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ころもがたり ~ジンバブエコットン編~2023.06.03

ふくよかで柔らかい生地感、その肌当たりからTシャツを中心に衣ではすっかり定番生地となっております、
「ジンバブエコットン」についてお話させて頂きます。

近年お客様で【素材にこだわった洋服選び】をされる方も増えています。
暮らしの身近な素材のコットンですがその中でもひと際人気が高いのがジンバブエコットンです。
では、どんな特徴があるのか、人気の理由も含めてご案内させて頂きます。!

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ジンバブエコットンとは・・・
アフリカ南東部、標高1500mの高地で化学物質由来の農薬・肥料をいっさい使わず、
ひとつひとつ手摘みによって丁寧に収穫されていることにより、綿花の繊維を傷つけず、丈夫で人の肌にも優しいコットンに仕上がるのです。肌に摩擦が少なくストレスを感じることも少ないため、アレルギー体質の方でも安心です。

では、ジンバブエコットンを使用したTシャツは実際どんな表情をしているのでしょうか。

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独特の畝が多く見られ、優しく身を包んでくれるような・・・、そんな雰囲気です。
夏は吸水性・通気性に優れ涼しく、素肌に直接着た時のさらっとした肌触りは一度体感して頂ければ感動です!!

又、柔らかいのに型崩れしにくく永くご着用頂けるのは、
超長綿であるジンバブエコットンならではの嬉しい所です。
お客様からも10年着ていても生地がとても丈夫で破けにくい!といったお声も多く頂いております。

衣では、インディゴ撚糸Tシャツと双璧を成す定番生地として欠かしたことのないジンバブエコットンTシャツですが、古くからこの生地を編みたててくださっている和歌山のニット屋さんによると、良い生地の決め手となるのは「糸が良いのが一番!」とのこと。綿花から紡いだ糸そのものが上質だからこそ(もちろんニット屋さんの職人仕事を経ることで)、10年着て頂けるような柔らかく強い魔法のTシャツを皆様にお届けできているのだと思います。

是非、その素材感は店頭でお確かめくださいませ。
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季節の変わり目に【寺町店おすすめ着合わせ】2023.05.23

こんにちは寺町店です!

春から夏へと季節が変わりゆくこのごろ。
日によっては真夏を思わせる様な強い日差しの日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

今回は、一枚でさらっときまるワンピースをご紹介致します!
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月下美人後ろプリーツワンピース

月下美人の刺繍が贅沢にあしらわれたワンピース。
一枚で着こなせるのがワンピースのうれしいところ。

色味はネイビー。とはいっても、インディゴの優しいカラー。
これからの季節でも重たく見えず、上品で大人な印象に。
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後ろにはプリーツをいれている為、立体感とほどよい抜け感を演出してくれます。

また、こちらのワンピースは前開きなので羽織として組み合わせるもよし。
上から薄手のジャケットや、カーディガンを羽織るもよし。

いろんなアイテムと組み合わせて、春夏ワンピースのコーディネートをお楽しみ下さい!

ころもがたり~KRM市松刺子編~2023.05.15

古墳時代から使われていたとされる市松模様
上下左右に途切れず模様が続くので、永遠や発展拡大、繁栄を意味する柄であり
とても縁起の良い模様とされ、大昔から今に至るまで多くの人々から愛されて来ました。
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こちらは市松模様を刺し子生地に織り上げた織物です。
この深みのある綺麗な生地を織って下さったのは、兵庫県西脇市の「播州織」の織屋さんです。

播州織の特徴は糸を先に染めてから柄を織る、先染めの織物です。
異なる色の白と青の四角形が互いに自然とうまく交わっているのは
職人様が試行錯誤を繰り返し、細い糸、太い糸、そしてその間のくらいの糸を、見事に組み合わせて、
糸をわざと均一ではないムラを出しているためです。

そんな手間をかけて織り上げた生地で誕生した、KRMの新作がこちら、、、
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これぞジャパントラッドだと言い切っても過言ではないほどに
デザイン、色合い、素材、着心地、、、
服を選ぶにあたって欠かせない要素がバランスよく1つになった
和のラギットに、日本本来の「侘寂」のスタイルを発信するKRMらしい一着です。
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こちらの薄茶の色味はミリタリーテイストのルックやカジュアルなアイテムとの相性も抜群です。

