベルティPhoto_32Photo_31Photo_33

※写真中、右:今回店頭に並ぶ事になった作品達。

手作り“衣千社札ストラップ”プレゼント!2007.03.17

 衣代官山店では、本日3月17日(土)より、

チラシをご持参のうえ、税込み5000円以上お買い上げの方を

対象に、“代官山店特製携帯ストラップ”をプレゼントさせて頂きます。

(数に限りがございますので、なくなり次第終了とさせていただきます。)Photo_27

なお、チラシをご持参でない方でも右のチラシ画像をプリントアウト

してご持参頂くか、5000円以上お買い上げ時に、

アンケートにお答え頂ければ、ストラップをプレゼントさせて頂きます。

日頃、衣をかわいがって頂いているお客様に、“幸福祈願”を

込めて、代官山店スタッフが心を込めて作りました。

ウッドビーズに絣の生地。そしてお馴染みの衣ボタンも付いています。

  「これを携帯に付けて頂くと、ちょっとしたいい事があるかも・・」

ひとつひとつが手作りの為、残念ながら数はあまり多いとはいえません。

是非お早めにお越し下さい!Photo_29

詳しくはこちらまでお問い合わせ下さい。

「衣」薀蓄(うんちく)書~出石編~2007.03.13

皆様こんにちは。

コロモールスタッフの出石です。

3月に入り、ここ京都は、急に暖かくなったかと思うと

また雪が降り出したり・・と、少し気まぐれな天候の毎日です。

それでも、くしゃみを繰り返しながら、

春の訪れを待ちきれない今日この頃です。

さて、春といえば『衣』の柄でもおなじみの桜を思い浮かべます。

私は京都にやって来て、かれこれ7年になりますが、

移り住んだ頃は、京都の春を味わう為に街中をプラプラと歩き回っていました。

大原、嵐山、御所、東山・・・など、色々な場所に足を運びましたが、Photo_25

その中でも一番好きな場所は銀閣寺から南へと続く“哲学の道”でした。

幅5m程の小川の両岸に、大小様々な種類の桜が植えられ、

それはもう 美しい・・としか言い様のない光景でした。

しかし、その華やかさや美しさと反比例する様に、桜の寿命は儚くも

短いものだというのも、事実なのです。種類により多少の差はある様ですが、

私達が目にする機会が特に多い『ソメイヨシノ』は、

寿命50年とも言われています。人よりも短いその命は、毎年“感動”を

私達に与えてくれます。咲き乱れる程に、美しく、儚い。

ただ、そんな中、樹齢100年を越える桜も存在しているそうです!

そこには、その木を助けたい・・という樹木の職人さん達の絶え間ない努力が

込められていることも知りました。

人と自然との共存。この話しを聞くと、あまりにも遠い世界の話でも

ない様な気もします。Photo_26

私達が心待ちにしている春の光景。

優しい風に吹かれて舞い踊る花びら。

感動を与えてくれる桜に、何か恩返しができないか考えてみるのも

大切なことかもしれませんね。

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