皆様へご紹介すべきはずが、私が欲しくなって来ました、、、

こんな素敵な服と会うことができるのは、
誇りである日本の技が消えぬ様に、数多の職人様が大切に受け継いで来て下さったから、
これらを愛して下さっている、皆様のお陰であります。

これからもオスティア・ジャパン衣は、皆様が素敵な一着に出会えるよう
日々精進させて頂きます。

ころもがたり~大空を優雅に泳ぐ鯉のぼり編~2023.05.05

端午の節句になると男児の健やかな成長を願い掲げられるこいのぼり。
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鯉は生命力が強く、「滝を上りやがて龍となる」立身出世の象徴のように例えられる事から
5月5日前後には各家庭の庭先に高々とで掲げられてきたものです。

さて、このこいのぼり、大空に掲げられてもしっかりと目につくのは何といってもその大胆な色味。黒白、赤白の体に、黄色や赤・黒などで色とりどりに縁取られた目玉が存在感抜群!
力強く目に飛び込んできます。

そんな鯉のぼりの鮮やかで雄々しいさまに目を付けた10数年前の衣主。
服になる布地はどんな生地でも洋服に!とアンティークの鯉のぼりの生地をシャツやジャケットとして再生させたり、時には自ら大きな刷毛を手に鯉のぼりを描きジャケットに仕立てたり、
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オリジナルな鯉のぼりをTシャツいっぱいにデザインしてみたり、刺繍での表現なんてことも!
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誰しもが見上げたことのある鯉のぼりを「着る」という発想で、発売されるたびに
スタッフはもとよりお客様の目と心を揺さぶり続けて、衣でも指折りの人気柄となりました。

衣各店で鯉のぼり柄を見つけられた際は、ぜひ手に取ってお試しになってみてください。
きっとお気に入りの一着となるはずです!
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夏に向けた 爽やかコーデ【寺町店おすすめ着合わせ】2023.05.02

皆様こんにちは!
寺町店です。

GWに入り、京都の街も賑わって参りました!
そろそろ夏服が、、とお考えの方におすすめの着合わせ紹介致します。
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「青い蝶尾金魚アロハ」

「芍薬ジンバ半袖Tシャツ」

「衣かつをリラックスパンツ」

「蛸唐草ミニがま口ショルダーバック」

夏らしい蝶尾金魚の半袖シャツ
ぱっと羽織れる手軽さで派手さもある優れものです!
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中には衣定番“ジンバブエコットン”を使用した
柔らかな肌触りが心地よい芍薬ジンバ半袖T
芍薬のお色も夏らしく涼し気を演出!
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パンツはリラックスパンツを。
楽にはけますが、しっかり決まるこの一着。
夏に最適のアイテムです!!

是非皆様夏のお供を探しにお越しくださいませ!!

ゆったり楽々レディースコーデ【寺町店おすすめ】2023.04.20

皆様こんにちは!
暖かい気温で散歩も気持ちいい季節になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

アクティブに動きやすい、散歩や観光にも最適な着合わせを紹介したいと思います!
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「大輪蓮匂玉インディゴカーデ」
「水墨鳳凰フレアスカート」
「2Wayミニハンドバック(牡丹)」

新作登場!インディゴカーデはゆったりとしたシルエットに、遠州織の生地が前後左側にゆったりカーブを描きながら、不思議な形を見せてくれています。
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また刺繍もインディゴ生地に青の刺繍で上品な仕上がり!
おススメ商品です!!
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合わせたスカートは鳳凰のフレアスカート。
刺繍の色ともリンクする水色のお色で統一感を!
歩く足に馴染んでくれる楽でインパクトもある素敵なスカートです!
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鞄は写真のように手持ちや肩さげ、斜め掛けも出来る便利なバック。

涼し気なスタイルで春を楽しみましょう!!!

ころもがたり~夏の風物詩、金魚編~2023.04.12

それ自体を見ていても涼しくはならないにも関わらず
夏祭りのイメージや視覚から涼しいと感じる。
毎年暑くなったなと思ったら、衣に姿を現す、、、
衣の大人気デザイン「金魚」

私も初めて衣で出会った作品が金魚でした!
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一言で金魚といってもたくさん種類があり、和金、出目金、琉金、、、と品種があります。
出目金魚は目が大きいことからすごく親近感をもっています。。(笑)

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和金は涼し気さが一層増す夏のアイテムに最適のデザインですよね!

金魚の魅力!なかでも独特の尾!
フナ尾、吹き流し尾、三つ尾、四つ尾、そり尾、さくら尾、、、
こちらもたくさん種類があるようですが、昨年登場しました蝶尾!!!

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四つ尾の谷が小さくなって山が大きく広がった形、
その不思議で艶やかな名のごとく蝶のような綺麗さに、ぱっと見で素敵!といってしまうデザインには圧倒されました!

今年も金魚と共に夏を楽しみましょう!!!
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ころもづくり~手捺染(てなっせん)総柄編~2023.04.06

優雅に遊泳する“金魚柄“や四季折々の美しい花々が描かれた“百花蝶柄”
いわゆる総柄と呼ばれる衣を代表するデザイン。
毎年この総柄の作品達をお目当てに足繫くお店へ来て頂く方も多く、今や衣を代表する人気作品の一つです。
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衣の総柄を愛する皆様、このような疑問を持ったことはないでしょうか。

「こんな緻密な柄、そしてまるで吸い込まれるかのような透き通った深みのある色使い。いったいどうやってるんだ!!」と。

きっと、否絶対にそう思ったことがあるでしょう。
ですが、安心してください。
これを読めばその疑問も解決!それどころか衣の総柄をもっと好きに。
そして、今までとは違った視点で総柄を、お洋服を、京都を楽しむことが出来るでしょう。

ということで、しばしお付き合いくださいませ。

結論から申し上げますと、この美しい総柄を生み出しているのは機械でもなければ魔法でもございません。
京都の伝統的な染めの技法、京友禅の「手捺染(てなっせん)」という染色技法です。“手”捺染というだけあって、作業は一つ一つが職人さんの手仕事。

手捺染は1色につき1枚の染型の板を用います。
まな板サイズであればいいのですがこれまた両手でヨイショ!
と抱えるほどの大きさ。
驚くことなかれ。衣では定番の“百花蝶柄”。
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使われている染型の板の枚数。
なんと・・・16枚なり。・・・。( ゚Д゚)
職人の方々には感謝してもしきれません。

さらには、染める際は1つ目の色が乾かないと次の色が染められません。
その為1つの作品を作るのにかなりの時間がかかるのです。

手捺染で用いられる染料は、扱いの難しい粘度のある糊状のもの。
その染料を一定のスピードで、かつ正確に板の上に載せていきます。
もし少しでも位置がずれてしまったり、スピードが速かったり遅かったりすると模様が均一にならずきれいな仕上がりにならないのです。
ゆえに、手仕事でありながら機械並みの正確さが求められます。
まさに!!熟練の職人にしか成せない染めなのです!
手作業で染めるからこそ、複雑な柄も再現でき、美しく鮮やかな発色となります。

しかしながら、日本が世界に誇れる素晴らしい染めですが、様々な理由から年々減少しています。こんなにも美しい表現が出来るのに。
“日本の古き良き美しき伝統技術を後世へと残していきたい”
そんな“想い”も衣の総柄作品には込められているのです!!

いかがでしたでしょうか。少しは衣の総柄の魅力が伝わっていれば幸いです。
気温もあがり柄でファッションを楽しむ季節、総柄Tシャツの出番ですね!
衣の総柄シリーズ、今シーズン重宝すること間違いなしです!

軽くて柔らかい蜂の巣刺子コーデ!【三条店おすすめ着合わせ】2023.04.04

皆様こんにちは、三条店です!
春の気配も整い心浮き立つ今日この頃となりました。

桜もあちこちで咲き始め、家族で友人とお花見のお約束等あったり、3月から4月は出掛けるイベントが沢山あって良いですよね!
もう冬服は暑くて着辛いと思いますので、
今回はKRMから男性スタッフの着合わせをご紹介させて頂こうと思います。

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それがこちら!
インディゴと刺し子の生地をメインに使ったコーディネートになります。
インディゴは色んな服に使われており季節問わず見かけられますよね!
しかし、生地が刺し子となると柔道着や武闘など硬くて重みのあるイメージだと思います。
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こちらは「蜂の巣刺子」という刺子生地の一種なのですが形が六角形で中心に空きがあり、その名の通り蜂の巣と似た形なのでこの名が付けられております。
では何故この形で作られているのか?それはできるだけ重量を軽減する為であります。
六角形で縫うことで中心に刺し子糸を通さないので、その分軽い刺子生地になっております!
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遠目からは分からないので刺し子本来の存在感があってとてもカッコいいですよね。
濃いインディゴのみだと重いので、中に淡いインディゴのシャツを着合わせ、春らしい爽やかさも、出るようにコーデを組んでいます!

ここで楽しみなポイントなのですが、刺し子の凹凸により着続けているうちに、一般的なデニムウェア等とは違う色落ち感が見られるので後の育て具合が期待できます。

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ボディバックも所々刺し子生地とインディゴ染めの生地を組み合わせた面白いデザインになっており
面白いです!

今回のコーデは男性のカッコよさをメインにしつつ、重量はできるだけ軽く着合わせて、お出掛けを楽しんで頂くことを考えて組ませて頂きました!

ご来店の際は是非着てみて頂きたいです!

ご紹介作品
「蜂の巣刺子カーゴパンツ」
「蜂の巣刺子ベスト」
「Army Shirt」
「インディゴ切替えボディーバッグ」

ころもづくり ~インディゴ編~2023.03.31

インディゴとは「藍色の染料」または「藍の青い成分を抽出したもの」という意味
ルーツはドイツにあるとされていて、1880年にドイツの科学者が天然インディゴと全く同じ成分構造を持つインディゴの合成に成功し合成染料が誕生しました。
濃くて深い色合いのインディゴブルー…ファンの方も多いのではないでしょうか。  

衣を長年ご愛好いただいているお客様の中にも、
インディゴ作品をお召しになってご来店いただくことがあります。
初めて目にする作品に、思わずお声かけさせていただくことも多々あります。
デザインや柄入れ、刺繡の施しももちろん気になりますが、
インディゴ作品の成長具合も一期一会…
大切にご愛用くださり嬉しい気持ちでいっぱいになります。

最近の衣インディゴ作品の中から数点ご紹介させていただきます。

オオサンショウウオ

「重なるオオサンショウウオ長袖Tシャツ」

衣作品ではお馴染みのインディゴ撚糸ロンT。
生地の糸の色は、最初全て白です。
インディゴに糸から染めて編み上げるものが撚糸素材です。
白い生地を藍の液に、ドボンとつけて染めるのが生地染めです。

どちらにしても元は白…その原点まで抜くのが「白抜」
それを途中の半分くらいの段階でそれ以上抜けないようにストップをかけてしまうのが「青抜」

藍は本来淡い水色から黒に見間違う濃い紺色まで48段階の色に分けられると言われています。
絶妙な職人技で藍を抜く力を調整して「青抜」をつくりあげております。

主衣 ロンT

「清月牡丹インディゴロンT」

主衣より撚糸ロンTとは違い軽くて柔らかなインディゴ染め生地のロンTです。
薄手の着心地の良い生地感は、通年で着合わせにお使い頂ける優れものです。
大きな牡丹の柄入れにもインディゴを抜染ししとやかな牡丹の様を表現しております。
KRM 蜂の巣刺子
「蜂の巣刺子スタンドジャケット」

三条店で広く展開させていただいている「KRM」インディゴ作品の中より2022年春に登場した、蜂の巣刺し子生地。
凸凹した新素材で、より面白いアタリをお楽しみいただける作品です。
*「アタリ」とは 繊維(糸)の表面の色が使用しているうちに色落ちし繊維(糸)の中心部分の白芯がみえること。

それぞれに独特な風合いや自然な色落ちをお楽しみいただけます。
素材の違ったインディゴ作品をお手に取りご覧頂けますようご来店を心よりお待ちしております。
これからもより多くのインディゴ作品をお楽しみくださいませ。

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